ツアーナースの給料やメリットデメリット向いている人の特徴を解説

ツアーナースという働き方に興味がある看護師さんも、いらっしゃるのではないでしょうか?

「旅行しながら仕事ができるの?」

「給料はどのくらい?」

「仕事内容は?」

など気になることが沢山あると思います。

この記事では、ツアーナースの給料や仕事内容、メリットやデメリットなどについてお伝えします。

ツアーナースについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

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ツアーナースとは

ツアーナースとは、その名の通りツアー(旅行)に付き添って参加者の健康管理を行う看護師のことです。

一般的な看護師のように病院やクリニック、老人ホームなどの施設内での業務とは違います。

学校の修学旅行や会社の社員旅行に同行する仕事なので、決まった仕事場がありません。

また、ツアーであるため1日で業務が終わらず、何泊もすることがあります。通常の看護師とは違った特殊な仕事環境といえるでしょう。

ツアー(旅行)という非日常の中での看護師業務は、責任がある一方でやりがいや楽しさもあります。

病院のように医療スタッフや設備が充分ではない中での看護となるため、看護師としてのスキルは高くないといけません。

また案件によって参加者の年齢層、健康状態も異なるため内科や外科、小児科などの幅広い診療科の知識も求められます。

ツアーナースの給料について

ツアーナースで正社員雇用というのは、ほとんどありません。通常は、単発の派遣やアルバイトで働くことになります。

そのため、ツアーナースの給与は日給制となります。ツアーナースの日給は、10,000円~15,000円です。

2泊3日のツアーの場合、10,000円~15,000円×3日分30,000円~45,000円の収入です。

ツアーにかかる交通費や宿泊費等の負担はありません。

無料で旅行ができるツアーナースは、実質的には見た目以上の高収入であると言えます。

しかし、ツアーナースは単発の仕事であるためボーナスはありません。

また、経験を積んでも昇給していくこともありません。その時々の案件で日給が決まっています。

ツアーの間はずっと仕事をしていると考えると、時給はかなり低くなります。

ツアーナースの仕事内容は

ツアーナースの一番の仕事は、旅行参加者の健康管理と急な病気やケガの看護をすることです。

また、看護業務だけではなく、参加者の詳細や旅行先の環境、ツアーのスケジュールなどを把握しておくことも大切な仕事となります。

以下が、ツアーナースの一般的な仕事内容です。

  • ツアー主催者との打ち合わせ
  • 参加者の健康情報の把握
  • 食事と薬の管理
  • 体調不良時や怪我の看護
  • 医療機関への受診勧奨と付き添い

それぞれの仕事内容について説明します。

ツアー主催者との打ち合わせ

事前にツアー主催者と打ち合わせをする必要があります。

打ち合わせでは、スケジュールや参加者の人数と健康情報、持ち物、集合時間や場所などについて確認します。

抜け漏れがないように注意します。特に参加者の健康情報については、確実に確認を取り、主催者と情報共有することが大切です。

参加者の健康状態の把握

ツアーナースの一番大事な仕事は、参加者の健康状態を確認することです。

高齢の方やアレルギーを持つ児童が参加している場合などは、特に体調チェックに気を配らないといけません。

そのためには、参加者一人ひとりの健康情報をしっかりと把握すること。

想定される健康トラブルを事前にシュミレーションしておくことが重要となります。

食事と薬の管理

参加者の食事や薬の管理も、ツアーナースの大事な仕事です。

学校の修学旅行などで神経を使うのが、アレルギーです。特に食物アレルギーは注意が必要です。

普段とは違う環境のため、口にしてはいけないアレルギーの食品を食べてしまう危険性が高まります。

児童のアレルギー情報をしっかりと把握することが必須です。

また、食事についても毎回アレルギー物質が入っていないかチェックをしましょう。

万が一アナフィラキシーを起こした時の対応についても、慌てることがないように学んでおく必要があります。

気をつけるのはアレルギーだけではありません。心臓病や糖尿病などの慢性疾患をもっている参加者もいます。

誰にどんな疾患があり、何の薬を使っているのか把握する必要があります。

旅行という非日常の環境では、普段と違った薬の影響が起こる可能性もあります。

たとえば糖尿病でインスリン注射をしている方は、低血糖症状が起きることを想定する必要があります。すぐにブドウ糖を摂取する準備は欠かせません。

あらかじめ予想できるトラブルを頭に入れておくことで、適切な判断をすることが出来るでしょう。

体調不良時やケガの看護

参加者の急な体調不良やケガの手当を行います。

旅行にアクシデントはつきものです。その中でも病気やケガのトラブルが発生した時の対応はツアーナースの仕事です。

適切な看護処置・アドバイスを行うことは特に大切な仕事といえるでしょう。

具体的な応急手当については、「救急蘇生法の指針2020」における「一次救命措置」と「ファーストエイド」が参考になります。

確認しておきましょう。

一次救命処置・心肺蘇生の手順
・人工呼吸の手順
・AED使用の手順
・気道異物
・乳児に対する一次救命処置
ファーストエイド・傷病者の体位と移動
・気管支喘息発作
・アナフィラキシー
・低血糖
・けいれん
・失神
・熱中症
・低体温症
・すり傷、切り傷
・出 血
・捻挫、打ち身(打撲)、骨折
・首の安静
・やけど
・歯の損傷
・毒物を飲んだ時
・溺水
参考:救急蘇生法の指針2020 日本救急医療財団HPより作成

