薬剤師転職サイトの利用で希望の転職!大手求人サイト利用との比較

大手求人サイトは、求人数が多くて見応えがあるのですが、
情報量が多すぎて‥転職活動が停滞中です。

薬剤師の転職、日々忙しい中での転職活動は大変なことです。

できるだけ手間と時間をかけずに希望の職場を探したいですよね。

しかし、転職初心者は検索がしやすい大手求人サイトを利用してしまい、なかなか思うように進まないことが多いのです。

無駄なく転職を成功させたい方は、大手転職サイトよりも薬剤師の転職に特化した薬剤師専門の転職サイトを使うことが成功の鍵となります。

薬剤師転職サイトの利用で、調剤薬局・ドラッグストア・病院、さらに企業へと、比較的有利な条件で転職への道が開かれます!

薬剤師専門転職サイトと大手求人サイトを徹底比較

大手求人サイト利用を避けたほうがよい理由

薬剤師の転職に、大手求人サイトを利用した場合のデメリットについてご紹介します。

理由は3つありますので、それぞれを詳しく解説します。

1.全体数に対して、薬剤師の求人数が少ない
2.担当者が薬剤師業界のエキスパートではない
3.ハローワークは、登録企業側が求人に係る費用を抑えている

1.薬剤師の求人数が少ない

大手求人サイトは、職種を問わず全ての方へ情報提供をするため、全ての求人情報を扱っています。

そのため、全体での掲載求人数は多くても「薬剤師の求人数」は少ないのです。

まずは自分の希望条件を、大事なことから書き出してみましょう。

そのうえで複数の求人をよく比較して選択することが大切なのですが、求人数が少ないと、偏った求人の中での比較となりますよね。

掲載求人が多ければ、より理想に近い求人を見つけることや、希望以外にも新しく興味がもてる求人との出会いがしれません。

自分の希望条件を明確に書き出してみましょう。薬剤師に特化した求人情報から比較検討することがポイントです。

2.担当者が薬剤師業界のエキスパートではない

大手求人サイトの担当者は薬剤師業界のエキスパートではないことがほとんどです。

したがって、薬局や病院にあまり詳しくない場合があります。

転職サイトでは、求職者に1人に担当コンサルタントが1人付き、条件に合った転職サポートをしてくれます。

薬剤師業界に詳しくない担当者に当たった場合、転職に関する適切なアドバイスや業界の詳しい情報を得ることは期待できません。

自分の希望条件に適したアドバイスをもらうためにも、薬剤師専門の転職サイトの利用がおすすめです。

薬剤師業界を知り尽くしたコンサルタントへ相談することは、自分の条件にあった転職先を紹介してもらえますね。

3.ハローワークは、登録企業側が求人に係る費用を抑えている

薬剤師が転職をする際に、ハローワークの利用もおすすめしません。

ハローワークは、国(厚生労働省)が運営する総合的雇用サービス機関であり、無償での提供となります。

求人を依頼する企業側は、転職サイトやエージェントと違って、広告費や採用決定後にかかる費用がかからないのです。

つまり、採用に関する費用をできるだけ抑えたい企業が利用しています。

採用にかかる費用の予算が取れない、また採用後も人件費に費用をあまり使いたくないと考える薬局や企業が多いと考えられます。

また、せっかく自分で作成をした経歴書や面接も頑張ったのに不採用となっても、その理由もわからないです。

次の転職活動に活かせないですよね。

また、内部情報がわからないので、入職をしてから「こんなはずでは」と思うこともあるかもしれません。

企業側の気持ちとしては、仕事に慣れた頃に辞めてしまうことのいように、高待遇の企業が多いのです。

薬剤師転職サイトに依頼をする企業は、優秀な人材を確保したいためにコストをかけています。

このような理由から、好条件な求人が多いのです。

ハローワークの相談員もすべての求職者への支援であり、薬剤師求人に特化していないのです。

薬剤師転職サイトを使うメリット

前述より、薬剤師の転職活動には「薬剤師に特化した転職サイト」を使うべきであることがわかりました。

では、薬剤師に特化したサイトを利用する、薬剤師が得られるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

具体的に5つ挙げましたので詳しく見ていきましょう’。

1.転職にかかる時間と労力が減らせる
2.質の高い非公開求人を紹介してもらえる
3.年収や勤務条件などの交渉を代行してくれる
4.履歴書の作成から面接の対策をしてもらえる
5.職場の内情や雰囲気を知ることができる

