看護師の求人先はどんなところがある?病院以外の就職先をご紹介!

看護師の勤務先は、病院以外にもたくさんの職場の選択肢があります。そのため、「新人や経験看護師」「職場に求める条件や環境」などによって、さまざまな求人先の中から希望条件に合った職場を選びやすいというのが特徴です。

しかし、いざ求人を探し始めてみると

新人の頃は病院で働いて、経験を積んだほうがいいの?
この仕事はキャリアアップに適しているのだろうか?
夜勤や残業は少なく、ワークライフバランスを重視できる職場かなあ?

など疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。実際に、病院は新人看護師向けと言われていることも事実です。この記事では、

◆病院以外の求人先を目的別に紹介
◆病院以外で働くメリット・デメリット
◆コロナ禍でおすすめの求人先
◆新人看護師に病院勤務がおすすめの理由

などを紹介しています。最後まで読んでいただくと、きっと自分に合った職場が見つかるでしょう。

看護師が病院以外に転職したい理由

病院で働いている看護師の中には、「病院以外へ転職したい」と考えている方が少なくありません。実際に、初めて就職した病院から転職する看護師が多いのも事実です。その転職理由として、業務内容や人間関係などさまざまな原因がストレスとなっているようです。

この章では、看護師が転職したい理由を4つ紹介しています。

人間関係がツライ

看護師の業務は多忙であること加え命に関わる仕事であるため、ミスが許されない仕事です。そのため、キツく叱られることも少なくないのが現状でしょう。看護婦長のやり方や考え方は絶対という病院の体制もあるので、そういった部分で苦しくなってしまうこともあるようです。

夜勤がツライ

病院の病棟で働く看護師にとって、二交代制の夜勤は避けて通れないものです。日勤と夜勤を繰り返していると、生活リズムが乱れて体調を崩してしまうことも少なくありません。そいう言った部分でツライということも挙げられるようです、

また、夜勤は日勤と違い看護師の人数が少ない中での勤務となるので、看護師一人に対する患者の数が多くなるという点もあります。夜勤に患者の急変やトラブルが発生すると、一人の責任が大きくなってしまいストレスを感じてしまう方が多いも現状です。

激務が給与に反映されない

看護師は立ちっぱなしで力仕事が多いうえに、残業時間が多くなっているのが現状です。これも看護師が退職を考えるきっかけとなっています。特に病棟勤務では、残業が多く体力的にハードな中でも病気やケガをしている患者に優しく接するのは精神的にもストレスとなるのでしょう。

また、患者の命や健康を左右する責任の重い仕事であり心身ともに大変であるにもかかわらず、病院以外で働く看護師の給与よりちょっと高いだけとなっていると、業務内容が給与に反映されておらず割に合わないと感じてしまうのでしょう。

結婚や出産などのライフイベント

結婚や出産をきっかけに、もっとフレキシブルに働ける職場へ転職したいと考える看護師も少なくありません。夜勤があったり、残業・休日出勤が多くなったりすると仕事と家庭の両立が難しくなります。こうした理由で、プライベートを優先できる病院以外の転職先を選ぶ方が多くなるのでしょう。

看護師が病院以外で働くメリット

さきほどは「病院以外へ転職したい理由」を紹介しましたが、その魅力はいったい何があるのでしょうか?病院以外の職場は、病院勤務に比べ夜勤や残業がほとんどなく土日祝日も休みのところが多いため、ワークライフバランスを取りやすいことが大きなメリットです。

また、職場や業務内容によっては在宅勤務やテレワークが可能なこともあり、育児や介護で家を空けられない方でも仕事を続けやすくなります。この章では、病院以外で働くメリットを3つ紹介します。

残業や夜勤がほとんどないため、体力的な負担が少ない

病院で働く看護師が夜勤をする場合、日勤より看護師の人数が少なくなるため、一人当たりが受け持つ患者数が多くなります。さらに夜間の救急患者や入院患者の急変対応が重なると、食事や仮眠を取る時間がなくなり体力的な負担も大きくなるでしょう。

これに比べ病院以外で働く看護師は、基本的に夜勤がなく残業もほどんどないため、夜間外来や入院患者へ対応することもありません。さらに病院のように医療行為をすることもないため、身体的・精神的な面で負担が軽減されるのでしょう。

