看護師が学ぶ英語のメリットとは?看護師のキャリアを輝かせる方法
「看護師で英語が話せたら、どれだけ仕事に活かせるのかな?」
「英語ができなくても困ってないけど、勉強してメリットがあるんだろうか?」
このような疑問を持っている看護師さんは、少なくないと思います。
英語に興味はあるけど、学ぶ時間や労力をかける意味が本当にあるのか?迷いますよね。
この記事を読むと英語を話せるメリットや勉強方法など、看護師さんと英語の関係を詳しく知ることが出来ます。
英語の勉強を考えている方に役立つ内容となっていますので、ぜひお読みください。
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Contents
訪日外国人は増えている
日本に住んでいる外国人も、旅行や仕事で日本を訪れる外国人もともに増加傾向にあります。
日本は労働力不足を解決するため、外国人の労働者を増やしています。
そのため、日本で暮らす外国人は年々増え、2023年現在では300万人を越えています。参考:令和4年末現在における在留外国人数について | 出入国在留管理庁
また、日本は観光大国として世界では人気のある国です。
世界国際フォーラムが発表した2021年版観光の魅力度ランキングでは、日本が1位に輝きました。
コロナ前の2019年には、年間3000万人以上の外国人が日本を訪れています。
2023年現在はコロナが落ち着き、観光客数が回復して以前の3000万人にせまる勢いです。参考:訪日外客統計|JNTO(日本政府観光局)
このように、日本を訪れる外国人は増えていますし、今後もさらに増えることが予想されています。
最近は、都市部だけでなく地方にも多くの外国人がいます。
日本中どこでも外国人は増えていますので、当然病院を受診する人も増えていくでしょう。
看護師として外国人と接する場面は、今後さらに多くなると思われます。
そんな状況の日本において、看護師さんが英語をマスターするメリットを解説していきます。
メリット①外国人の患者さんにスムーズに対応できる
もし、あなたが外国に旅行に行った時、急に体調不良になったらいかがでしょうか?
耐えられない発熱や腹痛などで、外国の病院を受診することを思い浮かべてください。
言葉が全く通じない異国の病院を受診するのは不安でしょう。
自分の症状や病歴など詳しい情報を伝えることが、どれだけ大変なことか想像できると思います。
体調が悪い上に、言葉を上手に伝えられない辛さは相当なものだと考えられるでしょう。
そんな時、日本語が話せる看護師が現れたらどうでしょうか?
砂漠でオアシスを見つけたような、喜びと心強さと幸せを感じると思います。
看護師が英語を話せる最大のメリットは、外国人の患者さんとコミュニケーションを取り、助けることが出来ることです。
医療機関にくる患者さんは、体調が悪くて不安です。
特に外国人は、言葉が通じない異国での診察は心細いでしょう。
そんな時に英語が話せる看護師が傍にいたらどうでしょう。
受付から問診、診察や検査についてサポートしてくれたら、どれだけ心強いでしょうか。
英語が話せる看護師は、外国人患者さんのヒーローのように頼もしい存在になれるのです。
メリット②職場で一目置かれる存在になれる
英語で話ができることは、患者さんだけではなく、職場にとっても大きなメリットです。
患者さんの対応の中でも、外国人の対応は大変ですし、かなりの神経を使います。
忙しい医療の現場では、大きなストレスとなるでしょう。
「できれば自分は対応したくない」「誰か変わってくれないかな」と逃げ腰になってしまうと思います。
英語を話せる医師や看護師は、まだまだ少ないです。
日本語が話せない患者さんの対応には、多くの医療機関で苦労しているのが現状です。
滅多に外国人が来ない医療機関では、外国人の患者さんが受診に来ると緊張が走ります。
そこに英語でスムーズに会話が出来る看護師がいれば、職場のみんなから感謝されます。
絶大なる信頼を得ることは間違いありません。
英語が話せるだけでも尊敬のまなざしなのに、自分たちを助けてくれるヒーローとなるでしょう。