1.転職にかかる時間と労力が減らせる

毎日の仕事でぐったり。働きながらの転職活動はかなりのストレス。

初回の面談で、コンサルタントに自分の希望条件をしっかりと伝えておきましょう。

担当コンサルタントが、多くの求人数の中からあなたにピッタリの転職先を選んで紹介してくれるので、探す時間や労力を大幅に減らすことができます。

2.質の高い非公開求人を紹介してもらえる

公開されている求人は、自分の希望条件に合った求人がなかなか見つからない。非公開求人も教えて欲しい。

今までの薬剤師の経験を活かして、キャリアアップしたい。
言いにくいけど、収入もアップも期待してる。

このような薬剤師にとって、転職サイトが保有している非公開求人を紹介してもらえるという事は、とても大きなメリットであると言えます。

非公開求人には、普通にサイトに掲載すると応募が殺到してしまうような高収入や好条件な求人が多くあります。

公開求人は誰でも見ることのできる求人情報ですが、非公開求人の場合は転職サイトに登録しないと見ることができません。

転職サイトによって保有している非公開求人も異なるので、2~3社の転職サイトに登録して比較するのがおすすめです。

3.給与や勤務条件などの交渉を代行してくれる

自分から「年収は交渉できる?」なんて、とても言えない…私のキャリアの価値が上がる、転職にベストな時期はいつなのかな。

給与や勤務条件など面倒な企業との交渉は、すべて担当コンサルタントが代行してくれます

特に、給与交渉をするのは難しいうえに、下手をすれば採用担当者に悪い印象を与えかねません。

担当コンサルタントに相談すると、面接の日程調整から給与や勤務条件など、自分から言い出しにくいことでもコンサルタントが代わりに交渉してくれるので安心できます。

給与のこと、コンサルトにだったら希望を伝えられそうですよね。

希望通りの条件になる可能性は高くなり、転職活動もスムーズに進みます。

4.履歴書の作成から面接の対策をしてもらえる

自分のアピールポイントがわからないから、履歴書や経歴書になんて書こう。面接も苦手。

薬剤師としてのキャリアが十分でも、書類や面接で自己PRが上手くできず内定を見送られてしまう場合があります。

転職サイトを利用すると、履歴書や職務履歴書の書き方から、面接対策まで求人先に合わせたアドバイスをくれます。

即戦力となれるような特別な経歴がない場合も、書き方次第では書類審査通過もぐんとアップします。

調剤薬局・病院・企業など職場によって異なる特徴があり、ご自身でそれらを把握することはとても大変です。

求人先の特徴を知り尽くしたコンサルタントから情報を得ることがおすすめです。

5.職場の内情や雰囲気を知ることができる

転職して実際に働き始めたら、雰囲気が合わなかった。
毎日定時に終わらないけど、私の段取りが悪いせいなのかも・・

通常の求人情報には、実際の職場の雰囲気や人間関係までは記載されていません。

せっかく心機一転して転職したのに、前の職場がまだ良かったと思うことも。

転職サイトであれば、コンサルタント自ら求人先に出向いて、実際の職場の雰囲気や企業の内部情報までしっかりと把握しています。

事前にある程度の内部事情を教えてくれるので、転職後のミスマッチを防ぐことができます。

転職を決める前に、「求人先の職場の雰囲気や人間関係」をしっかり確認しておくことが大切です。

薬剤師転職サイトを使うデメリット

薬剤師転職サイトを使うメリットはたくさんある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

結論から言うと、転職サイトは自分のペースで慎重に転職活動をしたい方にはおすすめできません。

ここでは、薬剤師転職サイトを使うデメリットを2つ紹介していますので詳しく見ていきましょう。

1.担当者からの連絡が頻回で、ストレスになる
2.転職をせかされたり、強引に勧められたりする

1.担当者からの連絡が頻回で、ストレスになる

転職サイトへ登録した直後に、電話をかけてくる転職サイトがあります。

最初の電話は、登録内容や希望条件を確認するためのものです。

一度電話で伝えた後はメールやショートメッセージなどでのやり取りが基本です。

しかし、急な担当者の変更や、登録をしていない電話番号からかかってくるという事例もあります

あまりにも頻繁に電話がかかってくると、連絡を無視する方もいると思いますが、これは「やる気がない」という印象を与えてしまう場合があります。

「電話がしつこい」と感じた場合は、担当者に電話を控えるように直接伝えることが大事です。

2.転職を急かされたり、強引に勧められたりする

提示された情報をみて、その中からよいものがあったら自分から相談したいんです。

よい転職が出たのでと転職を急かしたり、強引に勧めてきたりする悪質な担当者がいます。

何度伝えても、希望条件と違う転職先を勧めてくる担当者もいます。

なぜなら、転職サイトは薬剤師の転職を成功させることで転職先から報酬を受け取っているからです。

時期的に連絡が頻繁だなと感じることもあるかもしれません。

ここで焦って転職をすると、いいことがありません。

希望の転職ではなく、時間のロスだけでなく薬剤師の職歴にも傷がついてしまいます。

「無理に転職活動を勧められている」と感じたならば、早めに担当者に自分の意思を伝えて断るようにしてください。

薬剤師転職サイト選びに失敗しないチェックポイントとは?

