企業で働く社医の平均年収とその詳しい仕事内容や働き方とは?

医者と言うと、世間一般的には病院で働いているお医者さん、所謂臨床医と呼ばれる人々が有名ですが、そうでない医師、社医と呼ばれる人達も中にはいます。

ですが、あまりその詳しいところを知る人は少ないのではないでしょうか?

そこで今回は社医について、そしてその年収や詳しい仕事内容について説明していきます。

  • 社医とは?
  • 社医の年収
  • 社医のメリット・デメリット
  • まとめ

社医とは?

まずは社医について説明しますね。

社医と言うのは生命保険会社で保険医務に従事する医師です。医務職員、保険社医とも呼ばれます。

ざっくり説明してしまえば、生命保険会社で医師としての資格や知識を生かして、健康や医療に関わる業務を行っている社員です。

臨床の仕事からは少し遠ざかってしまっていて、デスクワークの多い仕事です。

社医の仕事内容

次に仕事内容についてですが、主に業務内容は二つに分かれます。診査の仕事と、研究や査定の仕事です。

診査とは、これから保険に加入しようとしている人の健康状態を診断し、入ろうとしている保険の保険料が正しいかどうかを判断する業務です。

診察内容は一般的な診察や尿検査、血液検査など、健康診断の内容に非常に似ていると言えます。

研究や査定の仕事は、医学知識を生かして資料を作ったり、情報を収集、分析する業務が中心です。

査定と言うのは、保険加入者がもってきた人間ドッグの成績表や健康管理の証明書を元に、保険加入可能かを判断する業務です。

診査とは真逆ですね。

研究発表や他の、医師免許を持たない社員への研修を担当することもあり、臨床医に負けないくらい、業務は多岐に渡ります。

社医の年収

仕事内容を説明したところで、次は社医の年収です。

社医の年収を公開している生命保険会社がないので、詳しいところはわかりませんが、約1200~1500万円とも言われています。

画像引用:「産業医報酬基準額について(公益社団法人日本橋医師会)

同じくらいの年収であると言われている産業医の基本報酬額に関するデータですが、こうしてみるとやはり臨床医に比べると報酬額が低めであると思われます。

一般の会社員と同じ労働時間と言うこともあり、臨床医に比べて労働時間が短い分、給料も低めになっているのだと思います。

給料面を重視する方は、臨床医への転職と言うのも視野に入れてみるのも一つの方法です。こちらのサイトも参考にしてみて下さい。

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社医のメリット・デメリット

先程、社医は年収が臨床医に比べて低めであると話をしましたが、金銭面以外で比較するとメリットも当然あります。

勿論デメリットもあるので、そこを比較していきます。

社医のメリット

何といっても一番のメリットは、労働時間や休日が安定していることです。

朝から働き、夕方には帰るという決まった時間で働くことが可能です。

企業にもよりますが、長期休みや週末に決まった休みを取ることが出来、カレンダー通りの生活を送ることが出来るので、自分の時間を確保しやすくなります。

バリバリ働くより、プライベートな時間をしっかり確保したいという方にはとても合っていますね。

そして、病院特有の医局内での人間関係に悩まされることもないので、精神的にも楽です。

社医のデメリット

デメリットはやはり、年収が臨床医に比べて低いこと、そしてキャリアアップに恵まれにくいことです。

年収どころか月収の時点で、職場によっては臨床医の半分にも満たないこともあり、ワークライフバランスはとてもいいのですが、金銭面だけ見ると非常に物足りません。

そしてキャリアアップですが、やる仕事は多岐に渡り、経験も沢山積めます。

ですが、やはり一企業の社員と言う立場があるので、医師としてのキャリアアップからはどうしても遠ざかってしまいがちであると言えます。

社医として沢山経験を積んだ上で、もう一度臨床医として働いてみたいと思われた時は、沢山ある医療系の転職サイトを活用して転職してみるのもいいと思いますよ。

こちらのサイトも試しにご覧下さい。

民間医局

まとめ

年収こそ臨床医にかなり劣っていますが、その分、自分の為に使える時間が増えるので、色々な要素を総合して判断すると社医も決して悪い選択ではないと思います。

各個人の生活環境やキャリアプランに合わせて選択していってくださいね。

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