全看護師に教えます!転職に成功する履歴書と職務経歴書の書き方

看護師なら1度は書いたことがある履歴書と職務経歴書ですが、正しい書き方があるのはご存じでしょうか。

応募書類には、書き方やマナーがあり守らなければ必ず不採用になります。

履歴書は、書いたことがあるけど書き方が分からない。
職務経歴書は、どこまで書けばいいのか分からない。

誰もが必ず悩むと言っても過言ではない応募書類ですが、しっかりと書くことが転職への成功の第一歩でもあります。

理想の職場で働くことで、スキルアップをして質の高い看護が提供出来るようになります。

この記事では、履歴書と職務経歴書の書き方とマナー、応募書類の送り方、その他の必要な書類を説明します。

履歴書と職務経歴書の違いや役割とは?

転職活動では履歴書に加え、職務経歴書の提出を求められることが一般的です。新卒の就活では求められないので、

「履歴書と職務経歴書の違いや役割は?」

と思う方も多いでしょう。

ここでは、これらの違いと役割を紹介しています。

◆履歴書は、学歴や職歴、志望動機など転職者の基本情報を書くもの
◆職務経歴書は、履歴書には書ききれない具体的な実務経験、スキルなどを伝えるためのもの

履歴書と職務履歴書の違いをまとめました。次に、履歴書と職務経歴書のそれぞれの役割を具体的に紹介していきます。

履歴書の役割とは?

項目は定型化されていることが多く、「氏名・連絡先、学歴・職歴」などの必須項目で構成されています。他に「趣味・特技、免許・資格」などの任意項目も入っています。

基本情報だけではなく、志望動機で熱意や意欲をしっかりとアピールしましょう。

職務経歴書の役割とは?

職務経歴書は、応募者がこれまでの業務経験・知識・資格を採用担当者にアピールするためのものです。記入方法やレイアウトの一般的な雛形はありますが、履歴書のように定型化はされていません。

自己分析をしっかり行い、今までのキャリアからどんな強みを活かして貢献できるかをしっかりと考えて書くと良いでしょう。

そのため、採用担当者が関心を持ちそうな経験や知識、自己PRなど自由に盛り込めることが特徴です。

次の章からは、転職を考えている看護師向けに、「履歴書や職務経歴書のマナーと書き方」、「志望動機や自己PRの効果的な書き方」を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

【看護師転職向け】履歴書の書き方とマナー

応募書類は転職希望者と病院を最初につなぐ架け橋であり、病院にとっては「面接するかどうか、採用するかどうかを決める」ための判断材料でもあります。

人気のある病院や待遇が良い求人は倍率も高く、書類選考で落とされてしまうケースも珍しくありません。

そこで、応募書類の基本的な書き方から「この人なら会ってみたい」と思わせる応募書類を書くポイントについてもご紹介します。

看護師の採用担当者が履歴書でチェックする項目とは?

履歴書の書き方を具体的に見ていく前に、採用担当者が履歴書から何をチェックしているのか確認しておきましょう。

採用担当者は、履歴書から希望給与や勤務条件などの労働条件、身に付けてきたスキル、仕事への意欲をチェックします。それでは、履歴書でチェックする項目を「労働条件面」「職歴」「人格・能力」別にまとめましたので確認していきましょう。

労働条件面
○当院まで通勤可能な住所か
○志望動機から当院での勤務意欲を感じられるか
○当院が求める人材を理解して、応募しているか
○希望給与や勤務条件に大きな差はないか
職歴
○前職は円満に退職しているか
○実務に活かせる資格や職務経歴を持っているか
○学歴や職務内容の実績は評価できるか
○転職回数から組織適応力に問題はないか
人格・能力
○自身の強みや性格を理解しているか
○将来のキャリアビジョンが明確にされているか
○誤字・脱字がなく、丁寧な字で書かれているか

履歴書を書く際には、採用担当者がチェックする項目を意識しながら、履歴書の書き方とマナーに注意して書いていきましょう。

次の章では、履歴書の書き方とマナーを紹介しています。

【看護師転職向け】履歴書の書き方とマナー

採用担当者は、看護師が書いた数えきれないほどの履歴書に目を通しているため、「しっかり考えられた履歴書」と「手抜きで書かれた履歴書」の差はすぐに分かってしまいます。

しっかりと考えられたスキのない履歴書であれば、確実にライバルと差別化できます。ここで5つのポイントを解説していきます!