ワークライフバランスを保てる

病院以外の職場では、一般的に日勤が多く土日祝や連休などもカレンダー通りに取ることができますそのため「育児に十分な時間が取れる」「連休中に家族と旅行に出かける」など、仕事とプライベートの時間を両立させたワークライフバランスを保つことができます。

医療ミスなど患者の命に直結しないため、プレッシャーが少ない

病院勤務の看護師の場合、一歩間違って医療ミスでも起こすと患者の命や健康リスクに直接かかわってくるため、精神的プレッシャーを重く感じる方が多いのです。

これに比べ病院以外で働く看護師は、患者の健康管理や応急処置程度の対応が多く医療行為をすることがほとんどありません。たとえあったとしても、看護師一人で重要な判断をすることはなく、医師の指示に従って医療ケアを提供することになります。

看護師が病院以外で働くデメリット

前章では働き方やプレッシャーの面でメリットがあるということを紹介していましたが、デメリットも存在します。この章では、病院以外で働くデメリットを6つ紹介していますので詳しく見ていきましょう。

給与が低くなるケースが多い

病院以外の職場では病院勤務と比べ夜勤がなく残業も少ないため、美容クリニックや企業看護師を除きほとんどの職場で年収は下がってしまいます。休日が多く勤務時間や業務量が少なくなる分、給与面ではデメリットとなるケースがあるのです。

しかし、職場によって給与が低くなるのは一時的なことであり、キャリアアップ次第で高い給与が望めます。「給与はいくらまで減っても大丈夫か」「今後のキャリアプランでいくら収入アップができるか」など、事前にシミュレーションをしておくと良いでしょう。

看護スキルアップや復帰が難しい

病院以外の職場では医療行為が限定されているため、看護スキルの維持やスキルアップが期待できません。また一旦病院を離れると、看護師として医療現場へ復帰することが難しくなるケースもあります。

病棟同様な医療処置のブランクを埋めるためには、看護スキルの復習など努力が必要です。ブランクに不安を感じている方は、公的・民間主催の復職支援研修に参加したり、通信講座や看護アプリなどで復習できたりするのでぜひ活用してみましょう。

看護ケアや医療処置以外の仕事も多い

病院以外の職場では、看護師の人数が少ないケースが一般的です。このようなところでは、看護や医療ケアの業務だけではなく、介助補助やクレーム対応、清掃など他の仕事も兼務することがよくあります。看護師の人数が少ない中、そのような業務も担わなければならない点は負担となるでしょう。

異業種間の人間関係に悩む

病院以外の職場では、同僚や上司が看護師などの医療従事者ばかりであるとは限りません。介護士・ケアマネージャー・企業の一般社員・保育士・自治体職員など、さまざまな異業種の方と連携して働くことになります。

その中で、仕事に対する考え方の違いや人間関係に悩むことも少なくありません。このような場合、これまでの病院での経験を基準に相手と接するのではなく、異業種であることを念頭に相手の仕事も理解しようとする姿勢が大切になります。

求人数が少ないため万全な応募対策が必要

病院以外の看護師の求人数は病院に比べ少ないため、人気のある好条件な求人は倍率が高く、採用されにくいケースが現状です。また、応募条件にキャリアやスキルなど一定の条件を設けている求人が多いため、最低3年以上の臨床経験があると有利でしょう。

求人が多い職場とは、老人ホーム・介護施設・一般クリニック・訪問看護ステーションなどであり、少ない職場は美容クリニック・企業看護師・保育園となっています。

条件や採用方法は求人先によってさまざまであるため、「どのような採用方法を取っているか」事前に調べしっかり対策を取ることが必要です。

3年以上の臨床経験を求められる職場が多い

病院以外の職場では、病棟などで3年以上の臨床経験を条件としている職場が少なくありません。なぜなら、病院に比べ看護師の人数が少ないため、緊急対応やトラブルが起こった場合、その場の的確な判断力や対応力の高さが求められるからです。

たとえ研修制度が充実している職場であっても、専門的なことをすぐに相談できる相手がいないため、一人で判断する能力は不十分だと言えます。3年以上の臨床経験あると、即戦力があると判断されどんな職場への転職活動も有利になるでしょう。

命に直接関わらない!病院以外の看護師の求人先

看護師の勤務先は、病院以外にも一般クリニックや介護福祉施設、各自治体や学校・研究機関、企業など幅広く選ぶことができます。これらの職場は病院勤務に比べると、看護師の就業割合が低いものの勤務時間や仕事量が緩く、働きやすいといった特徴があります。

また、「看護師としてのスキルアップや収入を重視したい」「ワークライフバランスを重視したい」などによっても、探す求人先は異なってきます。そこでこの章では、看護師が病院以外で働くおすすめの求人先を紹介していますので、ぜひ自分に合った職場を見つけてください。

まずは「命に直接関わらない!病院以外の看護師の求人先」を紹介します。

美容クリニック

看護師求人の中でも高収入を得られる職場として人気がある美容クリニックですが、どんな仕事をするのですか?

