かかりつけ薬剤師•薬局とは?条件やメリットとともに考える

かかりつけ薬剤師かかりつけ薬局という言葉を聞いた事はありませんか。

薬局などで耳にしたことはあるが利用をしたことはない。よくわからない。理解できていない。のが本音だと思います。

ここでは具体的にかかりつけ薬剤師・薬局とは何なのか。利用するメリットはあるのか。

ここをお読みいただいている薬剤師を目指している方にはかかりつけ薬剤師になるための条件なども合わせてお伝えしていきたいと思います。

かかりつけ薬剤師かかりつけ薬局とは

2016年4月に診療報酬が改定し、かかりつけ薬剤師制度はスタートしました。

かかりつけ薬剤師とは健康や介護の事など様々な知識や経験を持ちニーズに合わせた相談ができる薬剤師です。

患者さん自身で選ぶ事ができます。

・相談しやすい薬剤師がいる

・よく利用するので顔を覚えてもらっている

という場合は、何気なく利用している薬局でもかかりつけ薬局として決めておくのも良いでしょう。

かかりつけ薬剤師は必要なのか

そもそもなぜかかりつけ薬剤師制度は始まったのでしょうか。

かかりつけ薬剤師は本当に必要なのでしょうか。

かかりつけ薬剤師制度は上でも少し述べたように2016年4月に診療報酬制度が改正されて始まった制度です。

なぜこの制度が始まったのか?それは現在も急速に進んでいる高齢化が背景にあると考えられます。

2025年、団塊の世代全員が75歳以上の後期高齢者となります。

そのために国が急ピッチで進めているのが地域包括ケアの充実

高齢者が住み慣れた地域で医療や介護を受けられるようなシステム構築が進められています。

薬局も医療や健康管理の拠点の一つとして地域化が求められています。

かかりつけ薬剤師

・高齢者や慢性疾患を持つ方などにアプローチ

・夜間や休日など病状が急変した時などにも相談ができるよう対応

など、高齢者の方達が困らないようにしています。

かかりつけ薬剤師として働くためには

かかりつけ薬剤師として働くためには5つの条件が必要とされています。

1.3年以上の薬局勤務が必要である

かかりつけ薬剤師として働くためには、薬局で3年以上保険薬剤師としての勤務経験が必要になります。

2.勤務先の薬局に週32時間以上勤務している

1つの薬局に1週間32時間以上勤務をしていることも条件とされています。

育児休業や介護休業などにより働く時間を制限している薬剤師は

・週24時間以上かつ週4日以上の勤務

でもかかりつけ薬剤師の要件に当てはまる事があります。

しかしそれは同じ薬局に週32時間以上勤務しているかかりつけ薬剤師がいる場合に限られます。

3.勤務先の薬局に1年以上在籍している

かかりつけ薬剤師として働く場合、同じ薬局に1年以上在籍していることが条件になります。

以前は当該薬局に6ヶ月以上在籍とされていました。

しかし厚生労働省の定める診療報酬改定により2018年10月1日以降1年以上在籍に改められました。

4.認定薬剤師として勤務している

かかりつけ薬剤師は勤務年数や経験だけではなく、専門的な知識や薬物療法についても理解している必要があります。

そのため薬剤師認定制度認証機構が認証している認定薬剤師として勤務している事が条件です。

5.医療に関わる地域活動や取り組みへ参加している

地域活動の具体的な基準は決まっていませんが

・薬剤師会や行政が地域向けに開催する研修会やケア会議に参加

している事が条件になります。

かかりつけ薬剤師に少しでも興味をもった方は医療系転職サイトお仕事ラボがオススメです.

かかりつけ薬剤師制度を活用する場合

では実際にかかりつけ薬剤師制度を利用した場合はどんな手続きが必要だったり、メリットがあるのでしょうか。

かかりつけ薬剤師を利用する場合、薬局で同意書にサインを求められます。

またかかりつけ薬剤師サービスは無料ではなく保険適用ですが費用が発生します。

3割負担の方の場合は1回の利用で60円〜100円のかかりつけ薬剤師指導料が発生します。

費用が取られるなら考えてしまうという方にメリットについてもお伝えできればと思います。

メリット

・処方薬の情報管理ができる

患者さん一人に対して担当薬剤師が決まっています。

そのため患者さんご自身が利用しているすべての医療機関の服薬を把握、管理してくれます。

処方された薬を飲んで副作用が出たり、多剤や重複投薬などがあった場合は未然に防ぐ事ができます。

・夜間や休日、在宅の場合も相談できる

夜間や休日などに体調不良になったり、薬の副作用や飲み間違いなどが起こった場合、電話で相談ができる事もメリットの1つです。

一人暮らしの高齢の方などは夜間や休日でも困った時に相談に乗ってくれる場所があるというだけで心強いですね。

・医療機関との連携ができる

処方薬で問題が起きたり、不安な事があれば処方医に問い合わせもしてくれます。

健康についても不安に思っていることがあったり、他の医療機関の受診が必要かなどの相談があれば対応もしてくれるでしょう。

まとめ

かかりつけ薬剤師について理解は深まったでしょうか。

急速に進む高齢化社会、いつ自分がかかりつけ薬剤師にお世話になってもおかしくない時代になってきています。

少しでも制度を理解し、上手に活用していけるといいですね。

薬剤師を目指している方は薬剤師の働き方として認定薬剤師やかかりつけ薬剤師について考えるきっかけにしていただけたら嬉しいです。

こちらの記事では、薬剤師の転職サイトおすすめランキング3選や成功のポイントについてもお伝えしています。ぜひ参考にしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)