1.履歴書のサイズはA4(見開きA3)が良い

履歴書のサイズはA4(見開きA3が一般的です。このサイズより大きいと封筒に入りませんし、逆に小さいと文字が書きにくく、読みにくくなってしまいます。

また、封筒のサイズもA4を折らずに入れられる封筒を購入します。

中には、用紙がA4でも小さいサイズの封筒が入っている場合があるため、購入前に必ず確認しましょう。
もし、小さなサイズの封筒しかない場合は、A4用紙を折らずに入れられる白い封筒を購入するのがおすすめです。

2.履歴書は手書きが基本!

中には何件も応募したいからパソコンで作成するという方もいると思います。しかし、採用担当者は転職者の人物像や熱意などを文字から読み取ることもあるため、必ず手書きで仕上げることを強くおすすめします。

自分の書く文字が下手だから苦手だからという方でも、その一生懸命さが伝わる書き方であれば意欲をアピールできるポイントにもなるのです!そして、履歴書は「黒のボールペン」か「万年筆」が基本なるため準備しておきましょう。

看護師は、「人柄」がもっとも重要視される職業です。手間と時間をしっかりかけてでも、あなたの誠実な人柄やよく気がつく性格が文面ににじみ出るような「手書きの履歴書」がおすすめです。

3.履歴書に空欄は作らない!

履歴書には、「本人希望欄、趣味・特技」など、さまざまな項目の記入欄があります。「何もないなあ」と思ったとしても、必ず何か書くことが望ましいです。空欄にすると、記入漏れだと思われ印象が悪くなってしまいます。

また、「本人希望欄、趣味・特技」は、PR部分にもなるところです!そのため、「特になし」と書くのはおすすめできません。

あまり重要に感じなくても、面接で聞かれやすい質問でもあるため、必ず何か書いておくように心掛けましょう。

志望動機の欄では、志望理由を記入する履歴書にとって一番大切な部分となります。したがって、志望動機の欄は8割以上を埋めるようにするのが望ましいです。

志望動機が少なすぎてしまうと、採用担当者は「本当にここで働く意欲があるのだろうか」と不信感を抱かせることにもなり兼ねませんので注意が必要です!

4.修正液や修正テープは絶対にダメ!

履歴書を書いていて間違えた場合、修正液や修正テープを使用したり、二重線や訂正印で修正したりするのは、絶対にいけません。

間違えてしまったら、必ず新しい用紙に書き直して、誤字・脱字のない履歴書を完成させましょう。

履歴書は公に出すものという点では、これらの修正方法は間違いなくマナー違反となり、「常識がない人間」と見なされる可能性があります。

5.応募者の第一印象は写真で決まる!

採用担当者が最初に見るのは応募者の写真です。

写真で合否が決まると言っても過言ではないくらい重要なのです。

証明写真は悪いというわけではありませんが、やはり写真館で撮るのをオススメします。写真館で撮った写真は、データ化してDVDやUSBにコピーしてもらえるので便利です。

  • 写真のサイズは、縦40mm×横30mm。
  • 写真の裏側には、自分の名前を記載する。
  • 撮影後3ヶ月以内の写真を使用する。
  • 背景色は、白・青・明るいグレーがおすすめ
  • 写真撮影時は男女ともにスーツが基本。

6.添え状を付けると丁寧さを印象付けられる!