美容クリニックとは美容皮膚科と美容外科の2種類に大きく分けられ、そこで看護師は以下の仕事を行います。
美容皮膚科
◆レーザー照射による脱毛やシミ取り
◆ヒアルロン酸などを注入し、シワやたるみの改善治療をする
美容外科
◆整形・豊胸手術・脂肪吸引など、医師が行う施術の補助

夜勤や残業はありますか?なぜ高収入なのですか?

美容クリニックは完全予約制が多いため、夜勤はなく残業も少なめです。しかし、土日祝日に集客が見込めるため、このときに休むことは難しくシフト制を導入しているところが多くあります。そして高収入の理由は、自由診療となるため給与水準を高く設定することができるのです。

高収入であることはとても魅力的ですね。売上げのノルマがあると聞いたのですが、実際はどうなのでしょうか?

美容クリニックにもよりますが、基本的に看護師個人にノルマを課しているケースはありません。職場全体の売上げやモチベーションアップとして、目標設定があるのは普通のことです。そういったところで「ノルマがある」と耳にしたのでしょう。

給料相場 
正社員・契約社員月給30.3~34.7万円
パート・アルバイト時給1626~1778円

老人ホーム介護施設

老人ホームや介護施設で働く看護師の主な業務内容は何ですか?

業務内容は入居者の健康管理や服薬のサポートがメインとなり、基本的にバイタルチェック・口腔ケア・爪切り・耳垢掃除・ストマの処理・自己導尿・投薬・点滴・採決・吸引・床ずれ処置などになります。

育児で長いブランクがあるのですが、応募できるでしょうか?

入居者の健康管理がメインとなるため、病院のような医療行為をすることはありません。また夜勤や残業もほとんどなく体力的・精神的な負担も少なくなるため、安心して働くことができます。ただし、介護士やケアマネージャーと連携して働くことが多いため、協調性やコミュニケーションスキルは必要です。

給料相場 
正社員・契約社員月給30万円前後
パート・アルバイト時給1300~1750円(日勤)/1700円~(夜勤)

看護学校や大学の教員

看護学校や大学の教員になるためには、どうしたらよいのでしょうか?

まずは、看護師として5年以上の経験を積んでください。その後に以下を受講することで専任教員となることができます。
◆厚生労働省看護研修研究センターの看護教員養成課程
◆厚生労働省が認定した看護教員養成講習会
◆国立保健医療科学院の専攻過程
◆専門課程地域保健福祉分野
看護学校や大学の教員の仕事は、これまでの看護師経験や資格を活かせるだけなく、日々新しい医療分野に触れながら視野も広げていくことができる点で満足できる職場です。

転職サイトやハローワークで教員の求人をあまり見かけないのですが、少ないのでしょうか?

職場の恩師や知人の紹介で教員へ転職する看護師がほとんどです。そのため、転職サイトやハローワークなどに掲載される求人が少なくなり、競争率も高くなる傾向にあります。

給料相場 
正社員・契約社員月給22~39万円
パート・アルバイト時給2500円

保健所・保健センター

保健所・保健センターで働くには、どうしたらいいですか?

保健所・保健センターとは地域住民の健康と衛生を守ることを目的としたもので、地方自治体が運営する公的機関となります。共に国家公務員となり看護師と保健師の両方の資格を保有していなければなりません。

ただし看護師免許を持っている方は、1年以上の保健師養成課程を修了すると受験資格を得ることができます。看護師の採用枠は少ないですが、保健師にならずとも働くことは可能です。

保健所と保健センターの違いはありますか?また、看護師はどんな仕事をするのですか?

