薬剤師のバイトは週1日や副業はOK?時給は?疑問を解決!

この記事では薬剤師のバイトや希望通りの日数の勤務が可能か、副業や時給についての疑問を解決していきます。

正社員として働いているけど、副業をしてもっと収入を増やしたいという方やブランクが空いたので、バイト勤務から徐々に慣れていきたいという方、他に家庭と両立して働きたいという方必見の情報が詰まっていますので、ぜひ最後まで見てくださいね。

合わせて、正社員と比べて働き方の自由がききやすいパートやアルバイトの情報や、転職サイト紹介や詳しい情報が載っている必見記事の情報も紹介していますので参考にしてください。

家事や育児を優先してバイトとして週3日だけ薬剤師として働きたいけど、どうなんだろう?

薬剤師は副業や掛け持ちでバイトはできる?

そもそも薬剤師は掛け持ちで仕事をすることはOKなのでしょうか?その答えは、「管理薬剤師と公務員薬剤師を除いては、法律上OK」です。(※公務員薬剤師とは、国公立病院・県立病院・市立病院などに勤める薬剤師のことです。)

管理薬剤師は「薬機法(正式名称:医薬品・医療機器等の品質・有効性及び安全性の確保などに関する法律)」によって、公務員薬剤師は「国家公務員法」「地方公務員法」によって、原則副業が禁止されています。

上記に該当する薬剤師の人は、副業ができないため注意が必要です。では、そのほかの薬剤師はどうなのでしょうか?これは、勤務している職場の就業規則によって異なり、就業規則に「副業禁止」の文言がある場合は、副業や掛け持ちはできません。

職場によっては、副業に関して何も明記されていないこともあるため、副業を始める前に必ず上司に確認しておきましょう!「知らずに副業を始めたけれど実はNGだった」などトラブルの原因となります。

では、副業がOKな薬剤師はどのようなケースがあるのでしょうか?2つのケースに分けて見てみましょう。

正社員薬剤師が副業としてバイトをするケース

薬剤師の中には、正社員薬剤師として働きながら掛け持ちでバイトをしている人もたくさんいます。このケースでよく見られるのは、「本業で病院薬剤師をしているけれど、年収が低いため週末にドラッグストアで副業している」というパターンです。

「本業の収入を補うため」「薬剤師としての経験やキャリアを積むため」に、副業をしている薬剤師の人も少なくありません。しかし、過度な副業は肉体的・精神的な負担となってしまい業務ミスを起こす可能性も高くなるため、まずは余裕のある働き方から始めてみましょう。

必ず、勤務先の就業規則を確認してから副業を始めましょう。また、シフトの入れ過ぎや重労働など、本業に支障が出るような無理な働き方はしないように心掛けましょう。

バイト薬剤師がバイトを掛け持ちするケース

バイト薬剤師が、さらに薬剤師資格を活かして別の企業でバイトを掛け持ちするケースもよくあります。正社員のように副業禁止の対象となることが少ないため、掛け持ちしやすい点が大きなメリットとなりますが、職場によってはNGなところもあります。

シフトを組むうえで上司とスケジュールを相談する必要があり、もしその際に発覚してしまうとトラブルとなる可能性もあります。掛け持ちを始める前には、必ずその可否を上司に確認し理解を得ておくとスムーズにいくでしょう。

上司に掛け持ちの可否を確認し、周囲の理解を得ておきましょう。

薬剤師が仕事を掛け持ちをするときの注意点!

薬剤師が仕事を掛け持ちをするときには、以下の3つのことに注意しましょう。

①競合している他企業で働かない

②年収130万円を超えると扶養控除の範囲外となる

③副業での給与が20万円を超える場合、確定申告が必要

他にも原則、競合他社で副業をするのはNGですなぜなら、掛け持ちすることによって企業の情報漏洩の危険性があるからです。もし発覚しても法律違反になりませんが、就業先からなんらかのペナルティが課せられるため「調剤薬局+ドラッグストア」など業種を変えて副業すると良いでしょう。