添え状(送付状)を付けることによって、丁寧な印象を与えることにができます。添え状を送付する際もA4サイズ1枚に手書きをします。

また、応募先が施設である場合は、「貴院⇒貴施設」などと名称も変化するので注意が必要です。添え状の書き方は後半で紹介していますので、こちらも参考にしてくださいね。

看護師転職に効果的!志望動機と自己PRの書き方

履歴書に「志望動機・自己PR」の欄があるけど、どう書いたら好印象を与えられるかな?

履歴書において何をどう書いたら魅力的な志望動機や自己PRとなるか、悩む方もいるのではないでしょうか。ここではそれぞれの書き方のポイントをご紹介しています。

志望動機・職歴・自己PRの書き方のポイント

志望動機には採用担当者が理解しやすくポジティブな表現をするのが重要です。まず、志望動機を書く際には必ず応募先の情報を調べるようにし、志望動機と関連付けて内容を記載することが望ましいです。

このとき、自宅に近い転職先などを理由に選ぶ方が多いと思います。しかし、近いからという理由だけだと採用担当者は「近くに良い条件の職場が見つかればすぐに辞めてしまうのでは?」と考えることがあります。

「長く働ける環境である」こともプラスするのが良いでしょう。近年、慢性的な看護師不足が続いています。そのため人材確保としては、長く働く気のある看護師を優先的に採用する傾向があります。

看護師という職業は、専門的なスキルはもちろん、患者やその家族、そして医師と良好なコミュニケーションをとることも必要です。また、緩和ケアなど人の終末期にも従事しなければならないこともあります。

そのため、「精神力の強さが必要」だったり、急患対応や夜勤など「不規則な勤務形態でも家族の理解やサポートが得られている環境」ということも重要なポイントです。

自己PRには経験やスキルなど強みをプラスする

転職の履歴書となると、前職での実績や経験を書くことができます。自身の長所をどのように活かせるのかを書くことによって熱意や人柄などを伝えられる項目でもあります。

自分が入職したらどんなメリットがあるかをアピールすると良いでしょう。実際に経験したことをエピソードとして書くと、採用担当者により具体的にイメージを伝えることができます。

今までの経験を書くことも大切ですが、これからの自身のスキルアップやキャリア形成に目を向けることも重要となります。

面接などで「何かありますか?」と聞かれたときに、希望給与や勤務形態などを伝えるようにするのがおすすめです。

履歴書に混合病棟の職歴を書くと有利!

結論から言うと、混合病棟ではいろいろな診療科のことを幅広く学ぶことができます。そのため、このことを職歴に書くと「幅広い知識やスキルを持っている」見なされ、書類選考に効果的だと言えます。

看護師が混合病棟で働くメリットが3つありますので紹介しますね。

○他の科へ異動しなくとも幅広く、さまざまな知識を身につけることができる
○日頃からさまざまな患者を看護しているため、総合的な患者ケアのアセスメント能力が身につく
○複数の診療科の知識やスキルを学ぶことができるので、今後どこの職場に異動しても即戦力で働ける

混合病棟の経験がある人は、「○○病院」だけでなく「○○病院○○科の混合病棟に配属」など、しっかりと職歴に書いて、他の求職者と差をつけましょう。

看護師の志望動機の書き方|ポイントと例文を紹介

これまでの看護師の経験の中で、特にアピールできるスキルや資格が無かったとしても、不安になることはありません。自己PRや志望動機は、どんな場合であっても「これまでの看護師経験をここで活かし貢献することができる!という熱意」を示すことが大切です。

サイトなどの例文は参考程度にして、「なぜ応募先に関心を持ったのか」「どこに魅力を感じるのか」など、これまでの経験や今後のキャリアと結び付けて具体的に書くことがポイントです。

