医系技官への転職がおすすめ!国民のための医療制度改革を目指して

臨床医としてやりがいを感じるけど、現場でできることには限界がある。

医師も患者も安心できる医療提供体制が作りたい。

そんな思いを抱きながら、日常業務に忙殺されていませんか?

不満を感じながらも、どうせ何も変わらないとあきらめてはいませんか?

そんなあなたに、医系技官という仕事があります。

聞きなれない方も多いかもしれません。

某ドラマで初めて耳にしたという方もいるのではないでしょうか。

僕もその一人です。

医系技官とはどのような仕事なのか、現役で働く医系技官の話も参考に、紹介したいと思います。

医系技官とは

人々の健康を守るため、医師免許・歯科医師免許を有し、専門知識をもって保健医療に関わる制度づくりの中心となって活躍する技術系行政官のことです。

引用:厚生労働省医系技官採用情報

国家公務員として、国民のために保険医療に関する政策立案から実施に至るプロセスのすべてに関わることができます。

医系技官になるためには

厚生労働省が実施する「医系技官採用試験」に応募し、合格する必要があります。

応募資格は、日本国籍を有する医師・歯科医師です。

年齢制限や卒後年数の制限はありません。

選考方法は、
・書類審査
・一次試験(グループディスカッション・性格検査・面接)
・二次試験(幹部面接等)
となっています。

応募前に採用個別相談が行われており、業務内容やキャリアパス、処遇等の個別相談にも応じています。

個別相談は、オンラインで現役の医系技官が1対1で対応してくれるので、生の声を聞ける貴重な機会です。

少しでも、興味を持った場合には、ぜひ活用してみてください。

活躍する部署

厚生労働省をはじめとした官公庁や国際機関など国内外を問わず、幅広い部署において活躍しています。

厚生労働省本省
厚生労働省付属機関検疫所・国立保健医療科学院・国立感染症研究所・地方厚生局など
他府省庁内閣官房・人事院・内閣府・総務省・法務省・外務省・文部科学省・環境省・防衛省・復興庁・原子力規制庁
関係機関・大学国立病院機構・国立高度医療専門センター・日本医療研究開発機構・医薬品医療機器総合機構・国際協力機構・自治医科大学など
国際関係機関大使館・国連政府代表部・世界保健機関・JICA国際派遣・東アジア・アセアン経済研究センター・日本医療研究開発機構など
参考:厚生労働省医系技官採用情報

必ずしも、自分が望む仕事だけができる訳ではありませんが、様々な部署で医療体制に関わる仕事をすることが可能です。

配属された部署には、様々な職種の方が働いています。

医師もいれば、法律を学んだ方もいるし、薬剤師や看護師の方もいます。

それぞれの知識が求められるところで、協力しながら働けるのも醍醐味の一つです。

キャリア形成

若いころは医師としての専門性を生かしながら、行政官としての基礎力を高めます。

その後は、本格的に政策企画立案能力を高めていくようになります。

幹部職員になるころには、大局的な判断力のほか、リーダーシップやマネジメント能力も身につけなければなりません。

このため、豊富な行政経験を積めるように、関係機関への出向の機会が用意されています。

さらに、日々の業務に加え、研修や勉強会で資質の向上が図られるようになっています。

キャリアサポート

臨床現場での診療・産業医の兼業について

国家公務員は、原則兼業禁止となっていますが、一定の条件を満たしたものについては、兼業が認められます。

  • 原則として土日祝日に行う保険診療であること。
  • 所属部署と利害関係のない医療機関で行うものであること。
  • 自己の臨床技術の維持や専門医資格や認定医等の維持・取得を目的にしたものであること。

臨床現場での経験を継続しながら、行政の仕事に打ち込むことができるのです。

社会医学系専門医の取得について

医系技官としての職務経験が、社会医学系専門医の研修として認められています。

人々の健康増進を目標とし、エビデンスに基づく医療政策を行うことは、社会医学の実践経験を積むことになるのです。

独自の研修プログラムが用意され、多くの社会医学系専門医が在籍しており、資格取得を支援する体制が整えられています。

留学制度について

人事院の派遣研修制度を活用し、海外の大学院や、諸外国の政府機関、国内大学院への留学が可能です。

毎年3~4名程度の医系技官が米英を中心に留学しています。

公衆衛生学や行政学など自身で選んだ学問を学べます。

さらに、調査・研究に従事しながら、未来の日本に必要な政策を検討するためのスキルアップを図ることができるのです。

メンター制度について

配属部署の上司とは別に相談役となる先輩医系技官(メンター)が新入医系技官をサポートする制度です。

経験豊富なメンターが入省後の様子を聞いたり、職場内の悩みや問題解決をサポートしてくれます。

頼れる先輩が悩みを親身になって聞いてくれるなら、安心して業務に取り組むことができそうですね。

医系技官に向いている人

現役の医系技官の声を参考にまとめてみました。

  • 色々なことに興味を持ち、何事も面白いと思って取り組める人。
  • 一人で研究したいというよりは、人と接しながら業務を行いたい人。
  • 協調性を持って、コミュニケーションをとりながら業務を行える人。
  • 何かを変えたいというモチベーションが高い人。

公務員は国民の奉仕者であるため、中立の立場に立って、業務を行う必要があります。

また、2年に1回くらいは異動があり、一つの分野を掘り下げるというよりは、幅広い分野を経験しながら仕事に携わるようになります。

したがって、異動した先の業務に積極的に取り組み、モチベーションを維持しながら業務に取り組む姿勢が大事なのです。

まとめ

いかがでしたか?

医系技官の仕事について、今後のキャリアの見通しや、キャリアサポート制度も含めて紹介してきました。

医系技官とは、国と医療現場の橋渡し役として、医療制度の政策立案、実施に関わることができる非常にやりがいのある仕事です。

臨床の現場とは違う立場で、医療関係者、患者などのために、力を発揮してみませんか?

現場とは、仕事のやり方も違うので戸惑うこともあるかもしれませんが、そんな時は、頼りになる先輩方がたくさんいます。

現場を経験した医師だからこそ、気が付く問題点に真正面から向き合うことができるのです。

臨床の現場では、医療体制の問題解決に限界があると感じているのであれば、一つの選択肢として検討することをおすすめします。

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