苦手な先輩看護師さんや、医師からの評価も上がりますし仕事がしやすくなるでしょう。
英語が話せると、患者さんだけではなく、職場の人達にとっても大きな助けになります。
メリット③就職に有利となり選択肢が広がる
看護師であれば、仕事はいくらでもありますので就職に困ることはないでしょう。
しかし、本当にやりがいのある希望する仕事につけるかというと、必ずしもそうではありません。
「看護師人生を今のまま続けていて、自分は満足だろうか?」
「キャリアアップをして、納得した仕事をするにはどうしたら良いのか?」
このような悩みを持っている看護師さんも少なくないと思います。
そんな悩みの解決方法のひとつとして、英語をマスターすることは有効であるといえます。
現在、英語を使いこなせる看護師は非常に少ないです。
そのため、英語で患者さんと話せることは他の看護師よりも人材価値が高まります。
当然、就職の時にも大きなアピールポイントになりますし、採用されやすくなるでしょう。
採用する側にとっては、履歴書と面接しか判断材料がありません。
経歴が同じような看護師を比べた場合、英語が得意で外国人の対応ができる人とできない人では、大きな差がついてしまうでしょう。
英語が話せることで就職できる、就職しやすくなる仕事には次のようなものがあります。
- 外国人患者受入れ医療機関認証制度の病院
- 空港クリニック
- インターナショナルクリニック
- 美容系クリニック
- 英語教育に力を入れている保育園(プリスクール)
- 船内看護師(シップナース)
- 検疫官(公務員)
メリット④やりがいを感じて仕事が楽しくなる
病院で働く看護師さんは、患者さんに感謝され頼りにされることは多いです。
しかし、職場の人達からも感謝されるというのは、それほど多くはないと思います。
看護師さんの仕事は、職場の皆さんにとっては日常的で当たり前のことだからです。
もちろん普段の業務において、お互いに信頼をもって感謝の気持ちで働くことは大切です。
しかし、忙しい毎日の業務の中で慣れっこになってしまうこともあるでしょう。
そんなマンネリ化しやすい仕事の中で、英語を使いこなせるスキルのインパクトは相当な大きさです。
とにかく英語ができる人材は非常に少ないため、その希少価値はかなり高いです。
皆に感謝されながら、羨望のまなざしを受けてスマートにカッコ良く仕事ができるでしょう。
当然、仕事が楽しくなってモチベーションも高くなり、やりがいを感じるはずです。
多くの経験を積むことでキャリアアップも可能になり、楽しい➡スキルアップ➡さらに楽しいという好循環がうまれます。
英語が話せるということは、看護師にとって思っている以上に大きな変化を与えてくれるでしょう。
メリット⑤海外で働く看護師になれる
一度は海外で仕事をしてみたいと、憧れをもつ看護師さんもいるでしょう。
長い期間でなくとも、外国で仕事をしていたというキャリアは大きな財産になります。
しかし、英語を話せたとしても日本の看護師免許は日本でしか使えません。
本格的に外国で看護師として働くには、その国の看護師免許を取得する必要があります。
学校を卒業したり、試験を受けて合格しないといけません。
不可能ではないのですが、ハードルは高いでしょう。
それでは海外で働くことは難しいのでしょうか?
日本の看護師免許を活かして海外で働く方法はあります。それが海外の派遣・ボランティア活動です。
海外派遣の看護師の場合は、外国の免許を取得する必要はありません。
日本の看護師免許があれば仕事は可能です。
しかし、語学力が必須となります。
当然ですが看護師として業務を行うレベルの英語が話せないと勤まりません。
逆に言えば、英語が話せれば今持っている看護師免許で海外での活動が可能になります。
以下が代表的な海外派遣団体となります。
- 国境なき医師団
- ジャパンハート
- 世界の医療団
- プロジェクトアブロード
- JICA海外協力隊
- 日本赤十字社
看護師の英語の勉強方法
看護師の英語の勉強は、何から始めれば効率的に進めることが出来るのでしょうか?
