助産師のキャリアアップとはどんな道?資格も根こそぎ徹底調査!
妊娠、出産、産後のケアに関わる国家資格を持つ助産師は、生命の誕生の瞬間に立ち会える素晴らしい職業と言えるでしょう。
また、更なる飛躍を目指し、キャリアアップを図る助産師も少なくないでしょう。
そんな助産師が、これから取れる資格とは何か紹介していきたいとおもいます。
そろそろキャリアアップをしたいけど、どうしたらいいの?
資格は必要かな?
助産師がこれから取る資格の前に、キャリアアップについて解説していきたいとおもいます。
まず、キャリアアップの他にスキルアップと言う言葉がありますが、何がどう違うのでしょうか?
スキルアップとキャリアアップについて考えてみましょう。
スキルアップとキャリアアップについて
そもそもスキルアップとキャリアアップにはたいして違いがありません。
スキルアップはキャリアアップの前段階であり、より高い技術や知識を身に付けていくことをスキルアップといいます。
つまり、キャリアアップするためにはスキルアップが必要不可欠です。
では、スキルアップをより高めるためには何が必要でしょうか。
そう、資格ですね。
スキルアップの為の資格とは
スキルアップの資格で代表的な物を3つあげさせていただきます。
産後ケアエキスパート助産師
助産師として、よりよい技術と知識を深めることに特化した資格で、最近注目されているのが産後ケアエキスパート助産師です。
産後ケアエキスパート助産師は、助産師で学んできた技術に加えて、より深いスキルを身に付けることを目的としています。
資格を取得するには、600時間の学科と臨床の講習に参加することで認定を受ける事が可能です。
資格認定を受ける事で、リスクの高い出産、分娩に立ち会うことが出来るほか、まだキャリアの浅い助産師の指導にあたるなど仕事の幅が大きく広がります。
アドバンス助産師
最新の技術、知識を用い助産ケア、分娩介助の提供を行なうことのできる助産師資格をアドバンス助産師といいます。
アドバンス助産師は高齢出産、ハイリスク妊産婦など通常より注意が必要なお産を任されることもあり、医療チームの一員として働くこともあります。
アドバンス助産師は、一般財団法人日本助産評価機構が設けるCLoCMiPレベルⅢ認証制度により認証された助産師です。
また、院内以外の民間の資格を取得してスキルアップを図る人もいます。
産後ケアリスト
出産を終えた心と体をサポートする専門職であり、育児や家庭の悩みなどに寄り添うプロフェショナルな資格を産後ケアリストといいます。
産後ケアリストは、赤ちゃんや妊婦を癒すアロマテラピー、ベビーヨガ、マタニティヨガのインストラクターなど、幅広い活躍の場があります。
産後ケアリストは医療資格ではありません。しかし、産後ケアリストは助産師が仕事をする上で患者さんの気持ちに寄り添い、尊重することのできる重要な仕事です。
助産師のキャリアアップの道とは
これまでスキルアップとその資格について説明してきました。
その先にあるキャリアアップの道とは具体的に何があるでしょうか。
ここでは、キャリアアップに繋がる道について詳しく説明していきます。
少し前までは、減少傾向にあった産婦人科医も最近では、改善しつつあります。
これは医療機関や若手医師の努力により産婦人科医の数が増加したからです。
画像引用:厚生労働省令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況 1.医師
また、スキルアップした上でも、助産師には多彩な道が、開けてあります。
具体的には、どのような道が開けるのか見ていきましょう。
1.開業をする
より十分なキャリアを積んだ助産師は助産院を開業し、独立を目指す人もいます。
やりたいことを追求していくと開業にたどりつくようです。
例えばお産だけ取り扱いのある助産院、おっぱいに関することだけ取り扱う助産院、自宅出産だけ取り扱う助産院などさまざまです。
高齢出産の増加などにより、求められている助産師の役割も増えており、助産師事態も不足気味です。
開業するには、リスクもともないますが、是非この機会に挑戦してみてはいかがでしょう。
2.病院での出世
スタンダードにステップアップするには、病院での出世という方法があります。
採用された初年度は仕事を覚え、2年目はとにかく頑張り、3年目は1年目の助産師に仕事を教えるプリセプターという仕事を与えられます。
このタイミングで初めて1人前となるので、後はスキルアップしながら職位を目指していくことになります。
3.転職
転職活動において、同じ病院を3年経験することが目安の一つと考える助産師が多いです。
病院により、経験できるお産はさまざまであり、いろいろな病院を経験することは助産師にとっても、キャリアが積まれるので有意義です。
また、大学病院の産科であれば、異常分娩が多くなり、緊急外来も多くなりがちです。
そういう経験を積みたくて転職希望の助産師も多いのではないでしょうか。
4.海外で働く
海外で働くという選択肢もあります。
例えば、JICA(国際協力機構)で、衛生指導を取るというかたちがあります。
発展途上国では、衛生環境の改善も課題の一つです。
衛生環境は、子を持つ女性に対してアプローチすることが効果的であり、その女性にアプローチできる助産師は貴重な存在といえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事でわかることは、ほんの一例でしかないと思います。
キャリアアップに少しでも興味があれば、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
スキルアップとキャリアアップについて、必要な資格、キャリアアップしてからの道筋など記載させて頂きました。
楽しく読んでいただけていれば幸いです。
助産師になった際にはお気に入りのグッズで揃えてみてはいかがでしょうか。
転職をお考えの方はこちらをどうぞ。