小児科は医師不足?小児科医師の現状と転職先としての魅力とは

小さい頃に小児科にお世話になった。子どもがよく小児科に行く。

など、小児科に一度は足を運んだことがある方が多いでしょう。

最近は少子高齢化で子どもが減っているから、小児科医師は足りてるんですよね?

少子化はここ数年は歯止めがきかない現状があるため、そう思いますよね。

今回は、小児科医師の現状を踏まえつつ、小児科医の転職先としての魅力をご紹介します。

小児科医師の仕事とは?

そもそも小児科医師はどのような仕事をしているのでしょうか。

小児科はその名の通り、主に出生後の赤ちゃんから春機発動期(思春期)までの子どもに生じる様々な症状を総合的に診察する役割があります。

そのため小児科医師の特徴として、全身の病気を見る必要があり、豊富な知識が求められます。

家族への症状の説明なども小児科医師の仕事です。

小児科医は、一般的に医療機関で働くことが多いです。その後、地域で開業する場合もあります。

小児科医師の現状は?

子どもと関わる小児科医師はやりがいがありそうですよね。

今のところ、小児科医師になりたい人は多そうな印象です。

では、小児科医師は足りているのでしょうか?

平成17年度と少し古いデータですが、厚生労働省から「小児科産科若手医師の確保・育成に関する研究」報告書が発表されました。

難しい言葉が多い…

私もそう思いました。頑張って厚生労働省の発表を簡単にまとめてみました。

施設ごとの小児科医師の数は足りておらず、大きな病院は小児科医師を増やさなければならない。
小児科医師は医師として働いている人は少なく、特に小児科医に多い女性がライフスタイルの変化により、退職をしてしまっている。
夜間急患は軽症者の子どもが多く、夜間休日の診療に当たる小児科医の過重労働をひき起こす一因となった結果、病院の40%は赤字、小児科医数の地域格差が大きくなっている。
参考:厚生労働省「小児科産科若手医師の確保・育成に関する研究」報告書

また、日本小児科学会も以下のように発表しています。

子どもの心身ともに健康な成長には、小児科医師が必要。

しかし、社会の要請に応えるための数を満たしていない!

また、子どもは、発達障害などに対して専門的な助言が必要な場合があります。

子どもを心身ともに健康に育てようと思うと、何かあったときには専門医の助言は欲しいものですね。

さらに、日本小児科学会では、小児科医師が不足している原因として以下を挙げています。

小児科医の需要についての誤解
少子高齢社会の影響で小児科医の需要が減少したという誤解がある
小児科医の仕事が厳しいと思われていること
小児科は、多くの疾患を少ない人員で対応しなければならない状況。診療では難易度の高い手技が必要な場合もあり、医学生は忙しく難しい職場であるという先入観を持っている。
小児科医師の定員増と研修施設の充実
大学や総合病院では小児科医師の定員は多くない。このことも志望者減少の原因の1つだと考えられる。また、研修医に対する指導を十分に行うために、小児科の常勤医数を増やす必要がある。
小児科特に病院小児科の採算性確保
小児科志望者が減っている大きな要因のひとつは、経済的な理由。成人患者中心の診療体制では、小児科の収益性は低く押さえられている。
女性小児科医師の労働環境整備
小児科医師を目指す女性の数は増えている。しかし、女性小児科医師のおよそ1/3がライフイベントにより現場を離れている。
参考:公益社団法人日本小児科学会 小児科医確保に関する提言-より良き小児医療のために‐

少子化でも小児科医師は不足しているんだ…

私も実際に調べてみて、小児科医師の現状に驚きました。

言われてみれば確かに子どもはまだ免疫力が弱く、感染しやすいため、小児科はいつも混んでいます

特に新生児は免疫力が弱いです。

新生児が入院するNICU(新生児集中治療管理室)なども小児科医師が担当しますが、現状は足りているとは言い難い状況のようです。

小児科医師に転職する魅力は?