保健所では感染症対策や疫学調査など、専門的な知識を持った予防看護の仕事が中心となります。一方、保健センターでは住民からの健康相談・家庭訪問・健康診断・予防接種など健康に関する業務対応が中心となり、共に公務員として働くことになります。

夜勤や残業はほとんどなく、土日祝日や年末年始などの休みもカレンダー通りに取れるため、ワークライフバランスを重視した規則正しい生活を送ることが可能です。さらに、有給・育休などの福利厚生や賞与・退職金などの安定した収入も保証されているので、安心して働ける職場と言えるでしょう。

給料相場 
正社員月給25~31万円
パート・アルバイト時給1512~1713円

児童福祉施設

看護師は児童福祉施設で、どんな仕事をするのですか?

児童福祉施設とは、保護者がいなかったり虐待を受けたりしている児童を養育する施設です。ここでの看護師の仕事は、児童や職員に対する健康管理や施設全体の保健・衛生管理がメインとなります。具体的な仕事内容は以下のとおりです。
◆急病やケガの応急処置
◆予防接種の管理や感染症の予防
◆児童の発育や発達など健康状態の把握
◆定期的な服薬管理と医療ケア
◆病院・自治体・幼稚園・家庭との連携や相談への対応
◆虐待されている児童のメンタルケアや性教育
医療の面から児童をサポートするだけでなく、メンタル面でのケアや相談対応なども重要な仕事です。「看護師一人が大きな責任を負うのでは?」と思いがちですが、保育士と一緒に仕事するため、大きなプレッシャーを感じる必要はなく安心して働くことができます。

保育士の資格を保有していませんが、児童養護施設で働くにはどんな資格やスキルがあると有利ですか?

施設には乳幼児から18歳以下の児童が多く生活しているため、小児科での看護経験や知識があると有利です。また、すべての児童や職員の健康を維持するために、保健や感染症予防知識、そしてその知識を周知させる指導力や管理力もあると仕事に役立ちます。

給料相場 
正社員・契約社員月給17~35万円
パート・アルバイト時給1300~1600円

医療コールセンター

医療コールセンターの看護師の役割や仕事は、何ですか?

医療コールセンターでの看護師の役割は、お客様からの健康相談や悩み、医療機器の操作方法やトラブルに関する問い合わせなどに対して、企業の窓口となり問題を解決し安心させることです。主な就業先として以下の企業が挙げられます。
◆製薬会社
◆医療機器メーカー
◆保険会社
◆ヘルスケア
◆高齢者向け介護施設

医療コールセンターでは、どのような看護スキルが求められますか?

医療的な相談を受けることが多いため、新人看護師の採用は行っておらず3年以上の臨床経験がある看護師が対象となっています。その他にも、パソコンスキルや正しい敬語が使えることが必要です。さらに、看護師の資格を持っていると給与面でも優遇されます。

病院での病棟経験しかなくパソコンや正しい敬語などオフィスワークのスキルがないのですが、応募できるでしょうか?

ほとんどの企業は研修制度を設けており、パソコン操作や正しい敬語の使い方、各企業の商品知識など実践に必要な知識をすべて学ぶことができます。さらに社員を交えたロールプレイングでの練習も実施しているため、初めての方でも安心して始めることができます

給料相場 
正社員・契約社員月給26.5〜30万円
パート・アルバイト時給1500~2500円

夜勤や残業なし!病院以外の看護師の求人先

次に「夜勤や残業なし!病院以外の看護師の求人先」を紹介します。

クリニック

クリニックは病院以外の求人先で一番人気があると言われていますが、クリニックと病院の違いは何ですか?仕事内容も異なるのですか?

クリニックとは病床が19床以下で軽い病気やケガの診療などを中心に行う、小規模な医療施設のことです。また入院設備がなく救急外来もこないところが多いのも特徴です。ここでの看護師の仕事は、医師の診療補助がメインとなり具体的な仕事は以下のとおりです。
◆受付や電話対応
◆患者のバイタルチェック
◆点滴・注射・採血
◆心電図測定
◆備品の在庫チェック
◆器具の消毒、清掃などの雑務
クリニックでは全体的にスタッフの人数が少ないため、看護業務以外の事務作業や院内清掃なども他のスタッフと協力しながら行う必要があります。

医師の指示に従って医療行為をする点は、病院業務とあまり変わりませんね。なぜ人気があるのでしょうか?

クリニックでは、診療時間が決まっており入院設備がないところが多いため、病院に比べ業務が少なく残業も発生しにくいのです。また、日勤となり日曜・祝日もしっかり休めるため、ワークライフバランスを重視した働き方ができることも人気の理由でしょう。

クリニックで働くために、何か応募資格や条件はありますか?

