看護師がスキルアップのため取得したい「プラスの資格」16選!
看護師として働いていますが、何か別の資格も取りたいな、と考えています。
そうですね。自分自身のスキルアップのためにも、新たな資格にチャレンジするのはとても良いことです。
いろいろな資格があると思うので、どれを目指したらいいのか迷ってしまいます。
やはり今後の仕事に生かせるものが良いですよね。
それでは、看護師におすすめなプラスの資格をご紹介します。
看護師にプラスの資格取得がおすすめの理由
看護師として働いている中で、スキルアップやキャリアアップのために資格取得を考えている方は多いと思います。
今回は看護師さんへのおすすめの資格、また資格取得のメリットなどをご紹介します。
キャリアアップを目指せる
現状よりも専門的な知識を身につけることにより、仕事の幅や裁量を広げることができます。
看護師長などの管理職は必要な資格が定められている場合もあるので、上級職を目指すのであれば早めに情報収集しておきましょう。
知識やスキルを深められる
資格取得のための勉強により、新しい知識やスキルを身につけることができます。
周りからの信頼度も上がるでしょうから、自分自身のやる気やモチベーションのアップへとつながります。
収入が上がる可能性がある
勤務先によっては、資格手当により給料が上がる可能性があります。
職場によって適用される資格の種類や金額等は異なりますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
転職する際の強みになる
転職を考える場合、新たな職場で生かせそうな資格を取得していればとても有利になります。
資格そのものが直接関係ない職場でも、資格取得のために努力した勤勉性や向上心は評価されるでしょう。
それでは具体的にどんな資格があるのか紹介していきます。
看護師としての上位資格
認定看護師
特定の看護分野において熟練した看護技術及び知識を用いながら、患者さんに対し水準の高い看護を実践できる看護師のことです。
日本看護協会からの認定が必要となります。
専門性を発揮しながら他の看護師の育成も行い、看護師のお手本になる存在です。
2020年度より新たな19の特定分野が指定されています。
感染管理/がん放射線療法看護/がん薬物療法看護/緩和ケア/クリティカルケア/呼吸器疾患看護/在宅ケア/手術看護/小児プライマリケア/新生児集中ケア/心不全看護/腎不全看護/生殖看護/摂食嚥下障害看護/糖尿病看護/乳がん看護/認知症看護/脳卒中看護/皮膚・排泄ケア(B課程19分野)
必要資格 | 看護師免許 |
必須経験 | 実務研修5年以上 (うち3年以上は認定看護分野) |
教育課程 | 認定看護師教育機関で所定のカリキュラムを修了(6カ月~1年) |
受験日 | 毎年5月 |
難易度 | 合格率90% |
専門看護師
さまざまな看護問題をかかえる患者さんに対し、水準の高い看護ケアを効率よく提供するために、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた看護師です。
日本看護協会からの認定が必要となります。
患者さんやご家族に起きている問題を病院全体や地域と一緒に解決にあたる役割もあります。
【専門13分野】
がん看護/精神看護/地域看護/老人看護/小児看護/母性看護/慢性疾患看護/急性・重症患者看護/感染症看護/家族支援/在宅看護/遺伝看護/災害看護
必要資格 | 看護師免許 |
必須経験 | 実務研修5年以上 (うち3年以上は専門看護分野) |
教育課程 | 看護系大学院の修士課程で所定の単位を取得(2年~3年) |
受験日 | 毎年5月 |
難易度 | 合格率80%弱 |
認定看護管理者
病院や介護施設の管理者としてのスキルを備えたうえで、組織を発展させる能力があると認められた資格です。
看護師としての知識・技術力はもちろんですが、管理者としてのマネジメント力が問われます。
必要資格 | 看護師免許 |
必須経験 | 3年以上の看護管理(看護師長相当)の経験 |
教育課程 | ・認定看護管理者教育課程サードレベルを修了している者 ・看護管理に関連している学問領域の修士以上の学位を取得している者 |
受験日 | 毎年10月 |
難易度 | 合格率70~80% |
助産師
助産師は出産介助の専門職で、女性のみが受験可能です。出産時だけでなく、妊娠中から産後まで母子に寄り添い、育児相談など身体のサポートを行います。
資格取得には看護師免許が必要になりますので、看護師としてのスキルアップには適しています。
また正常な分娩に関しては、助産師単独で出産介助を行えるため、個人で助産所を設けることも可能です。
必要資格 | 看護師免許 |
教育課程 | 助産師課程を1年以上履修するか、厚生労働大臣が指定した助産師養成所を卒業 |
受験日 | 毎年2月 |
難易度 | 合格率95% |
保健師
保健所や保健センター、病院、企業、学校等に勤務し、健康相談や保健指導など行います。
看護師の主な仕事は病気やケガの「治療」ですが、保健師の主な目的は病気やケガの「予防」になります。
つまり保健師は地域の人々の健康を支える、予防医療の専門家というわけです。
必要資格 | 看護師免許 |
教育課程 | 指定校で1年以上必要な学科の修了 |
受験日 | 毎年2月 |
難易度 | 合格率93% |
医療・救急の分野
3学会合同呼吸療法認定士
呼吸管理に関わる医療職を対象に、呼吸療法に関する専門知識とスキルアップを目的として創設された資格です。