医療機関への受診勧奨と付き添い

参加者が体調を壊したりケガをした時、ツアーナースの処置だけでは対応できないこともあります。

その場合、医師の診察を受けるようにアドバイスをする必要があります。

医療機関を受診する際には、ツアーナースが付き添いサポートすることになります。

医療機関への受診が必要かどうかの判断力が必要です。

ツアーナースの資格とは

ツアーナースの資格は看護師免許だけです。准看護師でも問題ありません。

しかし、ある程度の看護師経験は必須となります。資格だけのペーパー看護師ではツアーナースはできません

看護師経験の必要年数は、案件によって違いますが最低でも1年以上は必要で、3年程度の経験が求められることが多いです。

ツアーナースの必須のスキル

  • 判断能力
  • 体力
  • コミュニケーション能力

また、次の経験あるとツアーナースとしてより働きやすくなります。

  • 小児科の経験
  • 外科・内科、整形外科、救急外来などの経験

それぞれについて具体的に解説していきます。

判断能力

参加者が急病になったりケガをした場合、高い判断能力が必要となります。

迅速に対処方法を判断して、責任者や周りの人たちへ適切な指示を出す必要があります。

病院のように医療のプロが何人もいる訳ではありません。現場がパニック状態になる可能性もあります。

 そんな状況であってもツアーナースが落ち着いて、何をすべきか判断をしなければいけません。

冷静かつ的確な判断能力は、必須スキルです。

体力

体力も必須スキルです。

ツアーに同行するということは、参加者と行動をともにすることです。

ツアーの内容によっては、長い距離を歩いたり山の頂上まで登ることもあるでしょう。

ある程度の体力がないと務まりません。

また、ツアーナース自身が体調を崩すようなことがあれば大変です。

健康管理をする立場のツアーナースが、逆に病気で休んでいたら迷惑をかけることになります。

体力や健康管理はツアーナースには必須です。

コミュニケーション能力

普段の看護師の仕事では、コミュニケーション能力は必須ですが、ツアーナースも同じです。

ツアーナースの方が、より高いレベルのコミュニケーション能力が必要になります。

病院の看護師であれば、慣れ親しんだ医療スタッフと連携ができます。しかし、ツアーナースの仕事場は初めて会った人がほとんどです。

参加者や主催者、ツアーのスタッフやホテルのスタッフ、医療機関の医師、看護師など。

初めて会った多くの人々と仕事をすることになります。

ツアーナースは健康管理の責任者として、リーダーシップも取らないといけません。

高いコミュニケーション能力は必須となります。

診療科目の経験について

学校の旅行に同行するイメージがあるツアーナースですが、必ずしも小児科経験が必須ではありません。

会社の旅行や高齢者のツアー、高校生の修学旅行などもあります。

内科や外科、救急外来の経験でもツアーナースが務まるでしょう。

ツアーナースのメリット

次の3つがツアーナースの大きなメリットです。

  • 給与をもらいながら、国内海外問わずさまざな場所に行くことができる。
  • 一般的な看護師ではできない仕事を経験できる。
  • 健康トラブルが起きない場合は穏やかに仕事ができる