上記のポイントを踏まえたうえで、「看護師の状況に応じた志望動機の書き方」をまとめてみました。

新卒や看護師経験が少ない場合

◎「資格取得のため勉強中」「入社後もスキルアップに精進する」といった、仕事への労働意欲を伝える
◎自分が目指す看護師像が応募先にマッチしており、長く勤務し続ける人材であることをアピールする

【例文】

前職では、急性期病棟で1年ほど勤務しておりました。業務は充実していたものの、1人ひとりの患者様と長く関わり寄り添った看護がしたいと考えるようになりました。貴院では、患者様1人ひとりと時間をかけて看護を行うことを大切にされており、私が希望する患者様の気持ちに寄り添う看護ができると思い志望しました。

引用元|バイトルPRO MAGAZINE

転職回数が多い場合

◎これまでの経験やスキルを活かすことで、即戦力となることをアピールし長期的に働く意欲があることも伝える
◎「自分の強みを活かせる職場で働きたい」「幅広い医療分野の経験をしたい」など、新領域への意気込みや関心の深さを伝える

【例文】

これまで5つの病院で慢性期・回復期でのさまざまな看護を経験しました。チーム医療や患者さんと深くかかわり、患者さんに合った医療を提供してきました。今後も経験を活かし、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟での患者様に、在宅復帰に向けた看護を提供していきたいと考えたため志望しました。

引用元|バイトルPRO MAGAZINE

ブランク期間が長い場合

◎子育てや介護などでブランクがあった場合、家庭環境が落ち着き、現在はフルで働ける環境になったことを伝える
◎ブランク期間中、資格取得やスキルアップのために学校に通った場合、取得した資格も含めてアピールする
◎自身の健康問題でブランクがあった場合、現在は体調が回復し健全であることを伝える

【例文】

前職で3年間、急性期病棟で勤務していました。出産・育児で5年程仕事を休んでいましたが、子育てがひと段落したため、医療現場に復帰して長く働き続けたいです。

貴院では、患者様に寄り添う看護を大切にしている点に魅力を感じ志望しました。また、中途入職の研修制度が充実しているので、新たな知識も吸収しながら一刻も早く貴院に貢献できる人材となれるよう頑張ります。

引用元|バイトルPRO MAGAZINE

専門領域の分野やスキルがない場合

◎どの分野でも抵抗なく働けることをアピールする
◎周りの意見を参考に自分の性格や人柄を分析し、医療現場でどうのように活かせるか具体的に伝える

【例文】

●●病院へ入職後、急性期病棟にて10年間、多くの症例をみて経験を積んでまいりました。勤務を通じ、急性期後のリハビリ治療から在宅復帰していく患者さんをサポートしていくことに興味を持ちました。

貴院では、リハビリ治療を中心にさまざまな職種スタッフが連携を取ってチームリハビリを行っていらっしゃいます。特にこの点に魅力を感じ、志望しました。

引用元|バイトルPRO MAGAZINE

これまでと異なった職場になる場合

◎異なった職場で働く場合、「これまでの経験をどのように活かすことができるのか」、「看護師として今後目指すもの」などこれまでの経験を関連付けて熱意を伝える
◎初めての診療科となる場合、「スキルアップやキャリアップ」「その診療科で何を達成し目指すのか」など熱意を伝える

【例文】

これまで8年間、慢性期病院で勤務してまいりました。現職では病棟で勤務し、高齢の方と多く関わってきました。その経験を活かし、チームケアの一員として、今後は介護の必要なご利用者様やそのご家族と関わっていきたいと思い、地域密着型の支援・サービスを展開されている貴施設を希望いたしました。

引用元|バイトルPRO MAGAZINE

正社員⇔パートなど、雇用形態が変わる場合

◎パート➡正社員・・・「子育てが落ち着いた」「キャリアアップをしたい」「正社員と同様の仕事量ができる」など、具体的な理由を伝える
◎正社員➡パート・・・ライフスタイルが変化した場合は、「生活環境の変化に合わせた働き方をするため」「資格取得を目指し、仕事と勉強の両立を重視したため」など、具体的な理由を伝える