扶養控除についても年収において注意が必要です。有効に時間を活用し年収アップを目指せる副業ですが、働く時間数や合計収入を管理する煩雑さがあります。

特に、パートナーの扶養範囲内で働きたい人が副業をすることで、年間収入130万円を超えてしまうとパートナーが勤務する企業の社会保険から除外されてしまいます。

このような場合、自分で国民年金と健康保険料を負担することになるため、「副業で何時間働いてどれくらい収入アップさせても大丈夫か」あらかじめ計算しておくと良いでしょう。

副業においても確定申告が必要になる場合があり注意が必要です。1か所で働いていれば勤務した時間や給与の合計もわかりやすいですが、2か所以上になると自分でこれらを管理していく必要があります。

副業所得が20万円を超えてしまい、うっかり税金を払い損ねていた」ということがないように気を付けましょう。

薬剤師は短期・単発派遣や週1日のバイトでも働ける?

看護師資格を活かして、2,3ヵ月間だけ働きたい、家事と育児の合間に、家の近くでサクッと稼ぎたい等と考えている薬剤師には、「短期間・単発・週1日だけ」働けるうえに高時給である「短期派遣・単発バイト」がおすすめです。

しかし、実際にこのような働き方ができる職場はあるのでしょうか?

結論から言うと薬剤師資格を活かして短期派遣・単発バイトで週1日でも働ける仕事はあります。ただし、誰もがこのような働き方ができるわけではありません。2012年10月の労働者派遣法改正により、「30日以内の日雇派遣が原則的に禁止」になってしまいました。

この章では、「短期・単発派遣のメリット・デメリット」と「短期・単発派遣で働ける条件」を紹介しています。これから、短期・単発派遣での仕事を考えている人は、自分が当てはまるかどうかチェックしてみてください。

「短期・単発派遣」と「パート・アルバイト」との違いって何?

そもそも、「短期・単発派遣」と「パート・アルバイト」との違いはわかりますか?その大きな違いは、「パート・アルバイト」の雇用契約者は就業先であるのに対して、「短期・単発派遣」の場合は派遣会社となります。働き方は、最短1日~2ヶ月程度です。

「もっと詳しく知りたい!」という人に、「短期・単発派遣」と「パート・アルバイト」のメリット・デメリットをそれぞれまとめていますのでぜひ参考にしてください。

働き方メリットデメリット
短期・単発派遣○時給3000円~とパートよりも時給が高い
○職場でのトラブルは、派遣会社がサポートしてくれる
○職場が合わなかった場合、変更しやすい
○大手派遣会社の福利厚生サービスが受けられる
○パートより経験やスキルを高く評価されがち
○就業先が遠くなるケースがある
パート・アルバイト○勤務地を自由に選べる
○急な職場移動がない
○辞めやすい
○時給2000円~と薬剤師にしてはやや低め
○シフトが固定されやすい
○中小薬局は大手に比べて福利厚生が手厚くない
○職場でのトラブルは自分で解決しなければならない

派遣薬剤師の場合、時給も高く保険や優待券などの福利厚生サービスが受けられることが最大のメリットです。ただし、「短期・単発派遣」すべての薬剤師が、この働き方ができるわけではないため注意が必要です。

薬剤師の短期・単発派遣は法律違反!?勤務可能な条件とは?

冒頭で述べていますが、2012年10月の労働者派遣法改正により「30日以内の日雇派遣が原則的に禁止」になってしまいました。しかし、今回禁止されたのは「30日以内の日雇派遣」だけであって、「31日以上の日雇派遣」であれば働くことができます。

また、次の4つのの条件に当てはまる人も働くことができます。

日雇派遣で働くことができる人 

つまり、「家族に学生や高齢者がいる」「夫の年収が500万円以上ある」という薬剤師ママは、法律違反することなく日雇派遣で働くことができます。育児や介護で忙しい薬剤師ママにとってはおすすめの働き方と言えるでしょう。

上記条件を1つでも満たしていれば誰でも日雇派遣ができるのですが、公務員薬剤師と管理薬剤師は兼業が禁止されているため注意が必要です。

薬剤師は週1日や単発バイトでも働ける?