一番のメリットは、さまざまな場所に行けることです。北は北海道から南は沖縄まで、日本中を旅することができます。

また、海外ツアーもあるので海外旅行もできます。

交通費や宿泊費も支給されるので、給与をもらいながら旅行に行けることになります。

ツアーナースは案件によって、まったく違った場所でまったく別の人々と仕事をします。

マンネリ化するということがなく、常に新鮮で飽きのこない気持ちで仕事に向かうことができます。

また、ツアーの参加者は、基本的に健康な人ばかりです。体調が悪い人や健康に不安がある人は、そもそもツアーに参加しません。

病棟の入院患者さんのように、医療ケアが必要な人は旅行には行かないでしょう。

急な体調不良やケガがなければツアーナースの仕事は忙しくなりません。また、病院のように注射を打ったり採血をすることもありません。

ツアーナースは、医療行為をほとんどしないこともメリットです。患者さんが混んで、慌ただしく走り回るということもありません。

トラブルが起きなければ、ゆったり穏やかに仕事ができるメリットがあります。

ツアーナースのデメリット

ツアーナースのデメリットは次のようなものがあります。

  • 仕事の時間が長い
  • 責任が大きい
  • 収入が不安定

参加者の健康状態については、旅行の始まりから終わりまで休むことなく注意する必要があります。

寝ている時でも体調不良の参加者がいれば、看護をすることがあります。いつ体調変化があったり、ケガをするかは分かりません。

そういう意味では旅行の間は24時間ずっと仕事をしている状態であると言えます。

また、自分以外に医療従事者がいないため、自分ひとりで適切な判断を下す必要があり責任は重くなります。

仕事が不安定なこともデメリットで、いつでも仕事がある訳ではありません。

コロナ禍においては、旅行自体が行われなくなり、当然ツアーナースの仕事はゼロとなりました。

季節的に忙しい時期とヒマな時期もありますし、コロナや災害が原因となりツアー自体がなくなるリスクもあります。

ツアーナースになるには

ツアーナースになるためには、人材派遣会社に登録するのが一般的です。

人材派遣会社はいくつもあります。扱っている案件や条件にそれぞれ特徴があります。

自分に合った派遣会社を見つけるために、複数の会社に登録してみるとよいでしょう。

ツアーナースに向いている人

自分はツアーナースに向いているのかな?と気になるのではないでしょうか?

ツアーナース向きの人は、次のような特徴を持った看護師さんです。

自分に当てはまるか確認してみましょう。

普段と違う環境で働きたい人

ツアーナースは、案件ごとに全く違った場所で毎回違う参加者を相手にする仕事です。

旅先も違えば、起こるトラブルもみな違います。

仕事がマンネリ化するとモチベーションが低下する人や、環境の変化を求める人には合っているでしょう。

体力と行動力に自信がある人

ツアーナースに体力は必須です。

旅行自体が体力を使いますし、旅行しながら仕事をすることは体力を使います。

行動力も大切です。急なトラブルに臨機応変に対応できる行動力がある人にツアーナースは向いています。

責任のある仕事をしたい人

ツアーナースの責任は大きいです。

自分以外に医療従事者がいないケースが多く、相談できる人がいません。すべてにおいて自分の責任で対応する必要があります。

病院看護師よりも、重圧がありますが責任ある仕事をしたい人には向いています。

スキルアップしたい人

さまざまな経験をすることで看護師としてのスキルアップがしやすいです。

ツアーナースは緊張感のある仕事を任されるため、自ら学びあらゆる状況を想定する能力がつきます。

責任のある立場になることで、キャリアとスキルが向上して自信を持つことができます。

機転がきく人

ツアーナースの現場は、想定外のトラブルが起きやすい場所です。

突然のケガや病気に対応するには、その時の状況に合わせてすぐに機転をきかせる必要があります。

いつどこでトラブルが発生するか分からないため、機転をきかせた対応ができないと命とりになりかねません。

病院看護師とは違い、屋外でのトラブルもあり、その時々でベストな判断は変わってきます。

状況に応じた行動ができる、機転のきく人にツアーナースは向いています。

独身の看護師さん

ツアーナースの日程は不安定です。どこに行くのか、何泊するかは案件によってまちまちです。

単発の派遣で仕事が決まるため、曜日や日数が決まっていません。時間に余裕がないと仕事を入れることは難しくなります。

家庭があり忙しい人は、ツアーナースの仕事は向いていません。

向いているのは、独身で自由な時間が取りやすい人です。

旅行好きな人

旅行が好きな方にはツアーナースが向いています。

単に旅行に行けるだけではなく、旅行の知識が業務に役に立ちます。

旅に慣れていると、初めての環境でもスムーズに動けます。

あらかじめ旅行先の下調べをしたり、事前準備も漏れなく行うことができるでしょう。

旅行が好きな看護師さんには、向いています。

人と話すのが好きな人

ツアーナースは仕事上、多くの初対面の人達と行動をともにします。

案件によっては、数日間泊まりがけで旅行しますので、コミュニケーション能力が必要となります。

ツアーナースは参加者の方々と会話をして健康状態を確認したり、アドバイスを行います。

初対面の人とでも臆せずコミュニケーションが取れる人。

人と話をすることが苦ではない人に、ツアーナースは向いています。

まとめ

ツアーナースは、通常の看護師の仕事とはまったく違う働き方であることが分かったと思います。

特殊な働き方のため、誰にでもできる仕事ではありません。

時間に余裕があり、なおかつ看護師としての高いスキルが必要となります。

一風変わった仕事ではありますが、看護師さんであれば一度は興味を持つのがツアーナースです。

病院看護師のように決められたルールはなく、自分の責任において業務をしなければいけません。

 知識やスキルを向上する努力をしないと、独りよがりの誤った対応をしかねません。

ツアーナースは簡単にできるものではなく、とても責任の重い神経を使う仕事です。

大変な一面もありますが、やりがいもあるでしょう。

看護師としての経験を積んで、スキルアップにチャレンジしたい人にはピッタリの仕事です。

時間に余裕がある人向けの仕事であるため、独身の看護師さん向けでもあります。

職場を辞めて次の仕事を決めていない人や、好きな時に自由に働きたい人にとっては魅力的な働き方です。

せっかく持っている看護師免許です。今まで経験していない仕事をして、充実した看護師ワークを送ってみるのはいかがでしょうか。

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