【例文】

前職では4年間、消化器病棟へと配属となり、看護師としての基礎を学んでまいりました。結婚・育児を機に退職し、子育てに3年ほど専念した後、耳鼻咽喉科のクリニックで非常勤の時短勤務で働いておりました。

子育ても落ち着き、看護師として本格的に医療現場に戻りたいという想いがあり、常勤として働くことを志望しました。前職での経験を活かしながら患者様に笑顔で接し、適切な看護ができるよう心がけて参ります。

引用元|バイトルPRO MAGAZINE

【看護師転職向け】職務経歴書の書き方とマナー

看護師の転職の場合には、履歴書以外にも準備しなければないない応募書類があります。その時に重要となるのが職務経歴書であり、これまでの業務の経歴とスキルを確認するための書類です。

つまり、具体的な業務内容や現場での経験はもちろん、保有している資格も正しく記入して採用担当者にアピールできるものです。

即戦力を求めている病院などでは、応募者の経験やスキルを重視しているため、職務経歴書の提出を求められる場合が多いようです。

この章では、「採用担当者がチェックする項目」や「看護師の職務経歴書の書き方とマナー」を紹介しています。

看護師の採用担当者が職務経歴書でチェックする項目とは?

採用担当者は、職務経歴書から履歴書だけでは不十分な「実務能力や経験・スキル」など仕事上の細かな情報をチェックします。具体的な書き方を見ていく前に、採用担当者が職務経歴書から何をチェックしているのか確認しておきましょう。

○今までの職歴で、どのくらいの期間・どのような取り組みをしたか・どのような業績をあげたか
○当院が求める実務スキルや知識を持っているか
○発揮できる自身の強みを理解しているか
○仕事への意欲はあるか
○転職理由や目的が納得できるか
○記載内容に信憑性があるか

職務経歴書を書く際には、採用担当者がチェックする項目を意識しながら、職務経歴書の書き方とマナーに注意して書いていきましょう。

【看護師転職向け】職務経歴書のマナーは箇条書き!

採用担当者は、「応募書類のそれぞれの項目に何が書かれているか」だけでなく、書類が一般常識に従って正しく記入されているかどうかもチェックしています。

どんなに看護師としての経験やスキルが素晴らしくても、マナー違反だったり、記入漏れがあったりすると、書類選考を通過できない可能性もあります。書類に書く前に、基本的なマナーを3つ確認しておきましょう。

1.パソコンで作成するのが良い
2.A4サイズで1~2枚にまとめる
3.箇条書きにして読みやすくする

「手書きとパソコンのどちらで作成するべきか?」についてのルールはありません。ただ、履歴書と比べてテキスト量が多くなるので、パソコンで書いたほうが格段に読みやすくなります。

パソコンスキルの判断材料にもなるので、Wordなどで作成するのがおすすめです。

「勤務先が多かった」「書くことがたくさんある」という場合であっても、小さい字でびっしり書くのはダメです。

基本的にA4で1~2枚に収まるように作成するのがマナーとなっています。また、行間なども文字が詰まりすぎてしまうと、相手に読みにくさを与えてしまうため、適度な改行をすることも必要です。

もし、ページが2枚になるようであれば、両面印刷ではなく片面印刷にしてクリップで留めるように配慮しましょう。

採用担当者が関心を持ちそうな「経験」「知識」「能力」などを意識しながら、箇条書きで簡潔にまとめると読みやすくなります。

採用担当者の立場になって考えた場合、「経歴・スキル・アピールポイント」など読みやすく、丁寧に書かれた職務経歴書のほうが、すっと頭に入ってきて好感を持たれるはずです。

ポイントを簡潔にまとめるには、「結論を先に持ってくること」がコツです。そうすると、採用担当者にアピールしたいことがすぐに分かる職務経歴書に仕上げることができます。

そのまま使える職務経歴書のフォーマットを紹介!