クリニックでは、注射や採血といった基本的な看護スキルがあれば問題ありません。ただし、一人で担う業務も多くなるため、3年以上の臨床経験があると即戦力となり採用にも有利になるでしょう。また、病院ほど難しい医療行為をすることも少ないため、未経験の科でも転職することはできます。

給料相場 
正社員・契約社員月給23~25万円
パート・アルバイト時給1500~1700円

訪問看護ステーション

看護師は、訪問看護でどんな仕事をするのですか?

自宅で療養している利用者宅を訪問し、医療ケアや生活サポートを行うサービスです。具体的には、健康状態の確認、主治医の指示に基づいた医療処置、また動けない方に対しては身体介護をします。中には終末期を迎えている方もおり、痛みの緩和をすることも重要な仕事です。

実は、高齢者だけでなく乳幼児・小児も対象となることもあります。この場合、一般的な医療ケアだけでなく子供の成長や発達段階、ライフスタイルの変化に合わせたケアを行い、家族も含めて安心した生活を送れるようにサポートします。

利用者の自宅へは、他の医療従事者が同行する少ないため、一人で仕事をすることに不安があります。

一人で判断し対応しなければならないこともありますが、すべて一人で責任を負う必要はありません。主治医や訪問看護ステーションから派遣されたケアマネージャー・介護福祉士らと連携しながら看護ケアをするため安心してください。

給料相場 
正社員・契約社員月給25~35万円
パート・アルバイト時給1800円

訪問入浴

看護師は訪問入浴で、どんな仕事をするのですか?

訪問入浴とは、自力で入浴が困難な方の自宅を訪問し入浴のサポートをする介護サービスです。ここでの具体的な看護師の仕事は以下のとおりとなります。
◆入浴前後のバイタルチェック
◆ストマやバルンカテーテルなど医療器具の管理
◆入浴後にクリームや軟膏を塗ったり、湿布を貼ったりする
◆入浴介助の補助
◆利用者の作業報告者の作成
基本的に介護士・看護師・オペレーターが3人1組となって入浴サポートを行います。

訪問入浴で働くためには、何か特別なスキルや資格は必要ですか?

訪問入浴の看護師は「利用者の体調管理以外の医療行為はできない」ことになっているため、看護師経験が浅い方やブランクがある方にもおすすめの仕事です。ただしチームを組んで仕事をしたり、利用者と接したりするため、協調性やコミュニケーションスキルが必要となります。

給料相場 
正社員・契約社員月給25~30万円
パート・アルバイト時給1500~2000円

献血ルーム

献血ルームで看護師は、献血以外にどんな仕事をするのですか?

日本赤十字社のみが運営している献血ルームの仕事では、健康な方を対象に採血や献血のルーチンワークがメインとなります。具体的な業務内容は以下のとおりです。
◆受付・問診
◆採血・血液検査を行い、ドナーが献血可能かチェックする
◆献血
◆抜針・止血の確認
◆ドナーの記録
◆物品管理・機材の状態チェック
看護師としてのキャリアアップやスキルアップを目指すことは期待できませんが、夜勤や残業がほとんどないためワークライフバランスを重視したい方にはおすすめの職場です。

献血ルームの求人をあまり見かけませんが、探し方や内定を得るコツはありますか?

日本赤十字社の公式ホームページや看護師転職サイトで探すことができますが、人気が高いうえに求人数も少ないため競争率は高くなっています。さらに、書類選考や作文・面接試験も必ずあるため、転職サイトのサポート受けることがおすすめです。

また、正社員や派遣・パートなど自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるのが特徴です。「ブランクがあるので最初から正社員は不安」「仕事が自分に合っているかわからない」という方は、まずパートから始めてみると良いでしょう。

給料相場 
正社員・契約社員月給25万円前後
パート・アルバイト時給1450~1700円

健診・検診センター

健診・検診センターの違いはありのですか?看護師はどのような仕事をするのですか?

「健診」とは「健康診断」のことで、自身の健康状態を知ることで病気の予防や早期発見をするのが目的です。一方「検診」とは「がん検診」や「婦人科検診」などのことで、特定の病気を早期発見し早期治療をすることが目的となります。

どちらも健診センターで行っていることが一般的であり、看護師の求人で区別されることはありません。具体的な仕事内容は以下のとおりです。
◆問診
◆身長体重、視力、張力、血圧測定、尿検査、心電図
◆採血
◆乳がんや子宮がんの検診
◆内科、婦人科などの診察補助
◆健診結果のチェックやデータ入力
◆精密検査の予約や手配
◆その他書類業務

健診・検診センターで働くために、求められるスキルや資格はありますか?