雇用者側としては、やはり「ある程度まとめてシフトに入ってくれる人を選びたい」という思いがあります。また、「週1日しか働かない人」と「毎日働く人」では、仕事を覚えるスピードや職場の薬剤師とのなじみ方も違ってくるでしょう。

したがって、より多くのシフトに入ってくれる人の方が、仕事を早く覚えて即戦力になってくれるため使いやすいというのが本音なのです。そこを踏まえた上で、なるべく「働き手が不足してる曜日や時間帯」を狙うのがおすすめです。

家事・育児を優先する人は、平日の午前中から夕方にかけては働きたい人が多いため、一番難易度が高くなります。平日であれば、「~閉局時間までの時間」は勤務できる人が少ないので狙い目です。

ポイントは働き手が不足している「~閉局まで」または「土曜・日曜日」を狙うことですよ。

更に平日よりも土日のほうが人手が足りないことが多く、週1日でも仕事が見つけやすくなります。薬局によっては、入ってほしい曜日がピンポイントに決まっている職場もあり、面接のときに聞かれることもあります。そこをうまく活用すると、スムーズに採用され仕事もゲットしやすくなるでしょう。

合わせて、参考になる転職サイトの紹介や、詳しい情報まで載っているおすすめ記事を紹介します。下記に載せていますので、こちらもぜひご覧くださいね。

紹介している記事では、転職におけるポイントや、それぞれの転職サイト別に特徴を知ることができます!
転職を考えている方や、薬剤師の仕事に興味がある方必見の情報が詰まっているので活用ください。

薬剤師がバイトで働くメリット・デメリット

では、パート・アルバイトで働くにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょう?以下にまとめました。

薬剤師がバイトで働く4つのメリット

1.ライフスタイルに合わせて働く時間を選べる

「子供が保育園に行っている時間だけ働きたい」「家庭のことを優先したいけど、薬剤師の仕事も続けたい」など、自分のライフスタイルに合わせて働きたいという薬剤師ママにとっては、家庭と仕事を両立できることが大きなメリットです。

パート・アルバイトであれば、「午前中だけ・週3日だけ」など勤務時間や日数の融通をきかせて働くことができるため、薬剤師ママにとってピッタリの働き方となるでしょう。

2.自宅近くの職場を見つけやすい

薬局やドラッグストアは、病院・クリニックやショッピングモール・駅前など人がたくさん集まる場所に必ずあります。自宅が郊外でなければ、比較的簡単に自宅近くで職場を見つけることができるでしょう。

また、自宅近くの職場であれば、徒歩や自転車通勤が可能になり通勤時間の短縮ができるため、その分を家事・育児の時間に使うことができます。子供が通っている保育園近くの職場を探すと、さらに効率よい働き方ができるでしょう。

3.異動・転勤がない

正社員であれば異動・転勤の可能性があり、通勤時間が長くなったり、地方ともなれば転居になったりする場合があります。特に家族を持っている薬剤師にとっては、子供の転校などを考えると自分だけでなく家族にまで迷惑をかける場合もあるでしょう。

一方、パート・アルバイト勤務の場合は、その心配がないためライフスタイルが変わることなく安心して働くことができます。自宅近くの住みなれが土地で働きたいという人にとっては、パート・アルバイトの働き方は大きなメリットがあると言えるでしょう。

4.高い時給で働くことができる

たとえパート・アルバイトであっても、薬剤師資格を持って働くため、他の職業に比べて2~3倍(時給相場2,000円)に設定されています。さらに、薬剤師が不足しているエリアや職場であれば、交渉次第で更に時給アップが期待できるでしょう。

特に今すぐ働き手が欲しい職場では、時給3,000円を超える求人を出していることもあります。正社員として働く時間を多くとれない人でも、パート・アルバイトの働き方であれば、短時間で効率よく高収入を得ることができると言えるでしょう。

薬剤師がバイトで働く4つのデメリット

1.ボーナスや退職金がない

パート・アルバイトにはボーナスや退職金がないことが最大のデメリットです。家族手当や住宅手当など給与以外の待遇や福利厚生についても、正社員とパート・アルバイトに差を設けている企業は少なくありません

さらに、社員以外には研修を実施していない企業も多いため、新しいスキルを身につけたいと思ったときには自力で学ぶ必要があります。ただし、職場によって待遇や福利厚生などの条件が異なり、研修制度を受けられることもあるため、募集要項を確認しておくと良いでしょう。

2.シフト調整に手間がかかる場合がある

パート・アルバイト薬剤師のシフトは、正社員の勤務時間を確保したうえで調整されます。基本的に人手が足りていない時間帯へ振り分けられるため、希望通りの日時でシフトに入れるとは限りません。

派遣薬剤師の場合は、派遣会社が勤務時間を調整してくれるため手間が省けます。パート・アルバイト薬剤師は、希望の出勤日や休日など担当者と相談しながらシフト調整をしなければならないため、「思ったより働けなかった」ということもあります。

面接のときに、「月にどのくらいシフトに入れるのか」を担当者に確認しておくと良いでしょう!

