防衛医大卒の医師は年収が低め?卒業後の進路など調査してみた
防衛医大って給料もらいながら勉強できるので良いな〜と思った方は結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?
大学受験の時に知り合いが防大医学部受かったって聞いて凄いなーと思った記憶があります。
普通の医学部に入るのとは違った勉強をするのかどうか知りたいですよね。
自衛隊の訓練とかあるんでしょうか。
今回は防衛医大に行ったらどんな感じなのか調べてみましたので見ていきましょう。
この記事でわかること ・防衛医大での学生生活 ・防衛医大を卒業後の進路 |
防衛医大での学生生活
カリキュラムと待遇
防衛医大では「医学部」と「看護学部」と大学院的な「医学研究科」があります。
授業のカリキュラムは学校教育法に基づいて行われるようです。他の大学と同じですね。
医学部は6年、看護学部は4年、医学研究科は4年という修学年数となってます。
ちなみに学生の身分は「特別職国家公務員」となり、給料が出ます。
金額は月額120200円となってます。賞与も年2回6月と12月にあります。
学生たちはみんな学舎で暮らすことになり、規則正しい生活を送ることになります。
お給料もらって勉強してるのでもう自衛官として仕事しているのと同じ気持ちで授業を受けないといけませんね。
学生の一日の過ごし方
日課表というのもがあり、それに従って生活します。
6:30 | 起床 |
6:40〜7:30 | 朝食 |
8:00 | 国旗掲揚 |
8:00〜8:20 | 朝礼 |
8:30 | 授業開始 |
11:50〜12:40 | 昼食 |
17:00 | 授業終了 |
17:30 | 国旗降下 |
17:30〜18:30 | 夕食 |
17:00〜20:40 | 入浴 |
21:00〜24:00 | 自習 |
24:00 | 消灯 |
時間通りに生活するので規則正しい生活習慣になりそうですね。
夕食から入浴あたりは時間に余裕がありそうなので少し休める感じでしょうか。
その後の自習時間が結構長いので授業での課題などで忙しいのかもしれません。
それでも朝は早いので24:00には寝ないといけませんね。
休日は事前に申請すれば外出や外泊も可能ですので遊びに行ったり、実家に帰ったりすることも可能です。
この辺は一般の自衛官と変わりませんね。僕の知り合いの自衛官も休日の度に実家に帰ってきてましたよ。
卒業後の進路や仕事内容
卒業するとどこで何をするんでしょうか?
防衛医大を卒業すると自衛隊の幹部候補生として約6週間、幹部候補生学校に入校します。
そして階級は陸・海・空曹長となります。
その後、医師国家試験に合格し幹部候補生学校を卒業すると、約2年間の初任実務研修が待っています。
防衛医科大学校病院や自衛隊中央病院で総合臨床医として医療の実務を経験します。
それが終わると次は医官として部隊に配属されて約2年間、現場での実務を学びます。
そして再び防衛医科大学校病院などに戻り、専門分野の科目を学びます。
その後は、部隊などに配属となり現場での活動となっていきます。
自衛隊が派遣される海外へ行ったり、災害の被災地へ行ったり活躍の場所はたくさんありそうです。
防衛医科大学の医学研究科へ進むという道もありますね。
気になる年収ってどんな感じ?
幹部候補生の初任給は約25万程度となっています。
一般的に20代の頃は一般の研修医よりは年収は良いとされています。
その後、一般の民間で就職する医師は良い待遇の病院を選ぶことができるので給料が良くなる傾向にあります。
一般的に医官の給料は年収600万円〜1000万円程度と言われています。
平均的な民間の勤務医と同等レベルの年収かと思います。
基本給は自衛官の階級通りに支給されます。
そこに医官は医師手当などのたくさんの手当ががあるようです。
被災地などの危険な場所に行くと危険手当なるものがあるようで、かなり高額な手当がもらえるようです。
それと防衛医大卒の医師は自衛官として9年間は務める義務があります。
ですので9年の間に辞めると大学でかかった費用を返還しないといけなくなります。
そこはしっかり考えて入学しないといけないですね。
医官は60歳が定年ですが卒業後9年経った頃に自衛官をやめて身につけた技術を活かした職業に就く人も多いです。
まとめ:年収よりも仕事内容を
結論的に年収は民間の勤務医と比べて大きく低いわけでも高いわけでもないです。
学費を払わずに医学を学べるのは魅力的ですが、仕事内容をしっかり理解した上で受験、入学したいですね。
医官は基本的に健康な自衛官を相手にする仕事なので、病気の人をたくさん見るわけではないです。
もちろん被災地や戦地に行けば怪我人や感染症患者と出会うこともあるとは思います。
それに自衛官として勤務しているので軍人特有の厳しい面もあるはずです。
自分がどういう医者を目指すのか、どういう経験を積みたいのか。
そこをよく考えて防衛医大を目指すのか、一般の医師を目指すのかを考えて進路を決めていきたいですね。