薬局薬剤師に英語力は必要?調剤薬局でつかえる英語例文を紹介!

調剤薬局で働いていると患者さんは日本人ばかりという薬剤師さんも多いと思います。

調剤薬局で働く薬剤師に英語力が必要と言われてもピンとこない方もいるのではないでしょうか。

しかし、実際には調剤薬局やドラッグストアなどでも英語が必要な場面が増えてきています。

今回は薬剤師に英語力が必要な理由や実際に仕事でつかえる例文を紹介していきます。

そもそも薬剤師に英語力は必要なのでしょうか?

その答えは、イエスです。

薬の研究資料や論文などは英語で書かれているものが多いです。

日本語に翻訳されているものも多いとはいえ、最新情報を手に入れようと思うと海外の情報が必要になることもあります。

治験や創薬にかかわる場合も、海外のデータや書類を扱うことも多くなります。

また、病院では外国人の診療などに関わることもあるでしょう。

観光客や在日外国人が増えている今、薬剤師は「英語ができない」では済まされない状況に立たされてるのではないかと思います。

調剤薬局で英語が必要なのはなぜでしょうか?

その理由として国民健康保険に加入している外国人が増えていることが挙げられます。

2012年より3か月以上日本に滞在する外国人は国民健康保険に入ることが義務付けられています。

そのため、日本に中長期滞在もしくは永住する外国人が国民健康保険を利用して病院を受診し、処方箋をもって調剤薬局に来局することも増えてきているのです。

下の表からも外国人被保険者数が年度ごとに増えていることが分かります。

年度被保険者数(万人)
外国人被保険者数(万人)
占める割合(%)
203,597852.3
213,567852.4
223,549852.4
233,520852.4
243,466862.5
253,397882.6
263,303912.6
273,182952.8
283,013993.3
292,945993.4
“参考:在留外国人の国保適用・給付に関する実態調査等について 厚生労働省 より作成”

また最近多いのが海外からの観光客です。

「風邪を引いてしまった」「けがをしてしまった」「アレルギー症状が出ているがどの薬を飲んだらいいか」などの相談を調剤薬局にしに来られることがあります。

もちろん、今の時代には便利な翻訳アプリがたくさんあり英語ができなくても海外の方とお話しできます。

ただしその方法だと患者さん側、薬剤師側双方がスマートフォンやタブレットなどの端末をもって翻訳アプリに入力し見せあうという手間が発生します。

英語を身に着けておくとスムーズに服薬指導ができるのでお互いにストレスフリーの状態で話ができます。

病院・ドラッグストア

病院やドラッグストアにも調剤薬局と同じ理由で外国人が訪れる頻度が増えています。

調剤薬局同様に、患者さんと英語で話ができる「会話」の力が必要とされています。

製薬会社・CRO

製薬会社や治験に関わるCROなどでは英語の文書を読んだり書いたりする機会が多くなります。

そのため英語での「記述力」「読解力」が必要です。

薬剤師が関われるどんな職場でも英語は必要とされているのです。

英語教室に通う

英語を身に着けるために何をしたらいいだろうか、と考えたときに初めに思いつくのが英語教室に通うことだと思います。

英語教室の中にも様々なコースがあって、どのコースが自分に合っているかわかりにくい時がありますよね。

そんな時は入学時に「私は薬剤師で患者さんに服薬指導できるようになりたい」と目標を伝えてどのコースで学ぶのが一番いいかを一緒にスタッフと相談してみましょう。

英語教室に通うには授業料や通学にかかる時間が多くかかってしまうことがデメリットではありますが、確実に英語の力がついていく方法だと思います。

独学

少しでも費用を抑えたい方は独学で学んでみましょう。

本屋さんの英語の本のエリアには医療従事者向けの英会話本が多く売っています。

よく使う単語やフレーズを覚えて実際に使っていくことで自然と英語力が身についていきます。

薬局で英語で投薬したときに説明を理解してもらえた時のうれしさは何とも言えません。

勉強を続けることは根気が必要ですが、多くの方の健康をサポートするためにも頑張りましょう。

調剤薬局でつかえる英単語や例文をいくつか挙げていきます。

状況に合わせて例文の単語を入れ替えて使ってみてください。

①受付

単語

処方箋:prescription

保険証:health insurance card

お薬手帳:medical record handbook

先発医薬品:dranded drug

ジェネリック医薬品:generic drug

問診票:questionnaire

例文

処方箋はお持ちですか?:Do you have a prescription?

健康保険証とお薬手帳を見せていただけますか?:May I see your health insurance card and medical record handbook?

先発品とジェネリック医薬品のどちらを希望しますか?:which do you prefer, a branded drug or a generic drug?

問診票に記入してください。:Please fill out this questionnaire.

②服薬指導

単語

熱:fever

下痢:diarrhea

発作:attack

降圧剤: antihypertension drug

抗生剤:antidiotic

糖尿病治療薬:antidiabetic

アレルギー治療薬:antiallergy drug

例文

この薬を1日3回食後に服用してください。:Please take this medication three times a day after meals.

熱があるときに1回1錠服用してください。:When you have a fever, please take one tablet at a time.

この薬は空腹時は避けて服用してください。:Do not take this medicine on an empty stomach.

この薬は降圧剤です。:This medicine is an antihypertension drug.

ふらつきが出る場合、安静にしてください。:If you feel dizzy, please get some rest.

低血糖症状に注意してください。:Be careful of low blood sugar levels.

③その他

例文

あいにくそのお薬はありません。:I’m afraid we don’t carry that medicine.

今在庫がありません。:It’s out of stock now.

病院を受診してください。:You need to see a doctor.

お大事にどうぞ。:Please take care.

まとめ

・調剤薬局には外国人も来局するため薬局薬剤師には英語力が必要。

・最近は健康保険証を持っている外国人も多い。

・薬剤師が活躍できる様々な職場で英語力は必要である。

・英語を勉強するには英会話教室に通ったり独学で学んだりできる。

薬局薬剤師にも英語が必要な理由がお分かりいただけたでしょうか?

日常業務に使える簡単な例文もぜひ活用してみてください。

また英語が得意な薬剤師さんには調剤薬局への転職もお勧めします。

転職についての記事もどうぞご覧ください。

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