忙しい看護師さんは勉強する時間も限られています。
なるべく無駄な時間、無駄な勉強をしない工夫が必要です。
一般的な英会話教室やテキストでは、医療専門の英語が必要な看護師には遠回りになります。
看護師の仕事で使われる英単語やフレーズをマスターし、早く現場で通用するように学びましょう。
具体的には次のような方法があります。
看護師専用の英会話テキストで学ぶ
看護師や医療従事者用の英会話テキストを参考書として勉強するのが、始めやすいです。
学生の頃とは違い、モチベーションも高いですし、仕事で使うことが多い単語を学ぶので吸収も早いです。
文字だけではなくだけではなく、スマホを使って音声を聴くことができるテキストもあります。
上手に活用することで効率的に勉強することができます。
英会話アプリで学ぶ
アプリを使って勉強する方法も非常に有効です。
看護師用の英会話アプリが幾つもあります。
また、オンラインでネイティブと直接話をして学ぶサービスもあります。
以前とは違い、英会話教室に通うことなく自宅や外出先でも勉強できる環境が整っています。
時間がなくともやる気があれば、看護師の英語の勉強は可能です。
医療英語の資格に挑戦する
英語の勉強をする上で、目標を立てるとよりやる気が出て効率的に学べます。
目標は、「外国人とスムーズに会話が出来る」といった抽象的なものではいけません。
看護師の英語資格を取るといった具体的なものが良いです。
スキルアップ、転職にも役立つメジャーな医療英語の資格を目標にしてみましょう。
代表的な看護師に役立つ医療英語の資格は以下のものがあります。
看護師として取ると役立つ資格4選
日本医学英語検定試験(医英検) | 1級(エキスパート級)医学英語教育を行える。 2級(プロフェッショナル級)英語での論文執筆・学会発表・討論を行える。 3級(応用級)英語で医療に従事できるレベル。 4級(基礎級)基礎的な医学英語ができる。 |
TOPEC看護英語試験 | 英語のコミュニケーション能力を認定試験する資格。 |
医療英会話技能認定 | 病院の受付業務を行なう上で、必要な基礎的な英語力を認定する資格。 病院で使う英語の説明や声掛けなどの能力を認定します。 他の試験に比べて難易度は低めです。 |
医療英語認定試験(CBMS) | 医療の説明をスムーズに行えるか。 外国人スタッフとスムーズなコミュニケーションを取れるか。 患者、家族等へ案内・指導・説明・介助ができるか。 合否判定ではなく、得点により認定される試験のためチャレンジしやすい。 |
資格を取ることは、英語の勉強が進むだけではなく、就職時にはアピールポイントになります。
キャリアアップの手段としても役立つでしょう。
まとめ
- 日本には300万人の外国人が暮らしていて、観光大国である日本には多くの外国人が訪れている。看護師として外国人に対応する機会は、今後さらに増えていくと思われます。
- 英語を話せる看護師は、外国人とコミュニケーションをスムーズに取れるため、患者さんだけではなく職場の皆から感謝される存在となれる。
- 仕事の選択肢が増えてスキルアップができる。
- 英語を学ぶことで、海外で看護師として活動できる。
- 英語の勉強方法はいくつもあり、自分に合ったやり方で自分のペースで学ぶことができる。
看護師が英語をマスターすることは、大きなメリットが沢山あります。
自分を含めた多くの人達を助けることができるため、人生が大きく変わることになります。
世界の人口70億人のうち、17億人が英語を使っています。
世界の4人に1人は英語を話しているのです。
今後外国人が増える日本において、英語が使える看護師の存在価値はとても高くなるでしょう。
看護師と英語の二刀流は、これからの日本で働くうえで非常に価値のある魅力的なスキルとなるでしょう。