3.スキルアップ・キャリアアップが難しい

パート・アルバイト薬剤師では、社内研修などを受ける機会も少ないため、独力でスキルアアップをしていかなければなりませんまた、正社員に比べ責任度合いも低くなるため、どうしても雑用が多くなってしまう傾向があります。

キャリアアップにおいては、正社員は一般的に管理薬剤師やエリアマネジャーを目指しますが、パート・アルバイトからのキャリアアップは原則的にできないため、昇進も昇給も期待できません。

キャリアアップを目指している人は、正社員の際にそのまま産休・育休に入ってもまた同じ職場に復帰されることをおすすめします。できるだけ辞めずに長く勤務するようにしましょう。

4.収入や雇用が不安定

パート・アルバイトの薬剤師は、安定して長く働けるとは限りません。次のような理由から、突然契約を切られることがあります。

職場の経営悪化によりリストラが行われるときや、欠員していた正社員が充填されたとき、契約期間が満了し再雇用がなかったときなどが考えられます。

更に「コロナで業績が悪化した」「産休していた正社員が復帰した」など、正社員だけの人材で十分な場合は、真っ先に解雇される可能性も少なくありません。パート・アルバイト薬剤師は比較的自由に働ける一方、収入や雇用の面ではデメリットもあるのです。

薬剤師の資格が活かせる!おすすめのバイト先や気になる時給相場も紹介!

薬剤師としてパート・アルバイトで働く場合、職場は「調剤薬局」「ドラックストア」「病院・クリニック」のおもに3つとなります。同じ薬剤師という職業でも職場によってそれぞれに特徴があり、メリット・デメリットや時給も異なってきます。

この章では、それぞれの職場の特徴や時給相場を紹介していますので、自分のスキルや希望条件に合ったところを選ぶとスムーズに働くことができるでしょう。

薬剤師バイトの時給相場

アルバイト薬剤師の時給は地域や業種によって相場に幅がありますが、全国的に2,000円が目安となります。業種別においては、調剤薬局やドラッグストアの時給相場が2,000円以上であるのに対し、病院・クリニックでは少し低い1,800円が相場となっています。

一般的なアルバイトの時給が1,000円前後となっているので、割の良いバイトと言えるでしょう。エリアに関しては、基本的に都心部よりも地方のほうが薬剤師の人材が不足しているため、地方の職場の時給が高い傾向にあります。

パート薬剤師や時短勤務の正社員が17~18時に上がってしまうため、17時以降は需要が高く、時給も高めに設定されていることが多いです。同様に、土日も人手確保のため時給がよい傾向にあります。

夜間や土日に動ける人はこの時間帯を狙うと、求人も多く時給も高くなっているため効率的に稼ぐことができます。パート・アルバイトには基本的にボーナスはありませんので注意です。

求人数が多い調剤薬局

3つの中でパート・アルバイトの求人数が一番多いのが調剤薬局です。日曜日は休日のところが多く日勤でしっかり働けるという点で、とくに平日の午前から夕方にかけては多くのママ薬剤師がパート・アルバイトとして活躍しています。

ただし、開院・休日は近隣の病院・クリニックに合わせるため、特定の曜日に休みが集中してしまう可能性もあります。もし、近くの薬局の休みが働きたい曜日であった場合は、少し距離の離れたエリアなどで薬局を探してみるのがおすすめです。

また、業務に関しても近隣の病院などによって固定化されやすいという特徴があるため、ブランクのある人や未経験者でも比較的働きやすい職場となります。気になる薬局があれば、近所にある病院などもチェックしてみると良いでしょう。