高齢化により呼吸器系の重症患者が増えていることもあり、呼吸器内科やICUの看護師さんが多く受験しています。
毎年3500人を超える受験者がいる人気の資格です。
栄養サポートチーム専門療法士
患者さんの病状や栄養状態に合わせて、必要な栄養や補給補方法などを考える知識や技術を習得できる資格です。
栄養サポートチームに所属し、他職種の医療スタッフと協力しながら患者さんの栄養管理にあたります。
学会やセミナーなどへ参加し必須単位の取得が必要となりますので、時間はかかりますが、資格手当や転職を考える場合は需要も見込めます。
BLSヘルスケアプロバイダー
心肺蘇生法や、気道異物の除去、AEDでの除細動の方法などを学ぶことができる資格です
全国各地にあるトレーニングサイトで受講し、試験を受けます。1日で終了しますので気軽に受けられます。
緊急時の対応に不安のある方は、ぜひ受講されると良いと思います。
ACLSプロバイダー
受講者は心停止の原因判別や薬物投与などの高度な初期治療のスキルを身に付けることができます。
先ほどのBLSは救命の一次処置になりますが、ACLSは救急搬送された後の二次救命処置となりますので、医療従事者を対象とした資格です。
臨床で実際に役立つこともあり、受講を推奨している病院もあります。2日間受講したのち試験を受けます。
終末期ケア専門士
終末期における患者さんやそのご家族の精神的・身体的なサポートを行う資格を持つ専門家です。
高齢化や看取りケアへのニーズの高まりにより、需要が高まっています。
医療や看護、介護における有資格者であれば、受験することができます。
臨床心理士
臨床心理学に基づき、心理的な問題を抱える患者さんを支援する専門家です。
メンタルケアについて専門的に学びますので、精神科系で働く看護師さんにはとくにおすすめの資格です。
また病気やケガで療養中の患者さんは精神的に不安定になりますので、患者さんとのコミュニケーションを取るうえで役立つでしょう。
福祉・介護の分野
精神保健福祉士
精神障害を抱える方の問題を解決し、支えていくお仕事です。
安定的な生活を送るため、精神面や生活環境を整えてゆく手助けをします。
資格取得へのルートは様々で、大学などでの単位取得または実務経験などののち、国家試験を受けます。
認知症ケア専門士
認知症介護に関し、深い知識や技術を取得することを目的をしています。
民間資格ではありますが、高齢化によるニーズの高まりから介護業界ではメジャーな資格の一つとなっています。
認知症介助士
認知症に対する正しい知識や、コミュニケーションの取り方、問題が起きた場合の対処法などを学びます。
初心者向けの民間資格ですので、まずは認知症介護についての幅広い知識を習得したいと考える方にはおすすめです。
福祉住環境コーディネーター
高齢者や障害者が暮らしやすい住環境について相談にのるアドバイザーです。
福祉施設で訪問看護などを行う場合は、具体的なアドバイスができる場合も多いでしょう。
病院勤務の場合も、退院後の生活について患者さんに寄り添った話ができると思います。
シニアピアカウンセラー
高齢者に寄り添い、しっかりと話に耳を傾けることによって、心を癒してゆく専門家です。
一人暮らしの場合はもちろんですが、ご家族と同居していても孤独を感じている高齢者は多いものです。心理学に基づき、適切なカウンセリングができるような対話術を学びます。
介護現場だけでなく、病院でも高齢者との関わりは多いので、資格取得は仕事に役立ちます。
看護師がプラスの資格を取得する際に気をつけること
今後の方向性に合わせた資格を選ぶ
せっかく資格取得を考えるなら、やはり自分の職場で生かせるものを考えましょう。
転職を考えているのであれば、今後どのような場所で働きたいのかによって必要な資格も変わってきます。
将来へのビジョンを考えながら資格取得を目指しましょう。
資格の取得方法を調べておく
資格取得には、1日の講習で終わるものから専門の教育機関へ1年以上通わなければならないものもあります。
目指す資格によっては休職を考えなければならない場合もあるでしょう。
その場合、上司への相談も考慮に入れながら考えることが必要です。
看護師がプラスの資格を取得することは転職にも有利
看護師が別の資格をもつことは、転職にも有利に働きます。
履歴書に看護師以外の資格が記入できるので、大きなアピールとなるでしょう。
資格取得により知識や技術力を深めるだけでなく、努力する姿勢も評価されると思います。
まとめ
■看護師にプラスの資格取得がおすすめの理由
- キャリアアップを目指せる
- 知識やスキルを深められる
- 収入が上がる可能性がある
- 転職する際の強みになる
■看護師としての上位資格
- 認定看護師
- 専門看護師
- 認定看護管理者
- 助産師
- 保健師
■医療・救急勤務の分野
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 栄養サポートチーム専門療法士
- BLSヘルスケアプロバイダー
- ACLSプロバイダー
- 終末期ケア専門士
- 臨床心理士
■福祉・介護の分野
- 精神保健福祉士
- 認知症ケア専門士
- 認知症介助士
- 福祉住環境コーディネーター
- シニアピアカウンセラー
■看護師がプラスの資格を取得する際に気をつけること
- 今後の方向性に合わせた資格を選ぶ
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