必要なスキルや資格はとくに必要ありませんが、1日100人以上の採血を行うことが少なくありません。そのため、ミスをしない正確な採血のスキルやテキパキと動けるスピード感が求められます。

給料相場 
正社員・契約社員月給18~27万円
パート・アルバイト時給1250~2590円

デイサービス

デイサービスでの看護師は、どのような仕事がありますか?

デイサービスとは、高齢者が日帰りで施設に通い、食事・入浴・排泄などの介護のほか機能訓練やリハビリなどのサービスを受けられるところです。看護師は利用者の健康管理や医療補助を行うことが仕事となります。具体的な仕事内容は以下のとおりです。
◆健康チェック(バイタルチェック)
◆食事や口腔ケア
◆入浴介助
◆機能訓練
◆薬の管理(インシュリン注射なども含む)
◆レクリエーション
◆散歩など外出
レクリエーションや外出は、介護士と協力して行うことが一般的です。また機能訓練に関しては、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・柔道整復師などが行う施設がほとんどとなります。

デイサービスは医師がいないと聞きますが、本当ですか?

デイサービスでは医師の常駐が義務付けられていないため、医師が常駐していない施設が多そのため、突発的なトラブルが起こったときは、迅速で正確な看護師の判断が重要となります。しかし、利用者の自立支援が本来の目的となり病院のような医療行為をすることはほんどないため、精神的な負担も少なくなるでしょう。

給料相場 
正社員・契約社員月給20~30万円
パート・アルバイト時給1300~1700円

看護師ママにおすすめ!コロナ禍で多い単発求人

コロナウィルス関連の求人は、単発で高時給なものが多く人気が高いため、非公開求人になっていることがほとんどです。パトやアルバイトとしてスキマ時間でも働けるため、短時間で稼ぎたい看護師ママや転職中の方におすすめの仕事だと言えます。

この仕事はコロナ感染者や感染リスクに不安がある方の対応が多くなるため、相手の気持ちを理解しながら不安を解消できるコミュニケーション力が高い看護師が求められます。また一緒に働く看護師との連携も必要となるため、高い協調性も必要です。

コロナウィルス関連の仕事で働きたい方は、複数の転職サイトに登録して非公開求人やおすすめの求人を紹介してもらうと良いでしょう。

コロナワクチン接種

医療従事者が不足しているので、看護師資格を活かしてコロナワクチン接種のバイトを考えています。仕事の詳細を教えてください。

具体的なコロナワクチン接種の仕事内容は
◆ワクチン接種の予約受付
◆予診票確認
◆ワクチン薬液注入・接種
◆接種後の状態観察、副作用発生時の対応
◆ワクチン接種会場設営、清掃
コロナワクチン接種だけでなく、各自治体での会場設営や接種予約に関する業務まで幅広く対応しなければなりません。また、応募条件として「筋肉注射ができる方」が必須となっていることが多いです。

給与は日給1~3万円と高く設定されていますね。医療現場をサポートしながらスキマ時間に稼げるので、私にピッタリの仕事です。ただ夫の扶養に入ってるので、給与があまり高いと税金が心配になります。

扶養内で働いている看護師ママの中には、年収130万円を超えないように調整しながら働いている方も少なくありません。しかし政府は医療従事者確保のために、「令和4年9月までのワクチン接種業務よる給与収入については収入に算定しない」という特約を出しているので安心してください。

給料相場 
時給2000円前後
日給1~3万円

コロナウィルスに関するコールセンター

コロナウィルスコールセンターの看護師は、どのような仕事をするのですか?

新型コロナウィルスに関する電話相談に応対したり、自宅療養中の感染者の健康状態を電話でサポートしたりする仕事となります。具体的は仕事内容は、以下のとおりです。
◆コロナ陽性患者からの相談や療養中のサポート
◆濃厚接触者の健康状態観察や電話相談
◆医療機関との連絡調整
◆検査データ入力やカルテ類作成

これまで病棟での看護師経験や知識はありますが、コロナウィルスに関する特別な知識がありません。それでも応募できますか?

