医療業界はいつも人手不足?こんなふうに働き方改革してほしい

医療業界って体力キツそう

患者に怒られたりしそうで大変そう

医療業界っていつもハードだとかキツいというワードがよく出てきますよね。人間同士の関わりが多い業界なので専門知識だけでなく接客技術も求められるのでサービス業の面も強い業界です。

様々な要因で常に人手が不足している医療業界。

今後の医療の発展や充実に人手は絶対に欠かせません。若い世代の確保や人手不足解消にはどんな環境が必要なのでしょうか。

今回は医療業界の人手不足について問題点を見ていきたいと思います。

この記事を読んでわかること
・医療業界の人手不足の原因について
・人手不足の原因を解決するには
・こんな感じに働き方改革してほしい

人手不足の原因ってなんなのか?

一般的に人手不足になっている原因は、人口の減少、若い世代の職業意識の変化、医療ニーズの多様化、医師等の偏在と言われています。それぞれどういうことなのか見ていきましょう。

人口の減少

まず第一に人口の減少です。世間が少子化をやっと問題視し始めましたが、団塊の世代が高齢者になる前から少子高齢化の社会になると専門家たちは訴えてました。

これの何が人手不足の原因になるかというと、もちろん若い世代が少なくなる=労働人口が減るということです。

高齢化社会になると少ない若い人たちでたくさんの老人を支えないと行けません。それに高齢になればなるほど医療機関を受診する頻度が上がりますよね。

若い世代の職業意識の変化

次に若い世代の職業意識の変化とあります。若い世代はがむしゃらに働いて会社に貢献するという意識が昔はありましたが、今時は違いますね。

会社に身を捧げるという意識はなく、若者が会社や職業を選ぶ時代です。プライベートを優先し仕事とのライフワークバランスを重視する傾向にあります。

そうなると中々医療業界を選ぶ若者は少ないのかもしれません。

医療ニーズの多様化

そして医療ニーズの多様化というのは、患者一人一人の希望に合った医療を提供するということです。

医療は日々進歩していて、一つの病気の治療でも様々な治療の仕方を選べるようになってきました。ですので患者さんごとに色んな希望や要望があり、いわゆるテンプレート化した治療方法ではなくなってきています。

あらゆる場面で患者さんに寄り添った治療を進めていくのは大事なことですが、どうしても医療従事者の負担は大きくなってくるものです。

そこでやはり人手がほしいとなってきますよね。

医師の偏在

最後に医師の偏在というのは医師がいる地域が偏っているということです。どんな業界でもそうかもしれませんが高待遇な病院や便利なエリアに偏って所属しているということです。

ですので地方などの人気のないエリアでは医師不足が起こり人手が足りない事態が発生してしまいます。

また、人気のない診療科目のみ医師が不足するという面もあります。内科や小児科は人気がある科目ですが、需要も多いので人手不足になってしまいます。

では原因を解決するためにはどうすればいいか?

原因がいくつかわかったところで、どうすれば人材不足を解消できるんでしょうか?どんな業界にも慣習というものがあり、昔からやってるやり方や環境をすぐに変えることは難しいかもしれません。

日本人の気質的なところもあり「私たちの若い頃はこうだったからあなたたちもそうしなさい」「昔からやってきたことだから守りなさい」という考えの人間がとても多く、中々環境改善など進みにくい傾向があります。

そこで国に強引にでも医療業界にも働き方改革をどんどん進めていってほしいところですよね。そして人材が集まればより良い医療が提供できると思います。

厚生労働省ではこんな風に環境改善へ取り組んでるそうです。

画像引用:「医療従事者の労働環境の改善について」厚生労働省

なんだか難しい表現が多くてちょっとわかりにくいなーって思いますが働き方や休みやすさを改善したり働きやすい環境整備をできるように指針を出してくれているようです。

それに都道府県の医療勤務環境改善支援センターが労働者や医療経営している人に対してのアドバイザーを用意してくれていますね。こういった支援は経営者側は特に受けていってほしいところですね。

こんな感じで働き方改革してほしい!

人手不足解消にはやっぱり働き手の意見が聞きたいですよね。どうなれば医療業界で働いてみたい、このまま働き続けたいって思えるでしょうか?

休みを取りやすくしてほしい

人手不足状態だとシフトが過密になり、中々休めないですよね。特に女性は長く働くなら結婚・出産しても働ける環境って大事ですから。家庭の都合で突然お休みすることなんてよくあることです。それが受け入れられる環境になってほしいものです。

一人当たりの仕事量の負担を減らしてほしい

現場は忙しくて、あれもこれもとやらないといけないことが多すぎますよね。人手が足りなくて患者さんを何人も掛け持ちで担当していると医療ミスにも繋がりそうです。

特に看護師さんは点滴や医療行為も行いながら、患者さんの身の回りのお世話もしているので業務量は膨大になっています。

医療従事者の仕事量が多すぎると日頃は本人が負担であるし、いざ休むときに引き継ぎがうまくいかない恐れがあります。それは患者さんも引き継いだ人もとても困りますよね。

休みが取れない原因になるので、もっと仕事を分担できる体制を作ってほしいですね。

子育てや介護と両立できる環境がほしい

折角国家試験に合格して医療従事者として働いてきたのに、出産、育児、親の介護などの理由で退職してしまうのは勿体無いですよね。

医療業界がきついというイメージが固着していると若者たちが敬遠してしまい人が集まらなくなりますし、人生のライフイベントに柔軟に対応できる環境になれば今よりもっと医療業界を目指す人が増えそうです。

特に必要なのは

  • 育児休業・介護休業を取れる環境整備
  • 勤務時間や日数を選べる・短時間勤務・夜勤免除
  • 子の看護休暇(有給)・院内保育施設・子連れ出勤

これらは必須ですね。もちろん制度が進んでいる職場もあるとは思いますが、制度だけあっても使用できなければ意味がありません。誰でも使える状態にするというのが大事なことですよね。

まとめ:色々と制度は整ってきてるけど

働き方改革と言われ始めて数年が経ち、様々な業界で制度が進んできています。新型コロナの時代もあって働き方はかなり変わった部分もあるでしょう。

ですが、実際にお客様や患者さんと接する医療業界やサービス業界、飲食業界では現場で各種制度を利用できる環境はまだまだ厳しいところがあります。ただ、これも勤めている場所によるところが大きいです。

自分が働きやすい環境かどうかは見極めるのは難しいですが、もし今の職場が少し働きにくいな、働き続けていくのはしんどいなと思ったらすぐに医療系から離れるのではなくて職場を変えてみるというのも一つです。

これからどんどん少子高齢化や人口減少が続きます。医療業界の人手不足は本当に深刻な問題になってきます。国の政策などで早く今までよりも働きやすい環境になっていくことを願います。

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