「職務経歴書のフォーマットとは?何を書けばいいの?」という方に、ここで職務経歴書の例文付きのフォーマットを無料でダウンロードできます。

ぜひ参考にしていただき、自身の経歴やスキル、そして熱意をしっかりとアピールしてください。

職務経歴書は、勤務したことのある職場が例え数か月しか働いていなかったとしても記載する必要があります。転職回数が多いほど、この記入する項目の欄が増えていくことになります。

1.勤務した病院や施設の正式名称
2.在籍期間
3.病院や施設の概要(病床数や診療科目)
4.自身の経験した担当業務

を時系列順にまとめて書きます。書くときはすべての項目において古い順に書くことが基本となります。

職務経歴書の資格の欄に関しては、運転免許や看護師資格・その他の検定など書けそうなものはすべて書くようにします。

また、職務経歴書の資格の欄は履歴書と関連させ、他の項目に関しては重複しないようにすることが望ましいです。

職務経歴書の資格の欄に関しては、履歴書と重複しても問題ありません。

職務経歴書は履歴書と違い、経験やスキルなど実務的な内容を詳しく書いているため、より効果的な自己PRができます。

自分の強みや経験を活かして長期的に働きたいという旨をアピールするのがおすすめです!

【看護師転職向け】履歴書の送り方や封筒の書き方

ここでは、履歴書の送り方や封筒の書き方を見ていきます。

履歴書の送り方や郵送のマナー

履歴書を送付する場合、どの順番で入れるのか迷われる方もいるのではないでしょうか?確認してマナー違反にならないように注意しましょう。内容は下記のとおりです。

1.無地の封筒(角2サイズ)
2.クリアファイル
3.添え状(送付状)
4.履歴書
5.職務経歴書
6.看護師免許(助産師免許/保健師免許)のコピー
7.その他に必要となる書類

となります。「その他に必要となる書類」に関しては後ほど紹介します。

書類の汚れや折れ曲がりを防ぐため、書類は必ずクリアファイルに入れてから封筒に入れるよう、心がけましょう。次に入れる順番を紹介しますね。

○一番手前に添え状
○二番目に履歴書
○三番目に職務経歴書
○四番目にその他の書類

を入れます。応募書類を入れる封筒サイズは角形20号と角形2号が適切です。履歴書の中に小さなサイズの封筒しかない場合は、白の角2サイズを購入しましょう。

その際に、左下に赤文字で履歴書在中と記載し、四角で囲むようにします。

1.履歴書は汚れや折れ曲がりを防ぐために、クリアファイルに挟んで封筒にいれる
2.応募書類に加えて、添え状も同封する
3.上から添え状 → 履歴書 → 職務経歴書の順で封筒にいれる
4.郵便料金が不足しないように注意する
5.派手な記念切手やキャラクターの切手は使用しない

履歴書の締め切りが決められている場合は、確実に期限内に届くように余裕をもって郵送します。急ぐときは、宅配便や速達で送付しても問題ありません。

面接のときは、採用担当者から応募書類に基づいて質問をされるケースが多いため、郵送する前に応募書類のコピーを取っておくのがおすすめです。

履歴書に同封する「その他の書類」

応募先によって提出しなければならない書類が異なるため、同封が必要な書類に不備がないよう、しっかりと確認することが大切です。履歴書に同封する「その他の書類」について見ていきます。

1.成績証明書、在籍証明書
2.健康診断結果
3.源泉徴収

応募先によっては、上記書類以外にも必要となる書類があります。主に、国公立病院や大手病院グループを受ける際に、成績証明書や在籍証明書が必要になることがあります。

これらの書類は、自身が卒業した学校に問い合わせて取り寄せる必要があります。郵送で手配すると1週間~10日の期間が必要になることもあるため注意が必要です。

これらの書類を取り寄せる際に、小為替などが必要になる場合もあるため、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。