薬剤師に特化した転職サイトといってもたくさんあって、どれを選べばよいかわからない…

実際に働いている薬剤師の口コミなんてあるの?

1.より多くの求人を比較することができる
2.複数のコンサルタントを比較して自分との相性を見極めることができる
3.各転職サイトの未公開求人を紹介してもらえる

もちろん、複数社に登録しても無料です。

薬剤師の転職サイトおすすめランキング3選として是非ご参考にして下さい。

また「転職サイトが合わない」と感じた場合は、すぐに退会できるので、ぜひ気軽に複数登録してみてください。

次に、薬剤師転職サイトを選ぶ5つのチェックポイントを見ていきましょう。

1.実績が多い転職サイトか?
2.求人数が多く、求人情報の質は良いか?
3.コンサルタントの質やレベルは高いか?
4.非公開求人を豊富に保有し、紹介してもらえるか?
5.SNSや口コミで悪い評価はないか?

1.実績が多い転職サイトか?

転職サイトは、できるだけ実績が多い大手転職サイトを選ぶことがおすすめです。

実績が多いということは、その業界に精通した転職ノウハウを豊富に持ったコンサルタントがサポートしている証です。

また、長年培ってきた転職先との太いパイプがすでに確立されており、好条件な独占求人も多く持っています。

できるだけ自分の希望条件で転職するためにも、各サイトの「実績」や「利用者の満足度」などを確認してみることがおすすめです。

2.求人数が多く、求人情報の質は良いか?

他の転職サイトと比べ求人数が少なかったり、情報が古かったりする転職サイトへの登録はおすすめしません。

つまり、「求人数が少ない=比較できる求人が少ない」ということで、転職先の選択肢が狭くなり、条件に合った職場を見つけにくくなります。

また、多くの企業から利用されており信頼されている証でもあります。

このような転職サイトは、好条件な非公開求人数も多く持っているので、自分の条件に合った就職先を見つけやすいと言えます。

3.コンサルタントの質やレベルは高い?

転職サイトを利用する最大のメリットは、担当コンサルタントが付いて様々な転職サポートを受けられるということです。

したがって、コンサルタントの質や相性の問題はとても重要なポイントになってきます。

希望に合わない的外れな求人を提示されたり、見当違いのアドバイスをしてきたりする場合があります。

一方、相手の思いをくみ取ることができるコンサルタントからは、ぴったりと条件に近い提示があります。

結果的に、内定率もさらに高くなりますね。

口コミで高い評価の転職サイトでも、担当コンサルタントとの相性が合わないことも。その場合は早めに担当変更を依頼しましょう。

4.非公開求人を豊富に保有し、紹介してもらえるか?

ほとんどの転職サイトでは応募が殺到するような高収入や好条件な質の高い非公開求を持っています。

非公開求人は内定率も高くなり成功報酬も増えるため、求職者側と転職サイト側双方に大きなメリットがあります。

それにも関わらず、転職サイト側から非公開求人の紹介がない場合は、「あなたに紹介する気がない」か「非公開求人数が少ない」ということが考えられます。

全体の半数が非公開求人という転職サイトもあるので、公開求人ばかり紹介する転職サイトの利用はおすすめしません。

5.SNSや口コミで悪い評価はないか?

実際に経験した内容が書き込まれているようなSNSや口コミも見ておきましょう。

悪い評価しかでてこない転職サイトは、本当にコンサルタントの評価が良くない可能性が高いのです。

気になる転職サイトがあったら、先ずは利用者の口コミをチェックしてください。2~3社登録をして、実際に体感して決めましょう。

調剤薬局薬剤師へ転職!職場はどんなところ?

