【お金の話】産業医の年収は?勤務医と開業医と比較してみた!

医師には勤務医・開業医・産業医の3種類の働き方があります。

産業医とは、主に企業や事業所で働く医師のことです。

産業医へ就職したい方、産業医へ転職を考えている方、産業医の年収気になりませんか?

今回は産業医の年収をまとめ、勤務医と開業医の年収と比較してみました。

この記事でわかること
◆勤務医・開業医・産業医の年収
◆産業医の仕事内容と勤務時間
◆産業医のなり方

勤務医・開業医・産業医の年収

早速3種類の医師の年収を見ていきましょう。

参考:令和2年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
参考:「第21回医療経済実態調査」厚生労働省から作成
参考:医師の転職サイト「Dr.転職ナビ」内「【2023年度版】産業医の平均年収っていくら?専属産業医・嘱託産業医の給与相場や働き方から作成

以上の表から比較すると、開業医がずば抜けて年収が高くなってます。

開業医は診療や治療をしつつ、病院やクリニックの経営もしていかないといけません。

開業医は事業主となるため、頑張っていけば年収はあがりやすくなりますが、その分勤務時間は増えていきます。

勤務医と専属産業医の年収はほぼ同じくらいです。

勤務医と産業医は雇用主と契約関係にあります。

契約した時点である程度の年収は決まり、開業医ほど年収はあがりやすくありません。

しかし、安定した収入を得ることはできます。

産業医とは

年収はわかったけど、結局産業医ってなに?

産業医とは、医学的な立場から労働者の健康管理などについて指導やアドバイスをする医師のことです。

事業所や企業は産業医の選任を義務付けられています。

労働者の健康管理などを行うため、産業医の勤務場所は事業所か企業となります。

産業医は2種類に分かれており、「専属産業医」と「嘱託(しょくたく)産業医」があります。

専属産業医事業所や企業の営業時間内で勤務する医師1000人以上労働者がいる事業所や企業
嘱託産業医事業所や企業に依頼された日だけ勤務しに行く医師50人以上労働者がいる事業所や企業

専属産業医は、事業所や企業に常勤している産業医のことです。

主に1000人以上労働者がいる事業所や企業に勤務します。

大きな規模の事業所や企業になるため、勤務場所は都市部に集中します。

勤務する事業所や企業の規模や勤務日数によって少し変わるので、平均年収は1067万円~1450万円と幅が広くなります。

嘱託産業医は、普段は勤務医や開業医として働いている医師が、事業所や企業に依頼された日だけ産業医として勤務する医師のことです。

主に50人以上労働者がいる事業所や企業に勤務します。

嘱託産業医は勤務医や開業医と兼業をしている形になるため、嘱託産業医のみでの年収を出すのは難しいです。

勤務医や開業医の年収に加え、嘱託産業医としての報酬がプラスされますので、勤務の仕方次第では一番年収は高くなるかもしれません。

産業医の仕事内容

産業医と勤務医や開業医との仕事内容の違いは、治療や診療をするかどうかです。

産業医の目的は事業所や企業がより働きやすくなるようにすることです。

そのため医学的立場から、労働者の健康管理や健康保持増進、職場環境の改善などについてアドバイスを行うことが主な仕事になります。

産業医の職務は、労働安全衛生規則第14条第1項に規定されており、具体的には次の事項で、「医学に関する専門的知識を必要とするもの」と定められています。

  1. 健康診断及び面接指導等(法第66条の8第1項に規定する面接指導及び法第66条の9に規定する必要な措置をいう)の実施並びにこれらの結果に基づく労働者の健康を保持するための措置に関すること。
  2. 作業環境の維持管理に関すること。
  3. 作業の管理に関すること。
  4. 前3号に掲げるもののほか、労働者の健康管理に関すること。
  5. 健康教育、健康相談その他労働者の健康の保持増進を図るための措置に関すること。
  6. 衛生教育に関すること。
  7. 労働者の健康障害の原因の調査及び再発防止のための措置に関すること。
引用:日本医師会「産業医とは」

その他にも以下のような職務を行い適切な健康管理を行っていきます。

  • 月に1回の職場巡視
  • 衛生委員会への参加
  • 長時間労働者の情報把握

産業医の勤務時間

産業医の勤務時間は事業所や企業の営業時間内です。

勤務医や開業医とは仕事内容が異なるため、産業医は緊急性の高い緊急外来などの対応がありません

呼び出しや当直もないため、ワークライフバランスがとりやすいことが産業医の特徴です。

嘱託産業医は、勤務医や開業医としての勤務時間と産業医としての勤務時間が必要になってきます。

少し激務になるかもしれませんが、その分年収に報酬が上乗せされます。

産業医になるために

産業医になるためには、医師免許の他に法律で定める一定の要件を備える必要があります。

厚生労働省令で定める要件を備えた者としては、労働安全衛生規則第14条第2項に次のとおり定められています。
日本医師会認定産業医は、次の1に該当します。

  1. 労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識についての研修であって厚生労働大臣の指定する者(法人に限る。)が行うものを修了した者
  2. 産業医の養成等を行うことを目的とする医学の正規の課程を設置している産業医科大学その他の大学であって厚生労働大臣が指定するものにおいて当該課程を修めて卒業した者であって、その大学が行う実習を履修したもの
  3. 労働衛生コンサルタント試験に合格した者で、その試験の区分が保健衛生であるもの
  4. 学校教育法による大学において労働衛生に関する科目を担当する教授、准教授又は講師(常勤勤務する者に限る。)の職にあり、又はあった者
  5. 前各号に掲げる者のほか、厚生労働大臣が定める者

引用:日本医師会「産業医とは」

要件を備える方法を3つ紹介します。

①医師会の産業研修
→1時間1単位として、50単位以上取得することで要件を備えることができます

②産業医科大学の講座受講
→6日間ほど受講すると単位が取得でき、要件を備えることができます。
産業医科大学を卒業していなくても受講可能なため人気があり、受講者は抽選で選ばれます。

③労働衛生コンサルト試験(保健衛生区分)に合格
→労働衛生コンサルタントとは、事業場の衛生状況に関する診断や指導を行い向上を図ることを業務とする国家資格保持者のことです。
医師免許と労働衛生コンサルタントの資格を保持することで、要件を備えることができます。

まとめ

産業医の年収は開業医には少し少なかったですが、勤務医とはほぼ変わりませんでした。

勤務時間などを考慮したら、ライフワークバランスを大切にしたい人に産業医はうってつけです。

産業医になるには医師免許に加え一定の要件も備えなければなりません。

①医師会の産業医研修

②産業医科大学の講座受講

③労働衛生コンサルタント試験(保健衛生区分)に合格

3つの方法で産業医になることは可能です。

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