仕事内容としては処方箋の受付・アレルギー、薬歴の確認などの処方管理・お薬手帳で過去や現在の服薬状況の確認・調剤業務・服薬指導や相談対応があります。

メリットは求人数が多いため、希望の条件の職場を見つけやすいことや業務内容が固定化され、ストレスや戸惑いが少ないこと、自宅近くで職場を見つけやすいなどが挙げられます。

デメリットは近隣の病院・クリニックによって休みが左右されやすい可能性があります。

皆さんも気になる、時給相場は薬剤師の約60%が働いていると言われる調剤薬局の時給相場は、2,000~2,500円です。調剤薬局求人の多くは、時給2,000円超で募集されており、高時給な職場だと2,300~2,500円ほどになります。

シフトを選びやすいドラッグストアについて

調剤薬局に次いで求人数が多いのがドラッグストアです。年中無休や夜遅い時間帯まで営業している店舗が多いため、本業の後に数時間程度だけ働くことが可能です。シフト制で時間や曜日の融通がききやすい反面、不定休になりやすいためスケジュール調整には注意しましょう。

主な仕事は、OTC(処方箋無しで購入できる医薬品)の接客販売ですが、サプリメントなどOTC以外の商品や品出し・レジ打ちなど一般業務まで多岐にわたります。そのため、OTCやそれ以外の商品に関する幅広い知識と販売スタッフとしての接客スキルを磨くこともできるでしょう。

ただし、ドラッグストア内に調剤薬局が併設されてるところが増えており、そのような店舗ではドラックストアの業務に加え、調剤薬局の業務も担当します。

ドラッグストアの仕事内容はOTCの販売や商品説明・健康相談や薬に関する相談・サプリメントなどOTC以外の商品販売・商品の品出し、在庫管理、レジ打ちなどがありますよ。

メリットは営業時間が長いため、勤務時間や曜日などシフト調整がしやすい点や、夜勤で働ける店舗も多く高時給で稼げることです。

デメリットはシフト制で休みが不定休になりやすいことや、拘束時間が長くなるため、残業が発生する可能性も高いとうことです。

ドラックストアの薬剤師の時給相場は、2,000円から2,700円です。求人の多くは時給2,000円を超えていますが、条件や地域によっては3,000円を超えることもあります。

薬剤師としてのスキルアップやキャリアップを目指している人は、調剤業務がある調剤薬局や病院・クリニックを選ぶのがおすすめですよ。

専門性の高い病院・クリニック

おもに、病院内での調剤業務や服薬指導(外来・入院患者にむけて)を行います。内服薬だけでなく注射薬を扱うこともあり、薬局では扱わない薬剤を扱うことができるのでスキルアップを目指す人におすすめです。

病院によっては、新薬導入にあたっての情報提供や病棟の患者さんとのコミュニケーション、抗がん剤などの調剤、注射の監査・調剤といった幅広い業務となるため、その分学べることも多くスキルアップができる職場環境だと言えます。

仕事内容は外来・病棟での調剤業務や製剤業務・注射調剤・服薬指導などがあります。

メリットは、医療現場で実践的な薬学知識を学べることや病院薬剤師としての経験が積める・残業はほとんどないため、家庭と仕事を両立しやすいなどがありますよ。

デメリットは基本的に平日勤務となるためダブルワークが難しいことや、求人数自体が少ないことです。

病院・クリニックの薬剤師の時給相場は、1,800円から2,200円です。調剤薬局やドラッグストアと比べると時給はやや低い傾向にあります。

病院でのバイトは求人数自体が少なく、自分で仕事を見つけるのはなかなか大変です。病院でのバイトを探すのならば、薬剤師に特化した転職サイトを利用するとよいでしょう。

薬剤師の夜勤のバイトは高時給!

薬剤師も医師や看護師と同じように職場によって夜勤が存在します。「もっと稼ぎたい」という気持ちで夜勤を希望する人が多いほど、収入面では日中勤務に比べ大きなメリットがありますが、その一方で、夜間勤務は肉体的に大きな負担になると感じている人も多いようです。

この章では、「薬剤師として夜勤バイトができる職場やその時給」「夜勤バイトのメリット・デメリット」についてと、おすすめ記事も紹介していきます。

夜勤で働く薬剤師の高時給っていくら?

