助産師が病院以外で転職できる場所は?転職するときのコツも教えます

給料や職場の人間関係、患者さんとの関係などで転職を考えることがあるかと思います。

「もっと自分に合う職場はないかな?」

「でも助産師って病院の他に働ける場所はあるかな…」

看護職の中でも特殊な仕事である助産師は、どんな場所に求人があるのか不安になりますよね。

この記事を読んでいただくことで、助産師の転職の悩みを解決することができます

転職への悩みが消えることで、自分の本当にやりたいことが見つかります。

そして、目標に向かってポジティブに転職活動をすることができるでしょう。

転職に不安や悩みがある助産師の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

助産師が病院以外で働ける場所は?

ここでは、助産師が転職する際に、病院以外で活躍できる場所をご紹介します。

働く場所としては大きく分けて5つあります。

・クリニック
・助産所
・看護学校の教員
・地方公共団体
・企業

それぞれについて説明していきます。

クリニック

クリニックは大きな病院よりも正常分娩が多いのが特徴です。

したがって、帝王切開よりも正常分娩の介助に積極的に携わっていきたいと思っている人におすすめの転職先です。

また、大きな病院に比べて分娩件数は多くありません。

そのため、マタニティヨガやベビーマッサージ教室、離乳食教室などを開いているクリニックもあります。

このことより、お母さんと赤ちゃん、その家族とより深く関わっていきたい方もクリニックを検討するといいでしょう。

小規模で、患者さんと深い関係を築いていけるのがクリニックのいいところですね。

助産所(助産院)

助産所の定義として、ベッド数が9床以下の施設のことを指します。

助産所は「分娩を行う」ところと「分娩は行わず、産前産後のケアのみ」のところと2つのパターンがあります。

分娩を行う助産所

助産所は医師がいないため、帝王切開や会陰切開といったの医療行為となる分娩はしていません。

そのため、自然の流れに身を任せ、お母さんの”産む力”を生かした分娩を介助することが業務になります。

よって、お母さんや家族の気持ちに寄り添い、一人ひとりが希望する出産を提案してあげたい方におすすめです。

産前産後ケアのみの助産所

産前の主なケアは母親学級やマタニティヨガなどがあります。

これらはプレママさんの孤独感や不安を取り除き支えていくことを目的としています。

産後ケアの役割は2つあります。

「産後入院」といった産後の一番大変な時期に身体を休める場所を提供してあげたり、母乳での育児の相談などです。

どちらにおいても、積極的に助産師として主体的に働いていきたい方には助産所がおすすめです。

看護学校の教員

看護学校で専任教員として目指すのが、助産師として教育関係へ進む場合の一般的な方法です。

専任教員になるためには必要なことが2つあります。

・助産師として5年以上の臨床経験があること
・専任教員養成講習会の受講(教員として採用後の受講も可能)

この条件以外にも、

・助産師として3年以上臨床経験がある

・大学や大学院で教育に関する科目を履修した

という条件を満たしたならば専任教員になることが認められます。

年収は、350万~500万円でこれは経験や能力によって変わってきます。

病院やクリニックと比較すると年収が下がる可能性はありますが、夜勤なしで土日が休みなのが専任教員のメリットになります。

仕事と育児の両立が必要だったり、規則的な生活をしていきたい助産師さんには最適な職業ですね。

地方公共団体

助産師は、都道府県や市町村などの地方公共団体で働くこともできます。

勤務場所としては、主に保健センターになります。

地方公共団体での働き方は2つあります。

・公務員試験を受け、地方公務員として働く
・臨時職員や非常勤として働く(公務員扱いではない)