新人看護師の採用は制限される場合がありますが、3年以上の看護師経験があれば特に問題はありません。コロナウィルスに関する対応マニュアルも準備されているので、ブランクのある看護師ママでも安心して働くことができます。ただしPCスキルを必要としている求人が多いことを覚えておきましょう。

給料相場 
時給2000~2500円(日勤)/ 3000~4000円(夜勤)

新型コロナ宿泊療養施設

新型コロナ宿泊療養施設の具体的な仕事内容を教えてください。

軽症または無症状のコロナ感染者を対象に、医師がホテルや宿泊施設での療養を認めた患者に対して健康管理のサポートをする仕事です。具体的な仕事内容は以下のとおりとなります。
◆健康相談やメンタルヘルス対応
◆入所時オリエンテーション
◆日々の健康チェック
◆施設巡回・健康指導
基本的に電話やアプリなどで健康観察をすることがほとんどです。しかし、自覚症状の程度により対面観察の必要があると判断した場合は、防護服を着用して健康チェックをすることもあります。

感染者と直接関わるレッドゾーンで働くことが多いため、自分の感染リスクが心配です。給与もそれなりに高くなりますか?

感染者と直接関わる仕事であるため、ガウン・サージカルマスク・シールド・手袋などを装着し、処置後には手洗い・消毒なども徹底しています。また、看護師への感染リスクも高くなるため、時給3000円前後や夜勤1回あたり4~5万円と高い給与設定です。

給料相場 
時給3000円前後
夜勤手当1回当たり4~5万円

新人看護師の求人先は病院勤務がおすすめ!

新卒で看護師として就職する場合、病院以外の職場では臨床経験を問われることが一般的です。臨床経験がないと就職活動をしても採用されにくいため、まず病院などの医療機関で最低3年以上の臨床経験を積んでおくとスムーズに転職ができるでしょう。

実際に、新人看護師の頃は病院やクリニックで働いていたという看護師が少なくありません。なぜ病院へ就職する新人看護師が多いのかと言うと、病院には看護師の人数が多く、その分指導をしてくれる先輩も多くいるからです。

看護師の国家試験に合格したからといって、卒業してすぐに即戦力として使える看護師はそう多く存在しません。それは看護師に限らず、どこの職場の新入社員においても同じことが言えるでしょう。

「新人時代にしっかりと看護の基礎を身につけたい」と考える看護師が大多数だと思います。つまり、新人看護師はマンパワーや新人研修制度がしっかりしている病院で、最低3年以上の臨床経験を積んでから転職をする方多いのです。

看護師の求人探しには転職サイトがおすすめ!そのメリットデメリットとは?

転職を考えている看護師は、どのような方法で求人先を探しているのでしょうか?よく利用されている求人の探し方は以下の6とおりがあります。

1.転職サイト(転職エージェント)
2.ハローワーク
3.eナースセンター(日本看護協会)
4.直接応募
5.先輩や知人の紹介
6.大手総合求人サイト

「働きたい職場が決まっている」「看護現場を知り尽くした人に相談したい」「幅広い業種から選びたい」など、看護師が何を求めているかによって、それぞれのメリット・デメリットも違ってきます。

求人の探しやすさや転職活動の進め方に多少の違いはありますが、一番のおすすめ方法は「看護師転職サイト」です。その理由は、プロの転職サポートを受けながら転職活動を進めることで、転職活動がスムーズかつ内定率も高めることができるからです。

ここでは転職サイトのメリット・デメリットを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

メリット1|希望条件に合った求人が効率よく見つかる

転職サイトでは、プロのコンサルタントが希望条件を丁寧にヒアリングした上で、条件に合った職場を探してくれます。多くの求人数の中から自力で探し出すよりも、効率よく最短ルートで理想の求人に出会える可能性が高くなるのです。

担当コンサルタントの質によって、サポート力や紹介される求人も違ってくるため、2~3社の転職サイトに登録して自分に合ったコンサルタントを見極めることがポイントです。

メリット2|好条件な非公開求人を紹介してもらえる

転職サイトでは、一般公開すると応募が殺到してしまうほど好条件な「非公開求人」を優先的に紹介してくれます。「ネットで求人を探しても、条件に合うものがない」と悩んでいる方は、転職サイトを利用することで理想の求人に出会える可能性が高くなります。

