なかなか転職へ踏み切れない!そんな看護師の方の転職への踏み切り方
転職したい看護師さんはたくさんいると思いますが、本当に転職をした看護師さんはどれくらいいるのでしょうか。
なかなか転職へ踏み切れない看護師さんのが多いのではないでしょうか。
そんな、なかなか転職に踏み切れない看護師さんへ踏み切れない理由とその打開策など、ぜひ参考にしてください。
踏み切れない理由
- 人間関係が悪くなったら
どんな人たちが働いているかは、求人だけではわからない。
- 業務が今より忙しくなったら
業務自体は今で満足しているなら、新しい職場はどうなのか不安になる。
- 残業が増えたら
転職し新参者になると押し付けられるのではないか、残業が多い職場なのではないか。
- 給料が下がってしまったら
求人に記載されてる給料どおりなのか、他の条件を優先したら下がってしまう可能性も。
- 働きながらの転職活動
日勤、夜勤、休日出勤に会議など今でも多忙なのに転職活動する時間があるのか。
- 新しい職場になじめるのか
人見知りなど、新しい職場になじめるのかが一番の不安要素に。
- 退職を伝えづらい
【辞めると伝えてから扱いが雑になった】
【雑務を押し付けられるようになった】
など関係が悪化してしまう場合も考えられる。
- したい看護ができるか
転職したからといって本当にしたい看護ができるのか。
行きたい科にいけるのか。
- 同僚からの引き止め
一緒に働いてきた仲のいい同僚に引き止められると、意思が揺らいでしまう。
など、多くの理由が挙げられます。
今より状況が悪くなるならこのまま我慢しようとしてる人も多いと思います。
しかし、転職が不安でなかなか踏み出せないことは当たり前のことです!
転職したい理由
どうしても転職へ踏み切れない人は
《なぜ転職したいのか》
《転職した時に得られるメリットはなにか》
をもう一度しっかり考えて、自己分析をしてみましょう。
転職理由
なんとなくの転職は失敗につながります。転職したい目的を明確にしてみましょう。
- 給料・ボーナス・賞与が安い
- 残業が多い
- 仕事のやりがい
- 人間関係
- 勤務体制
- 結婚などライフスタイルの変化
など、いろんな理由が挙げられます。
目的が明確になったら、一番に何を改善したいのか順位をつけてみましょう。
転職先をみつけるには《譲れない条件》と《妥協できる条件》を明確にしてみるといいでしょう。
そうすると就職先の幅が広がります。
転職した際のメリット
なかなか踏み切れない人は、転職したときのメリットも考えてみましょう。
- 給料アップする
- 残業の減少するかもしれない
- 休暇の取りやすさ
- 人間関係の改善
- 育児支援策の充実
- 夜勤軽減
- キャリアアップ
など、人によって様々ですが、ひとつでもストレスが減り快適に仕事ができるのであればそれはメリットでしかないです。
タイミング
看護師は転職しやすい職業のひとつですが、転職しやすい時期と転職しにくい時期があります。
何年目にするべきか
医療業界では、十分な看護技術の即戦力が評価されるので、5年目以降の転職がおすすめです。
お給料の面でも、日本看護協会による転職採用時の経験年数評価では、
すべて評価するが46.0%
経験年数を一部評価するが48.6%
となり、賃金の評価に約94%が経験年数を評価しています。看護師協会《看護職の賃金の実態》より参照
ベストな時期
転職しやすい時期は4月と10月です。この時期に新しい職場へ入職するのがベストです。
全ての医療施設がこのタイミングで求人を出しているわけではないです。
医療施設に限らず企業でも、3月と9月は年度末と半期末なので退職者が多い時期です。
なので、4月と10月がねらい目というわけです。
特に4月入職を目指す場合は、求人数が最も多いので選択肢が広がります。
活動開始時期
4月入職を目指す場合は冬から春にかけて、10月入職を目指すなら夏前から秋にかけて転職活動をするがいいと思います。
転職を考えたら早めに行動をするに越したことはありません。
ですが、辞職することも考えて最低でも約3か月前から転職活動を開始するといいでしょう。
失敗しないために
転職はできたけれど、職場選びに失敗して後悔した人も多くいます。
そうならないためにも、できることはしっかり確認しましょう。
情報不足や入職後のギャップは転職前にある程度回避しておきましょう。
失敗と後悔
- 4月から6月に転職活動を行い求職が少なく、選択肢があまりなかった
- やりたい看護分野に就けたけど年収が下がった
- 人間関係が悪い
- 医療の質が下がった
- 基本給は上がったがボーナスが減った
- 場所優先で転職すると他がダメだった
- 先に退職してしまい焦った
- 勤務条件が求人と異なった
- 業務内容が違う
など、求人情報だけでは転職先を知るには限界があります。
後悔しないための確認項目
「前の職場のほうがよかった」と思わないようにするためにも、以下の項目の確認を必ずしましょう。