保健センターでの仕事内容は主に2つあります。

1つ目は健康教育、乳幼児健診、新生児訪問、健康相談などの保健指導を行う業務で、2つ目は窓口での対応です。

公務員は、リストラの心配がないのが特徴です。

よって、安定した職につきたいという希望がある方におすすめです。

企業

企業での働き方は2つあります。

・助産師として働く
・看護師として働く

助産師の業務としては、コールセンターでのカウンセラー業務や産後ヘルパーなどがあります。しかし、求人は少ないので注意が必要です。

看護師として企業で働く場合は2パターンあります。

・企業看護師(産業看護師)
・保育園看護師

それぞれ説明していきます。

企業看護師(産業看護師)

企業看護師とは、産業医と協力して社員の健康管理をします。社員数の多い大企業で働きます。

主な業務内容は、健康診断の手配や診断結果のチェック、ストレスチェックの実施です。

因みに、産業保健師という職種もありますが業務内容はほとんど変わりません。

年収は約400万円となります。

保育園看護師

保育園看護師の仕事は、園児の健康管理です。

園児たちのけがや病気の応急処置から、検温や手洗いなどの保健指導などを行います。

また、保育の補助も業務の中に含まれており、勤務先によっては保育の補助が主な仕事のこともあります。

保育園看護師の年収は平均年収は約340万円で、保育士の年収と同じくらいといえます。

企業で働く場合、求人数は病院やクリニックほど多くはありません。

しかし、助産師の求人だけで探すより求人が多く転職の選択肢が広がります。

自分の理想の働き方や、生活、年収を考慮して適切な場所に転職をしていきたいですね。

転職に悩まれている方は、こちらも参考にしてみてください。

施設形態別の助産師の年収

施設形態によって助産師の年収は異なります。

病院約450万〜550万円
クリニック・診療所約400万〜500万円
看護学校の教員約350万~500万円
一般企業約400万〜450万円
保育施設約330万〜440万円
参考:マイナビ看護師看護師ワーカー「助産師の転職先を解説!病院以外にどんな職場がある?