薬剤師が夜勤バイトで働く最大のメリットは「高時給」という点です。労働基準法により「22時から翌朝5時までの勤務は通常給与の25%割増賃金」で支払われることになります。

ここで時給2,000円で7時間働いた場合、日勤と夜勤の給与がいくらいになるか比べてみましょう。

日勤夜勤
給与2,000円×7hrs=14,000円2,000円×7hrs=14,000円
深夜手当(25%割増賃金)2,000×0.25×7hrs=3,500円
合計14,000円17,500円

夜勤の時給は日勤よりも500円、1日あたり3,500円高い金額であることがわかりました。一般的な職業の時給に比べると、薬剤師バイトのベースとなる時給は高いことから、夜勤の働き方はかなりの高給与になると言えます。

薬剤師が夜勤で働ける職場は?

薬剤師が夜勤バイトで働ける職場は、主に「24時間営業のドラッグストア」「救急医療を行っている急性期病院や入院設備のある総合病院や大学病院」となります。それでは、それぞれの職場の実態を見ていきましょう。

24時間営業のドラッグストアは、夜勤業務も日勤と同じ仕事内容となります。ドラッグストアでは、医者の処方箋がなくても風邪薬や頭痛薬などOTCを購入することができますが、薬剤師や登録販売者がいなければ販売できません。そのため、夜間も薬剤師が必要となるのです。

また、日中に比べると調剤業務は少なくなりますが、急性期病院や総合・大学病院などが近くにあるドラッグストアの場合だと、夜間でも調剤業務が発生することもあるため忙しくなることもあります。

病院薬剤師として夜間に働く病院薬剤師の業務は、「夜勤(17時~)」「当直(日勤~翌朝~昼まで)」業務があります。日勤のようなルーティンワークはなく、業務が発生したタイミングで対応し、それ以外の待機中の時間は仮眠をとったり、自由に過ごしたりすることができます。

しかし、夜勤や当直の忙しさは病院や時期によって違いがあり、中には休憩する暇がないほど忙しい職場もあります。このような職場の薬剤師は身体的に大きな負担となっているため、当直業務の発生頻度など事前に確認しておくと良いでしょう。

薬剤師が夜勤で働くメリット・デメリット

さきほど、夜勤は高時給であるがゆえにあえて夜勤で働く薬剤師も多いことを紹介しました。では、それ以外にもどんなメリットがあるのでしょうか。3つのメリットを紹介していますので1つずつ見ていきましょう。

薬剤師資格は国家資格であるため、一般的な職業に比べて高い給与に設定されています。そのうえ、夜勤では25%の割増賃金が支払われることから、さらに高収入を得ることができるのです。

夜勤の働き方は、「短期間で稼ぎたい」「お金を貯めたい」という人には大きなメリットがあります。

②日中の時間を有効活用できます。日勤で働いていると、銀行利用や役所での手続きなど日中にしか行えない用事をすることが難しくなってきます。しかし、夜勤で働くと、平日の日中の時間が有効に活用できるため、混雑や休憩時間を気にすることなく日常の雑務がスムーズに行えるのです。

その他にも、スキルアップのためのスクールや趣味の習い事、買い物など、自分の好きなことに時間を使えるというメリットがあります。

高い裁量が求められるためスキルアップにつながります。夜勤で働く薬剤師は1人~少人数で仕事をしたり、患者の命に関わる業務を行ったりすることが多いため、個人の責任度合は重大になってきます。

しかし、1人だからこそ限られた時間の中で迅速に適切な判断をしなければならず、調剤や薬に関する高い知識やスキルが必要となるのです。

夜勤で働くことは大変な面も多くありますが、その分薬剤師としての高い知識やスキルがあると認められ、さらなるキャリアアップにつなげることもできるでしょう。

次に夜勤で働く2つのデメリットを見ていきますね。

①日勤と夜勤の繰り返しが続くと、生活リズムが乱れることにより体調を崩す人が少なくありません。たとえ仮眠時間があったとしても、夜間に働くことは自律神経が乱れやすくさまざまな不調が体に表れやすいため、体力勝負な面もあり体調管理には注意が必要です。

②日勤では薬剤師の人数が多いため、トラブル発生やわからないことがあっても、相談がしやすく周りからのフォローもあり安心して働けます。しかし、夜勤は1人で判断しなければならない場合もあり、頼る相手もいない状況で対応しなくてはならないため、大きな負担となることもあるでしょう。

夜勤のバイトを探すなら転職サイトがおすすめ!

