美容外科医師への転職をする前に知っておくべき情報と心構え
美容外科は、自由診療なので高収入、そして華やかで明るいイメージがありますね。
美容への意識は、性別や年代を問わずに高まり、美容外科の需要は急速な勢いで伸びています。
患者さまを希望通りに変える技術を持ち、明るい未来を築く手助けをするのが、美容外科医です。
自由診療科への興味がある、もしくは既に美容外科の転職を考えている医師の方へ、準備をしておくべきことをご紹介します。
美容外科医としての働き方
ご存知のように、美容外科は「形成外科」の一部です。
比較的新しい分野と思われるかもしれませんが、1978年に標榜科として認められています。
美容外科は、既に40年以上も歴史のある科なのですね。
美容外科医への転職は、形成外科医、もしくは外科系の経験があり、既に縫合等の外科手技が可能な方となります。
美容外科医として外せない条件
既に医師として日々ご活躍をされ、日々の診療で培った技術はもちろん、高いコミュニケーション能力をお持ちだと思います。
美容外科医は、患者さまの悩みからご要望を正確に理解する能力、問題解決に向けた治療のご提案が不可欠となります。
患者さまからは、より理想的な仕上がりを求めて、高度な要求をしてくることも少なくありません。
侵襲度が高く、自由診療のため治療費も高額になりますので、手術後の評価はとても厳しいものになるかもしれません。
また、美の基準は流行もあります。
必要に応じて新しい手技を習得するなど、たゆまぬ努力も必要となります。
何年目が転職の狙い目?
美容外科への転科や転職は、臨床経験を数年経験されてからが一般的とされています。
正常な状態を手術や施術で変更させていく科であるため、外科的技術は必須であるといえます。
美容意識の高い人が増えていることによって、美容外科医の需要は急速に高まっています。
転職をしやすい状況とも言えますが、他の診療科と比べて残業や当直が少なく、高収入が得られるため、目指す医師も増えています。
よって、採用倍率は、数年前よりも何倍にも厳しくなっているのが現状です。
美容外科への転職を考え始めたら、転職のプロにご相談をすることをお勧めします。
まずは、ご登録からから始めましょう。
美容外科医の人数と割合
全国の美容外科医の数、気になりますね。
厚生労働省より2020年の医師の統計概況によりますと、美容外科医は医師全体32万3,700人のうち、942人。わずか0.3%なのです。
その内、病院に従事する美容外科医は16人、診療所に従事する美容外科は926人です。
病院に勤務されている医師が少ないことは予測できましたが、診療所に従事する医師も少ないですね。
では、診療所の数を見てみましょう。
全国に美容外科を標榜する診療所は1,404施設、美容外科医師数942人の約1.5倍となっています。
不思議な数ですね・・。
その理由は、美容外科医の他にも、皮膚科医、形成外科医、外科医など、さまざまな医師が開業をされているからなのです。
外科系の医師が、美容外科を開業されているとのことで、納得です。
美容皮膚科も転職の視野に
現在、内科系の医師の方は、外科手術を行わない「美容皮膚科」という選択肢があります。
美容外科と同じ自由診療がメインとなり、ご存知のように「肌をきれいにする」、「アンチエイジング」のための診療科となります。
一般的な皮膚科との違いは、自費治療となるレーザーやピーリング、医療脱毛、AGA、痩身などを取り扱っています。
美容医療の施術が充実している科ということですね。
特徴は、美容医療は進化し続けているため、医療機器はもちろん、医療技術のアップデートが必須であることです。
勤務医か開業医か
まずは勤務医として技術を学び、いずれ開業する方もいらっしゃるかと思います。
美容外科医として確立するためには、専門的知識と熟練した技術が必要です。
日本美容外科学会にも専門医制度があり、特定の条件を満たした医師を美容外科専門医に認定しています。
美容外科に転科を決める際に、専門医の取得条件も確認をしておくとよいでしょう。
美容外科クリニックに勤務する
クリニック勤務は、基本的に急患や当直がないこと、手術の日程も立てやすく、自分のライフスタイルが確率できます。
努力が評価される環境が美容外科だともいえます。
転職先は、ご自身が目指す専門分野を決めて、その症例数が多いところがよいですね。
事前にクリニックの手術件数、休日や就業時間、収入など、知っておくことがたくさんあると思います。
また、研修制度があり、在籍する指導医やトップドクターから指導が受けられる等、しっかりと技術を学べるところを選びましょう。
気になる収入ですが、医師一人ひとりの実績が直接給与に反映されることが多いため、頑張り甲斐がありそうです。
まずは、詳細な情報が必要となりますので、転職エージェントのご登録をお勧めします。
開業をする
美容外科クリニックは、都市部に集中しています。
基本はWebでの集客となるため、人気の開業エリアはいずれも都市部や、交通の便がよい駅から近いところとなります。
何よりも、競合も多いため、専門分野に特化したクリニックの開業が必要となりそうです。
そして、開業に必要な資金ですが、大きな割合を占めるのは「美容医療機器」です。
各種医療機器を揃え、テナント料、内装もこだわっていくと、開業資金は他の診療科よりも高額となります。
医療機器をあまり必要としない「心療内科・精神科」と比較すると、開業資金には4倍程度の差が出るようです。
およそ5,000万~1億円の費用がかかると言われています。
たくさんの患者さまを理想の美へ導くクリニックの開業も、視野に入れてみてはいかがでしょうか。
まずは転職サイトでの相談を
毎日忙しく仕事をされている中での転職活動は、大変ですよね。
まずは転職サイトのご登録をお勧めします。
担当者がまずは希望や条件をヒアリングしてくれます。働き方の相談もできました。
全国17拠点もあって、実際に希望の拠点に住んでいるエージェントさんがついてくれました。転職後のフォローも万全です。
希望条件は明確に
転職エージェントへの希望をお伝えする際、仕事内容や給与面などはもちろんですが、他にも
・ノルマがなく経営が安定しているクリニック
・医療トラブルが極力少なく、対応がマニュアル化されている環境
・転職先の経営状態がわかり、中長期のキャリア形成も見通しがつく
このように、就業後をイメージして、キャリアに必要な情報を知って、ご自身の希望にあった仕事ができる転職としたいですね。
まとめ
美容外科の需要は急上昇しています。
かつては「怖い」、「人に言えない」など、マイナスのイメージがありました。
しかし昨今では「プチ整形など手軽なイメージ」、「自分をもっと好きになる手段」、「美容の一環」等、好印象なイメージへと一変しました。
これからも多種多様、年代を問わず需要が増えることが予測されます。
理想的な美を追求する美容外科の奥深さに気づき、高収入だけではなく、やりがいも見出す医師も多いようです。
希望にあった転職ができますよう、転職サイトのご登録をお勧めします。
最後に、こちらの記事もご覧頂き、是非転職にお役立て下さい。