応募先によっては、健康診断結果の提出を先に求められることもあります。提出をするよう言われた場合は、1年以内に受けた健康診断の結果を提出するようにします。

源泉徴収は現在勤めている、もしくは勤めていた病院(施設)に依頼して発行してもらうようにします。

現職の場合は取り寄せずに総務課に依頼することで発行してもらうことができます。

源泉徴収票も取り寄せに1週間~10日はかかる場合があるため、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。

郵送する場合の封筒の書き方

すべての記入が済んだら、もう一度書類を見直して、誤字・脱字や抜け漏れがないかと以下を確認しましょう。

1.住所は略さず縦書き、番地等はハイフンは使用せずに「〇丁目○番地〇号」と記載する
2.宛名の書き方は、「○○法人○○会 ○○病院」⇒ 改行 ⇒ 「人事課 ご担当者様」というように二行にする
3.宛名が部署名で終わっている場合は、「様」は付けずに「御中」となるので注意する
3.封筒の裏側は、左下4分の1に自分の住所と名前を記入する
4.全ての書類が封筒に入っていることを確認したらのりで封をし、その際「〆」の印を手書きで書く

書類の重さによっては切手を貼った金額で足りない場合もあるため、郵便ポストではなく郵便局の窓口で重さをはかってもらい、郵送することがおすすめです。

面接時に履歴書を直接手渡すときのマナー

郵送ではなく面接官に直接手渡す場合は、履歴書を封筒から取り出し封筒に重ねるようにして渡します。同時に「本日はよろしくお願いいたします」と一言添えると謙虚な姿勢と礼儀正しさをアピールできるため好印象を与えます。

○シワになったり、汚れたりするのを防ぐため、クリアファイルに挟んだうえで封筒に入れて持参する
○面接官が履歴書をすぐに取り出せるよう、封はしない
○求職者と面接官同士の直接のやり取りとなるため、封筒の宛先の記入は不要
○封筒の上に履歴書の入ったクリアファイルを重ね、面接官が見やすい方向で「封筒と一緒に」丁寧に手渡す

ただし、企業の受付けなど面接官以外の人に手渡す場合には、封筒のまま手渡しても構いません。

このとき、ビジネスパーソンとしてのマナーをチェックされる場合があるので、気を抜かず丁寧な対応を心がけることも大切です。

看護師転職の履歴書対策には転職サイトの利用がおすすめ

履歴書に書けるような自己PRが考えつかないし、看護師としての経験が短いから何を書いたらいいのかわからない…

など、応募書類を書くのが苦手だったり、本当にPRすることがなかったりする看護師の方もいるのではないでしょうか。そんな悩みを払拭してくれるのが、転職サイトの利用です!

転職サイトには、看護師転職をサポートしてくれるプロのコンサルタントが在籍し、履歴書や職務経歴書の書き方から添削までサポートしてくれます。また、応募先に応じた志望動機や面接などのアドバイスをしてくれるので、書類選考の通過率をさらに高めることが期待できます。

ぜひ2~3社の転職サイトに登録し、サポートを受けながら応募書類を仕上げていくことがおすすめですよ。どの転職サイトを選んでよいかわからない方は、下記に【看護師の転職サイトおすすめランキング9選】を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

いかがでしたか?

応募書類は、必ず書かなければならない書類ですが、悩まない人は絶対にいません。

用紙は必ずA4サイズにすること
◆手書きで書くこと
◆修正はしないこと
空欄は作らないこと
◆写真は写真館で撮る
送付状を付けて丁寧な印象をつくる

これらを守って応募書類作成に臨むと、看護師としての誠実さや意欲的な姿勢が伝わるような魅力的な履歴書や職務経歴書になるはずです。

また、短い経歴や経験したスキルをすべて記載することも大切です。皆さんの転職がうまくいく為のお手伝いができたら嬉しいです。

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