薬剤師は、正社員でなくてもパートやアルバイトでも高時給な夜勤で働くことができます。しかし、正社員以外の求人数は少なく、その中から自力で探すには限界があり、たとえ見つかったとしても条件に合わない職場であることが多いのです。

このような場合に看護師転職サイトを利用すると、自分の代わりに理想の職場を探してくれるため、スムーズに夜勤バイトを見つけることができます。

求人雑誌や求人サイトで探しても夜勤バイトがなかなか見つからないという人は、ぜひ「薬剤師に特化した転職サイト」への登録をしましょう。転職サイト紹介や解説まで載っているおすすめ記事を下記で紹介しています。

それぞれ転職サイトの詳しい情報と転職ポイントの両方をリサーチできる事が魅力です!

未経験でも薬剤師バイトはできるの?

どんな職場だったら、ペーパー薬剤師でも働くことができるのかや調剤業務から長いブランクがあるけど、また薬局で働けるかどうかも気になりますよね。

薬剤師の資格は持っているけれど、調剤業務に関わらない仕事をしている「ペーパー薬剤師」や調剤業務から長く退いていたため現場復帰に不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。この章では、その疑問や不安を解消する答えをご紹介していきます。

未経験でも薬剤師バイトはできる!

結論を言うと、薬剤師の人材は不足しているため未経験者でも薬剤師免許があれば、パート・アルバイトの仕事はあります。ただし、雇用者側としては「若い人に長く勤めてほしい」という思いがあるため、仕事の得やすさは年齢や場所にって異なります。

ここで、薬剤師未経験者のデメリットを3つ紹介しますので、これらを踏まえてバイト探しに臨んでみてくださいね。

薬剤師未経験者の3つのデメリットをまずご紹介しますね。
1.薬剤師未経験者であっても、若ければ若いほど採用してもらえる職場が多くなりますが、時給は下がる場合が多い
2.週1日など勤務日数が少ないと業務を覚えることが厳しくなるため、それを理由に面接の際に断られることもある
3.特に調剤薬局では、調剤だけでなく調剤報酬明細書の作成・窓口対応・会計などの仕事もあるため、これらすべてをこなしていくのは未経験者にとってかなり大変

薬剤師未経験でもバイトを得るコツ

薬剤師未経験でも、アルバイトを得る確率を上げるには、1つ目に職場の薬剤師の人数と処方箋枚数を確認することです。薬剤師未経験者の場合は、その職場に勤務している薬剤師の人数と処方箋枚数を確認すると良いでしょう。

もちろん、処方箋枚数が少ない方が忙しくありません。しかし、枚数が普通でも薬剤師の人数が少ないと1人あたりの受け持ちが増えて忙しくなることがあります。

2つ目はやや時給を下げて交渉することです。調剤未経験者の場合は、仕事があまりこなせないため一から教育をしなければなりません。そのため、雇用者側は未経験者に費やす時間や労力が増え、また率先して働く他の薬剤師バイトと同額ぐらいの給与だとあまり良い印象は持たれないでしょう。

そこで、薬剤師バイトの時給相場2,000円と同額程度を希望したいところですが、「初めの3か月は時給1,500円」など少し下げて交渉すると上手くいくことが多いのです。未経験だからこそ、少し謙虚な気持ちになってバイト先を探してみましょう。

こんな薬剤師にはバイトがおすすめ!