好条件な非公開求人は、転職サイトの登録者だけが閲覧でき紹介してもらえます。どの転職サイトも1分程度で簡単に登録できるため、まずは登録して条件に合った求人があるかどうか確認するのがポイントです。

メリット3|求人先の内部情報を教えてもらえる

転職サイトを利用すると、求人情報に記載されていない内部情報を教えてくれます。なぜなら、担当者は企業の採用担当者と常に連絡を取り合ったり、直接職場を訪問し職場の雰囲気や人間関係、残業の量まで入念に調べたりしているからです。

求人先の内部情報を事前に知っておくことは、自分が働いている職場のイメージができたり、「聞いていた条件と違っていた」という入職後のギャップを未然に防いだりすることにつながります。

メリット4|手厚い転職サポートにより転職活動がスムーズに進められる

転職サイトに登録すると、プロのコンサルタントによる転職サポートを無料で受けることができます。具体的には、以下のような手厚い転職サポートです。

1.キャリア相談
2.求人紹介
3.履歴書の添削・面接対策
4.面接の日程調整
5.給与や労働条件など求人先との条件交渉
6.入職後のトラブル相談

「初めての転職活動で何から始めていいのわからない」「今の仕事が忙しく転職活動の時間が取れない」という方は、転職サイトの利用を強くおすすめします。

「求人紹介〜書類選考対策〜面倒な条件交渉まで」手厚いサポート受けられるだけでなく、内定率も高めることが期待できます。

デメリット1|担当者からの連絡がしつこい

転職サイトを利用したことがある看護師からの最も多い不満は、「担当者からの連絡がしつこい」ということです。「登録情報の確認」や「急に希望の求人が出た」などで連絡をするのは仕方ないですが、「仕事中に何度も求人を勧めてくる」など行き過ぎた場合があるようです。

担当者からの連絡がしつこいと感じる場合は、「仕事中は電話を控えてほしい」「メールやラインで連絡してほしい」などはっきり伝えることが大切です。面談時に、連絡方法や都合の良い時間帯なども伝えておくのも良いでしょう。

デメリット2|希望と違う求人を紹介される

次に多い不満は、質の悪いコンサルタントに当たってしまうと、希望と違う求人ばかりを紹介されるというケースです。考えられる原因として、次の2点が挙げられます。

1.担当者は看護師業界に関する知識が浅く、転職サポート経験が少ない
2.求職者の条件を満たすような求人を保有していない

一方で、質の良いコンサルタントに当たると、条件に合った求人を紹介してくれるため、納得のいく転職活動がスムーズに進められます。転職サイトを利用するときは、「コンサルタントの良し悪し」をしっかりと見極めることが重要です。

「希望条件と違う求人ばかりを紹介されている」と感じた場合は、担当コンサルタントの変更を申し出たり、別の転職サイトを利用したりすることを強くおすすめします。

デメリット3|頼り過ぎると職場のギャップを感じやすくなる

転職サイトを利用すると、一人で転職活動をするよりも手間や労力が軽減されるというメリットがあります。しかし、あまりに頼り過ぎてしまうと、入職後に「思っていた職場と違っていた」など職場のギャップを感じてしまうこともあるようです。

そのため、転職サポート受ける前に、以下3点を準備しておくと担当者の言葉に流されにくくなります。

1.自己分析を行う
2.希望条件に優先順位をつける
3.転職理由やキャリアプランを明確にする

また、自分でもある程度職場の情報収集を行い、主体性をしっかり持って担当者の言いなりにならないことが大切です。転職サポートを「受けること」と「頼り過ぎること」は違うことを覚えておきましょう。

まとめ

新人時代に病院で働いた経験がある看護師が、次に考える病院以外の転職先を紹介してきました。最後に病院以外の求人先をまとめています。

1.美容クリニック
2.老人ホーム・介護施設
3.看護学校や大学の教員
4.保健所・保健センター
5.児童福祉施設
6.医療コールセンター

1.クリニック
2.訪問看護ステーション
3.訪問入浴
4.献血ルーム
5.健診・検診センター
6.デイサービス

1.コロナワクチン接種
2.コロナウィルスに関するコールセンター
3.新型コロナ宿泊療養施設

「今の職場は合っていない」「忙しくて自分の時間が持てない」と不満がある方は、病院以外へ転職を考えてみるのも大切です。転職サイトを利用して、自分に合う働き方を見つけることで、看護の仕事を長く続けられることでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)