やはり、大学病院や総合病院といった大きな病院は、残業や夜勤などが発生する施設が多いのが特徴です。

よって、助産師としての高い専門的スキルが求められるため、平均年収が高くなります。

病院以外での施設は病院と比べて給与水準が下がります

しかし、メリットとして残業や夜勤が発生する可能性が低く、比較的休日も取れることが挙げられます。

よって、子育て中や家族の介護が必要な方にとっては仕事と私生活を上手く両立させながら働くことができます。

転職先を選ぶ上で、収入の他にも仕事内容も考慮することで、自分の生活に合った理想の転職ができるでしょう。

転職先を探す5つのポイント

次に、助産師が転職先を探す5つの方法をご紹介します。

・医療機関のホームページ
・ハローワークインターネットサービス
・eナースセンター
・助産師同士のネットワーク
・転職サイト

それぞれご紹介していきます。

医療機関のホームページ

助産師の求人は、大きな病院や採用に積極的な個人病院などのホームページにあります。

また、看護師募集となっている時でも、そこには助産師も含まれている場合があるので注意が必要です。

医療機関のホームページをチェックする際のポイントは、7つあります。

・フリースタイル出産実施の有無
・分娩件数
・夜勤帯の配置人数
・母乳育児実施率
・帝王切開率
・地域との連携
・NICUの有無

自分自身が転職先として重要視するポイントを書き出し、可視化しておくことが大事ですね。

ハローワークインターネットサービス

ハローワークインターネットサービスは、無料で全国各地の求人情報を検索できるサービスです。

また、スマホでも検索可能となっています。

スキマ時間にすぐに検索ができると気軽に転職活動ができますね。

デメリットとしては、助産師の求人情報が少ないことです。

主な求人は個人病院やクリニックとなります。

よって、小さな病院で患者さんとじっくりに関わり、寄り添っていきたい方はここで求人を探すことをおすすめします。

eナースセンター

ナースセンターとは都道府県看護協会が運営している職業紹介サービスです。

助産師が転職先を探す時のメリットが2つあります。

・求人の幅が広範囲
・自動で職場のマッチングしてくれるサービスがある 

求人の中には、助産所や学校職員の募集も入っており、転職先の選択肢が広がります。

また、自動マッチングサービスは、希望条件に合った求人をみつけてくれます。

そして、メールでお知らせしてくれるのでスキマ時間に求人をさがることができます。

しかし、eナースセンター自身の助産師の求人数があまり多くないのが現状です。

eナースセンターを活用する際には、他の探し方と並行して活用するのがいいですね。

助産師同士の情報ネットワーク

助産師同士の情報ネットワークは、転職先を探す際に非常に重要です。

なぜなら、規模の違う医療機関の情報をたくさん得ることができるからです。

これにより、広い視野をもって客観的に転職活動ができます。

また、助産所や個人クリニックに転職を希望する場合は人からの紹介が一番有効になるのです。

助産師同士の情報ネットワークを活用するためには、助産師会の研修・セミナーに参加し繋がりを広げることが大事ですね。

転職サイト

転職サイトでみるべきポイントは、助産師に関する求人数の多さです。

なぜなら助産師求人の母体数が多いサイトは、自分の条件にあった転職先を見つけることができる可能性が高いからです。

また転職サイトに登録をすると、好条件の非公開求人も見ることができます。

自分にあった転職先を見つけるためには、転職サイトの登録は重要になりますね。

転職を考えている方は、こちらも覗いてみてください。

転職活動を行うときのポイント5選

助産師が転職活動を行うときに押さえておくべきポイントが5つあります。

・複数の転職サービスを時並行して活用する
・経歴や職歴は素直に伝える
・転職の時期をなるべく早く伝える
・転職理由がマイナスの場合でも伝え方を考え、素直に伝える
・関連するニュースや時事ネタは内容を把握しておく

それぞれ詳しく解説していきます。

複数の転職サービスを並行して活用する

複数の転職サービスをいくつか並行して活用することで、各サイトの求人の特徴やサポートなどを比較できます。

比較することで、より自分にあった条件が入っているサイトを見つけることができます。

これは、好条件の転職先を探すのに有効となります。

注意点は、同じ企業に複数のサイトから応募したり、面接スケジュールを見落として被らないようにすることです。

経歴や職歴は素直に伝える

経歴や職歴にうその内容を記入すると、入社後にミスマッチや業務に対する支障が出てしまう可能性があります。

自分の経歴・職歴を素直に伝えたうえで、面接の際に他の人と差別化できるポイントはどこか探すことが大事ですね。

転職の時期をなるべく早く伝える

転職エージェントに希望転職時期を早めに伝えることで、時期から逆算して優先的にフォローをしてくれます。

また企業の採用担当者にも伝えると、転職時期を日程から逆算し、面接の日程や入社時期を考えて調整してくれます。

転職理由がマイナスの場合でも伝え方を考え、素直に伝える

人間関係や患者さんとのトラブルといった、マイナスな理由で転職するケースもありますよね。

その場合も、転職サイトのエージェントや企業の採用担当者にしっかり伝えることが大事です。

そのマイナス経験から得た学びや教訓を面接で伝えることで、成長できる人とみなされます。

よって、希望する企業に就職できる確率も高まるのです。

関連するニュースや時事ネタは内容を把握しておく

助産師に関連するニュースや時事ネタは、面接の質問の際に役に立ちます。

特に予防接種や少子高齢化問題といった、子どもに関わるニュースは日頃からチェックしましょう。

そして、そのニュースに対する自分の意見を考えておくことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

病院以外にも助産師が働ける場所がたくさんあり、転職活動においての選択肢が広がったのではないでしょうか。

選択肢が広がることで、活躍できる可能性を新たに見つけることができるでしょう。

新たな可能性を見つけるためには、自分のやりたいこと・目標など譲れない条件を明確にすることが大切です。

これを機に、自分の仕事に対する考えを見つめ直してみるのもいいかもしれませんね。

転職した際には心機一転で、新たにグッズを買い換えるのもいいでしょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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