調剤薬局の求人は、超高齢化社会の影響を受けて売り手市場が続いています。

全体的な求人数が多く、他の職種と比べて給与面や待遇面においても好条件なものが多いのが特徴です。

仕事内容

調剤薬局は近隣の病院によって仕事内容や勤務形態、取り扱う薬はそれぞれ異なってきます。

調剤薬局の具体的な業務を4つ紹介します。

調剤業務・・・病院からの処方箋をもとに薬の調剤を行う
服薬指導・・・患者に薬を受け渡す際に、薬の効能や服用方法について説明する
薬歴管理・・・患者の服用履歴を管理し、適切な服薬管理指導を行う
医療機関のサポート・・・医師の処方に対して処方監査を行う

給与相場

給与はエリアによって異なります。

一般薬剤師450~550万円、管理薬剤師550~650万円となっています。

薬剤師不足の地方などでは給与が高くなる傾向にあり、中には一般薬剤師でも年収700万円を超えるような求人もあります。

特徴

調剤薬局では一般的に平日9〜18時前後の勤務時間が多いのですが、夜間勤務はほとんどありません。

仕事とプライベートを両立したい方には適した職場環境と言えます。

近隣の病院に合わせて職場環境も変わります。面談時にコンサルタントに相談して、職場の忙しさや残業時間など詳しい情報を確認しましょう。

調剤薬局薬剤師に向いている人

調剤薬局で働く薬剤師には、協調性があり几帳面で、丁寧な話し方ができる人が向いています。

限られた狭い調剤室で複数の同僚と一緒に仕事をします。

良い人間関係を築いていける協調性と、長時間集中して正確な調剤ができる几帳面さが求められます。

また、患者が不快に感じない丁寧な話し方での服薬指導も大切です。

ドラックストア薬剤師へ転職!職場はどんなところ?

全国チェーン展開や一般スーパーマーケットなどたくさんの店舗があるドラックストアは、薬剤師の求人数も多く比較的勤務しやすい職場となっています。

また、昇給やキャリアップにより高年収になりやすいことから、それを狙う男性に人気が高い傾向があります

OTC医薬品(一般用医薬品)の販売だけではなく、調剤併設店も増えており幅広い薬剤知識とスキルが求められる職場です。

仕事内容

ドラックストアと一言でいっても、職場が「調剤無しOTC店舗」か「調剤併設型店舗」によって業務が異なってきます。

ここではOTCに関する業務を紹介します。

OTC医薬品の販売業務・・・顧客の症状や希望に応じて、適切な医薬品を提案し販売する
健康相談・・・顧客の健康管理に関する悩みに応じて、適切なサプリメントや健康食品を提案し販売する
◎レジ打ち・商品管理業務・・・商品の品出しや陳列、在庫管理、販売促進のためのPOP作成や売り場の工夫を行う

給与相場

給与はエリアによって異なりますが、一般薬剤師500~600万円、管理薬剤師550~700万円となっています。

店長クラスになると年収1,000万円も夢ではありません。

調剤薬局や病院と比べると給与相場は高いため、高収入を狙うのであれば地方のドラッグストアへの転職がおすすめです。

特徴

ドラッグストアでは、OTC医薬品やサプリメント、健康食品など様々な商品を取り扱っているため、医薬品以外の商品知識も必要になります。

顧客の質問に対応したり、服薬指導を行ったりするなど薬剤師のスキルを活かせます。

OTC医薬品の販売を含めた接客やレジ打ち、商品販売促進などの店舗マネジメントのノウハウも習得できるのが特徴です。

ドラックストアでは100店舗以上全国チェーン展開している大企業が多いため、残業などの就業規定や産休・育休などの福利厚生も整っています。

安心して働ける職場と言えますね。

ドラックストア薬剤師に向いている人

ドラックストアで働く薬剤師には、コミュニケーション能力が高く、様々な業務に柔軟に対応できる人が向いています。

ドラックストア薬剤師は、顧客の相談役となりニーズに応じたアドバイスや商品の提案を行います。

顧客が安心して商品を購入できるよう高いコミュニケーション能力が求められますね。

また、接客をしながらレジ打ちや商品管理も必要になるため、柔軟にテキパキと仕事をこなす能力も必要になります。

病院薬剤師へ転職!職場はどんなところ?

