看護師のオンコール勤務とは?ストレスの理由や対処法を紹介
看護師さんの職場では、「オンコール勤務」といったものがあります。
オンコールの勤務は主に出勤人数が少ない休日や夜間がメインとなります。
ここではオンコールが行われている職場とオンコール中の過ごし方をご説明します。
実際オンコール業務を行うとかなりストレスがかかります。オンコール勤務にかかるストレスとストレス対処法も合わせてご紹介します。
オンコールがある職場
オンコール勤務とは看護師が常駐していない時間帯に緊急事態があった際、すぐに対応できる様に待機しておく勤務形態の事です。
オンコールという呼び名のほか、「待機」と呼ばれる事もあります。実際どんな職場でオンコール勤務があるのかまとめてみました。
手術室、救急科
手術室では、急変時の増員や夜間・休日の緊急手術に対応するために、オンコールを採用している事が多いです。
緊急オペなどが入った際に呼び出されます。オンコール勤務日は呼び出しがあればすぐに駆けつけられるように待機します。
手術後の清掃や機器の洗浄、滅菌を行う事もあります。
訪問看護ステーション
訪問先の利用者やその家族からの相談に電話で対応することが多いです。
訪問看護利用者の体調の急変などの相談に対して適切なアドバイスや必要な医療を提供します。
不測の事態に備えて、メインとサブの2人体制で担当する事業所もあります。
介護施設
オンコールがある介護施設は、夜間看護師が常駐する必要のない施設がメインとなります。
介護サービス利用者の体調急変に対して、介護職員からオンコールがかかってきます。対処方法の相談や医療的な判断を仰がれる事が多いです。
必要であれば呼び出しに応じて医療ケアを行います。
オンコール待機中の過ごし方
オンコール勤務中は、常にいつでも電話対応ができる状態にしておく必要があります。
携帯電話の電波がいつでも入る状態を保ち、充電や音量が充分であるか確認する必要があります。
外出中や家の中での過ごし方
外出中はもちろんのこと、家の中でもトイレや入浴中であっても携帯電話を手元に置いておくのが大切です。
自宅もしくは職場まで30分以内で移動できる場所で過ごすように求められる場合が多い様です。
呼び出しにすぐ応じられる状態であれば散歩や買い物に出掛けても大丈夫です。
携帯電話の電波を確認する
携帯電話の電波がいつでも入る状態を保ち、充電や音量が充分であるか確認する必要があります。
万が一に備えて飲酒は避ける様にしましょう。
オンコールでストレスを感じる場面とは
ではどのようなストレスがかかるのかを具体的に紹介します。
睡眠に影響がある
オンコールを担当した日のほうが、担当していない日に比べて睡眠時間が短くなります。
そして途中で目覚めたり、翌日の目覚めのスッキリ感に影響があります。精神的にも負担となり睡眠に影響を及ぼします。
拘束感がある
普段の生活をしていても突然仕事モードに切り替えなければならない事が大きなストレスとなります。
外出も行動制限があるため、拘束感を感じストレスになります。
患者さんの急変に対する重圧
訪問看護の利用者さんはご高齢者が多くいつ容体が急変するかわかりません。その対応は責任重大なためその重圧でストレスがかかります。
オンコールの翌日に通常勤務がある
オンコールで夜間の出勤があっても翌日に通常通り日勤があります。
オンコールの翌日を代休にしている職場もあるようですが、全てがそのような職場ではない為体力的に負担が掛かります。
オンコールのストレス対処法
それでは具体的にストレスの対処法をご紹介します。
首かけショルダーを利用する
首掛けショルダーを利用すれば携帯電話を鞄から探すストレスから開放されます。出かける時にもすぐに電話に出れるので安心できるでしょう。
音楽や読書をする
オンコール当日は予定を入れずに、自分の好きな音楽を聴いたり、好きな本を読んだりして気分転換をするとストレスが軽減されます。
普段から規則正しい生活を心がける
オンコールがなっても対応できるように普段の日常生活から整えるようにすることが大切です。
ノンアルコールドリンクを飲む
待機の日はアルコールが飲めないので、待機当日はノンアルコールドリンクを飲むのもお勧めです。
ノンアルコールであれば判断能力が失われる事はありません。
短時間の睡眠をとる
オンコールで夜間に対応をしていると睡眠のリズムが崩れ日中眠くなります。
そんな時は無理をせずに、お昼休憩に15分位仮眠をとりましょう。オンコール中も休息や睡眠ができるタイミングで休むようにすると良いでしょう。
まとめ
オンコールの現場の種類やオンコールの過ごし方、ストレスの理由とストレスの対処法をまとめました。
オンコール勤務は緊張感が強く体力的にもきついですが、オンコール勤務があるからこそ24時間絶え間無い医療を提供できます。
しかしどうしてもストレスが解消されない場合にはオンコールがないか、もしくはオンコールの少ない職場へ転職するのも良いかもしれません。
オンコールがない職場は、病院の外来やクリニック、健診センターがあります。また老人介護施設もお勧めです。
日勤のみのデイサービスを選ぶと良いでしょう。