ここまで小児科医師は不足している現状を説明してきました。次は、小児科医師の魅力を見ていきましょう。

小児科医師の働き方改革

厚生労働省は、小児科医師の現在の課題に対して、以下の解決策を挙げています。

1 有効で持続可能な小児医療提供体制の構築
小児人口の分布や、傷病の発生、小児科医数などを考慮して、効果があって長く維持することができる「小児医療提供体制」が必要。
2 効率的な小児医療提供体制に向けての構造改革
夜間の急患の6~8割は小児、その8~9割は軽症者。それが、夜間休日勤務の小児科医師の過重労働と疲弊の原因となっている。結果、小児科医師の確保数の地域格差が広がっている。改善のために医療機関の役割分担を進める。
3 効率的な小児医療のための患者のふるいわけ
(1)患者教育、理解を促進。「0.5次救急」としての小児救急電話相談の活用を広めて保護者の不安を解消。
(2)「お子さんの急病対応ガイドブック」の普及により保護者の不安に応え、時間外小児救急患者の受診を抑制。
4 人工呼吸管理設備のある後方病床の整備
NICUにいる超重症長期入院児が、入院できる後方病床の整備をする。
5 小児保健、育児援助、学校保健などの充実
6 小児精神保健医療を担う人材育成と診療体制の整備
参考:厚生労働省「小児科産科若手医師の確保・育成に関する研究」報告書

小児科医師の現状を踏まえて、働き方改革をしようという行政の姿勢が分かります。

行政がこういった改革案を示していると小児科医師になっても安心感がありますね。

厚生労働省の報告書では、夜間の小児科負担を減らそうとしています。

どうしても医師となると夜間当直の負担が気になるもの。心身の疲労は抑えられるのではないでしょうか。

また、少子社会になってきた影響で、少ないこどもを大切に育てようという傾向があり、専門医である小児科専門医を選ぶご家族が増えているようです。

最近は医学の進歩により、先天性疾患を持つ障がい児の生存率が上がると同時に重症度も上がりました。

現在は在宅での看護が推進されているため、在宅で療養している障がい児も増加しています。

病院だけでなく往診する小児医師も今後徐々に必要となりそうですね。

小児科医師の需要はますます高まるのではないでしょうか。

小児科医師の年収

働くうえで年収もとても大事ですよね。

独立行政法人労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると小児科医師の平均年収は約1220万円です。

小児科医師の年収は以下のようになっています。

参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

7割以上の小児科医師が1000万円以上の年収であることが分かります。

それでも医師としては低い気がします!

ご安心ください。同じ調査では、小児科医師の収入への満足度は51.2%で最も高くなっています。

仕事と収入のつり合いが取れていると感じている小児科医師が多い証拠ではないでしょうか。

小児科医が不足している地方では、平均年収が高くなる傾向があると考えられます。

リクルートドクターズキャリアによると、北海道・東北地方、関西地方、中国・四国地方は年収1,000万円以上の高い水準の平均年収です。

小児科医師が不足している地域は、それだけ需要もあるということですね。

小児科医の開業医になると平均年収は3300万円と大幅に上がります。

地域に密着した医療の提供や患者さんに来てもらう工夫次第で大幅な年収アップが望めます。

小児科医師のやりがい

小児科医師ならではのやりがいはたくさんあります。

  • 患者さんたちのうれしそうな顔を見ることができる

元気になった子どもたちの嬉しそうな顔は何物にも代えがたいもの。小児科ならではのやりがいですね。

  • ご家族の笑顔を見ることができる

小児科ではご家族と接する機会も多いです。元気になった子どもの笑顔とご家族の笑顔を見ることができます。

  • 患者さんたちの成長を見守ることができる

子どもたちの成長を見守ることができることも小児科ならでは。

疾患によっては、長くお付き合いすることになる患者さんもいます。

  • 幅広い疾患を診ることができる

小児科医師は、子どもの全身の症状を見ます。様々な知識をつけて成長したい方にぴったりです。

  • 地域に貢献していることを実感できる

開業医になると学校医として活動することもあります。

地域に住む様々な人と関わるため、地域密着型の医師として達成感があるでしょう。

小児科医師には、やりがいがたくさんありますね!

まとめ

小児科医師が不足している現状と転職先としての魅力をお伝えしてきました。

少子化だからといって、小児科医師の需要はなくなるわけではありません。

むしろ、子どもを大切に育てようという傾向から、専門医としての需要が増えているのです。

子どもや家族を含めた多くの方の笑顔を支える小児科医師はとてもやりがいがありますね。

ぜひ、今後の転職先の候補として小児科医師をいれてみてください。

医師の転職にはこちらのサイトもご参考ください。

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