給料 | ・現職場との比較 ・ボーナスの有無 ・昇給の有無 |
時間 | ・残業の月平均時間 ・待機の回数 ・夜勤の回数 |
休日 | ・休日出勤の回数 ・有休消化率 ・休日日数 |
業務内容 | ・1日当たりの受け持ち人数 ・教育体制 ・フォロー体制 ・人数体制 ・急変や即入の割合 |
職場の雰囲気 | ・同僚の年齢層 ・自分に合いそうな人はいるか ・職場の雰囲気 ・いじめはないか |
改善したいところの一番目で転職先を選ぶことも大切ですが、最低限これらの項目を確認するようにしましょう。
職場を見に行く
職場の雰囲気、現場の状況、業務の様子や同僚の年代などは職場見学で確認することができます。
求人だけでは見ることのできないことを確認しに行きましょう。
すべてを知ることは難しいですが、ある程度は把握することができます。
働きながらの転職の場合は職場見学に行くことは難しいかもしれません。
しかし、失敗を防ぐためにも必ず職場見学に行くことをおすすめします。
余裕を持つ
「何月までに絶対転職したい」などがある場合は、焦って新しい職場を決めてしまいがちです。
ですが、失敗のもととなるので極力避けましょう。
冷静に見極め、計画的に転職活動をすることが成功につながります。
決めたら早く動く
いい求人は採用人数が少なく、次いつ出てくるのかわからないので、できるだけ早く行動する必要があります。
自分がいいと感じた求人は、多くの人がいいと感じている可能性があります。
ただ早く行動するといってもしっかり確認することは確認しないと失敗に繋がりかねません。
慎重にかつ素早く行動することで、後悔を防ぎましょう。
円満退職のコツ
無事に転職先が見つかり内定をいただけたら、今の職場に退職願を出さなければいけません。
退職願は、最低でも辞める1か月前には申し出る必要があります。
すべての病院が最低1か月前というわけではないので、就業規則に従ってください。
ボーナスがある職場の場合は、ボーナス算定決定前に辞職を伝えてしまうと、ボーナスカットや減額されてしまう可能性もあります。
そのためボーナス月の翌月に辞職を申し出るのが理想ではないでしょうか。
ボーナスをもらってから退職する場合も、トラブル回避のため就業規則を確認しましょう。
総合病院など大きな病院では、退職意識調査というものがあるところもあります。
それをすぎると退職できない場合もあるそうです。
ただ就業規則より民法のほうが優先されるのであまり気にしなくていいとおもいます。
転職するまでの順番
看護師は人手不足で転職しやすい利点もありますが、辞める場合は引き止められたり退職に時間がかかることがあります。
スムーズに退職するための順番は、
1.就業規則を確認 |
退職をいつ伝えるのかは就業規則に定められているので、今現在働いている職場はどうなのかを確認しましょう。
⇓
2.退職理由を考える |
引き止められる可能性もあるので極力引き止められにくい退職理由を考えることもひとつの手です。
後のトラブル回避のため、嘘はつかずポジティブで前向きな表現に変えて伝えるといいでしょう。
⇓
3.上司に伝える |
就業規則の少し前に、直属の上司に一番最初に伝えましょう。
職場の状況を加味しつつ、《いつまでに》《なぜ退職したいのか》をはっきりと伝えましょう。
⇓
4.上司と話し合い退職日を決める |
退職に同意を得られたら、上司と話し合って詳細な退職日を決め、退職届を出しましょう。
この時に職場の状況も加味しつつ、自分の意思もきちんと通しましょう。
決まったことは書面に残すと後々トラブルになったときに役に立つかもしれません。
⇓
5.後任者に引き継ぐ |
後任者がスムーズに仕事をおこなえるように、引き継ぎ書と口頭で説明するのがいいでしょう。
この引継ぎ期間も考慮し退職日を決めると、バタバタや伝え忘れを極力避けることができます。
⇓
6.退職する |
いよいよ退職です。
退職日当日に会えないお世話になった人たちには、退職日前に挨拶をすましておきましょう。
担当患者さんに退職を伝えるときには、後任看護師をつれて紹介を行っておきましょう。
ロッカーのものはすべて取り出しきれい掃除しましょう。
備品や重要書類は漏れがないようにリストを作っておきすべて返却しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
看護師という職業は常に重宝され、常に人手不足なため転職しやすい傾向があります。
ひとつの病院では経験できなかったことや、新しい見方ができたり、多くの病院を経験することによって得られることも多くあります。
看護師資格を活かして働ける施設はたくさんあります。様々な選択肢も視野に入れてみましょう。
新しい環境は不安もありますが、挑戦することであなたのスキルアップにもつながります。
無理のない転職プランをしっかり考えましょう。
一度転職サイトへ登録してみると道が開けるかもしれません。
転職を機に、新しい看護師グッズを身に付けてみませんか。