薬剤師としてパート・アルバイトの働き方が向いているのは、どのような人なのでしょうか。現在パート・アルバイトで活躍している人の特徴をまとめてみましたので見ていきましょう。

パート・バイトとしての働き方が向いている人の特徴                                           

1.子育てや介護をしながら、空いている昼間の時間に働きたい
2.決まった曜日や勤務時間だけ働きたい
3.本業を続けながら、副業として働きたい
4.ブランクがあるので、慣れるまでは少しずつ働きたい
5.扶養控除内で働きたい
6.夫の転勤予定があるので、それまでの期間働きたい

パート・アルバイト薬剤師として多くの職場で活躍しているのは、やはり「ママ薬剤師」ではないでしょうか。家事や育児をこなしながらも自宅近くの職場で働くことができる上に、薬剤師のキャリアを保ちながら生活スタイルに合わせた働き方も可能です。

たとえパート・アルバイトの働き方であっても、患者から頼りにされることが多い薬剤師は、やりがいのある仕事です。地域と密着しながらキャリアを積んでいけるママ薬剤師は、出産や育児がひと段落したあとの女性にとって魅力的な働き方と言えるでしょう。

シフト制・時給計算で働くパート・アルバイトは、自分の都合に合わせて働く時間や場所を選ぶことができるため家庭・勉強・習い事など自分の時間を優先したい人におすすめの働き方です。

薬剤師バイト3つの探し方とそのコツ

薬剤師のアルバイトを探す方法はいくつかありますが、知人の紹介などの特殊なケースを除けば、主な方法は次の3つあります。

薬剤師のアルバイトを探す3つの方法                                   

1.店舗に直接問い合わせて応募する
2.求人サイトを利用する
3.薬剤師転職サイトを利用する

職場に直接問い合わせて応募する

店頭の張り紙・チラシ・フリーペーパーなど直接、職場のアルバイトを募集しているのを見たことがあるのではないでしょうか。行きつけのドラッグストアや近所の調剤薬局など、「店舗の雰囲気やスタッフをよく知っている店舗である」というのがメリットです。

自分の希望に合った求人が見つかり、もし店舗を利用したときに店舗の雰囲気の良さを感じたのであれば、直接店舗に連絡してみるのが良いでしょう。

求人サイトを利用する

一般的な「アルバイト求人サイト」からでも、薬剤師のアルバイト求人を見つけることができます。「薬剤師 バイト」などで検索すると簡単にヒットし、そこから「働きたいエリアや時間の条件」で絞り込んでいくと、該当の求人をスムーズに見つけることができるでしょう。

薬剤師転職サイトを利用する

薬剤師専門の転職サイトで探すこともできます。こちらは薬剤師に特化した情報であるため、薬剤師の求人情報数が多いことがメリットです。また、希望の条件を伝えると業界に精通したスタッフが仕事を紹介してくれるため、多くの求人案件の中から自分で仕事を探す手間を省くことができます。

特に、「初めてバイトをする」「本業で働きながらバイトを探す」薬剤師にとっては、希望に合った求人を紹介してくれるサポートがあると安心です。無料で登録や相談ができるので、ぜひ活用してみてください。

薬剤師バイトを探すコツ

アルバイトは薬剤師にとって自由のききやすい働き方ですが、希望条件を追求し過ぎると求人がない可能性があります。

9時から17時という勤務時間の条件は外せないので、職種はこだわらないという場合や、週3回だけ働きたいが、曜日はお任せする、病院での勤務が第一希望なので、多少職場が遠くても構わないなど、自分の中で優先順位を明確にしておくと、仕事を紹介してもらいやすく理想の職場に出会える確率も高くなるでしょう。

まとめ:バイト薬剤師で自分のスタイルに合った働き方を!

パート・アルバイトのいいところはやはり、自分で働く時間や場所の調整ができることです。ままとめとして「薬剤師がパート・アルバイトで働くメリットをそのおすすめの職場」をおさらいします。

薬剤師がバイトで働く4つのメリット

1.ライフスタイルに合わせて働く時間を選べる
2.自宅近くの職場を見つけやすい
3.異動・転勤がない
4.高い時給で働くことができる

おすすめのバイト先と時給相場

1.求人数が多い調剤薬局 / 2,000~2,500円
2.シフトを選びやすいドラッグストア / 2,000円から2,700円
3.専門性の高い病院・クリニック / 1,800円から2,200円

「本業のスキマ時間に働きたい人」「家事・育児がある人」「いくつかのバイトを掛け持ちしたい人」など、さまざまな人が自分に合った働き方をしています。この記事で紹介している「バイト薬剤師として働く際のポイント」を押さえて、うまく生活に取り入れてくださいね。

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