最も臨床に近いところで、薬剤師としての経験やスキルを発揮できるのが病院です。

薬物治療に携わりつつ、医師や看護師とチーム医療の一員となって患者の治療に貢献することができます。

仕事内容

病院薬剤師の仕事は、働いている病院によって大きく異なりますが、主な業務は5つです。

調剤業務を含め複数業務を担当することもあれば、高度な知識が求められる専門的な業務を担当する場合もあります。

調剤業務・・・院内処方箋に従って調剤を行う
注射調剤業務・・・院内処方箋に従って注射薬の調剤を行う
病棟業務・・・入院患者への服薬指導、病棟薬剤管理
がん化学療法・・・抗がん剤治療計画書のチェック、処方提案、抗がん剤調整、治療薬の説明、副作用の経過モニタリング
DI(医薬品情報業)業務・・・様々な医薬品の情報を集めて分析し医薬品の評価を行ったり、情報提供をしたりする

給与相場

病院薬剤師の給与は、エリアやスキル・経験によって異ります。

一般薬剤師400~500万円、主任クラス500~600万円部長クラス600~700万円となります。

他の職場と比較すると、給与相場は低くなっています。

国公立病院と民間病院。国公立病院は給与やボーナスが、経営状況に影響されません。民間病院より安定した収入や昇給が期待できると言えます。

特徴

病院薬剤師は薬剤師としての知識や経験に加え、患者やその家族に対して薬に関する悩みや不安を払拭する「対人スキル」が必要です。

そして、チーム医療を円滑に進めていくための「意見を的確に取り入れて提案する能力」も必要になります。

業務の忙しさや難しさの割に給与が低いというデメリットがあります。

しかし、チーム医療での医療の知識を得ながら患者のケアに貢献したい薬剤師にとっては、とてもやりがいのある魅力的な職場だといえます。

病院薬剤師に向いている人

病院で働く薬剤師は、医療分野に深く携わり、薬剤師としてよりキャリアを積みたい人に向いています。

病院は、他の職場に比べて取り扱う薬の種類が多く、様々な患者の症例に合わせて調剤や製薬をしなければなりません。

また、チーム医療の一員となって抗がん剤や免疫疾患治療など難しい疾病を扱う医療機関もあり、高度な知識やスキルを学ぶことができます。

企業薬剤師へ転職!職場はどんなところ?

小さなミスも許されず責任が重い割には、日々の業務にやりがいが感じられない…調剤以外に何か挑戦してみたい!

せっかく取得した薬剤師の資格を活かせる職場に転職したい!
私にはルーチンワークは向いていないし、他にはどんな仕事がある?

こんな理由で、転職を考えている薬剤師の方もいるのではないでしょうか。

薬剤師は職能を活かして調剤薬局・ドラッグストア・病院以外の企業へ転職することが可能です。

しかし、企業薬剤師と一口に言っても様々な職場があり、仕事内容はまったく異なります。

ここでは、代表的な職場を紹介していきます。

仕事内容

仕事内容
研究職「基礎研究」と「応用研究」の2つに分けられます。
◎基礎研究・・・新たな成分の発見や病気の原因究明など、新薬開発に必要な情報収集をする
◎応用研究・・・基礎研究による成果を活かして、新薬やサービスを世の中に広め販売する
開発職実際に人に投与し効果や問題点を調べる臨床試験を進めていき、新薬の安全性を立証し、製造販売承認を得る仕事です。
治験コーディネーター:
CRC(Clinical trial coordinator)
治験開始から終了までの間、新薬開発のための治験がスムーズに進むよう治験実施計画書に則り、1.治験医師のサポート2.被験者スケジュール管理と対応3.製薬会社担当者との連絡や報告書の提出など、3つの大きな調整役となります。
医薬情報担当:
MR(Medical Representative
自社で開発した医薬品の安全性や有効性を医師や薬剤師に対してPRするのが主な仕事です。また、現場から医薬品の意見を収集し、自社へフィードバックすることで製品改善にもつなげていきます。
医薬品情報管理業:
DI(Drug Information)
知見や臨床試験データなどを収集・整理・管理し、薬剤師や医師など情報を必要としている人に適切な情報提供を行う仕事です。
管理薬剤師薬品の品質・情報管理、在庫管理、薬剤における行政への対応が主な仕事です。製薬会社によっては、新薬開発に関する販売戦略やマーケティングまで担当することもあります。

医薬品卸売会社(MS)の仕事は、医薬品や医療機器の販売、薬の品質管理、薬に関する情報収集・提供など広範囲に及びます。

々な問い合わせに対応する必要があるため、メーカー別の製品の特徴だけでなく、薬事法や医療制度まで幅広い知識が必要となります。

研究機関の仕事は、企業により異なりますが、医薬品や食品関連の研究から大気・騒音・水質測定まで様々な研究対象を研究していきます。

それらの研究結果は、企業や病院などに提出され、新薬や治療法、サプリメントや食品製造などに活かされます。

化粧品に用いる成分の研究や企画・開発、製造・販売するための薬事申請、薬の安全性をチェックする品質管理をおこないます。

「低刺激」や「敏感肌」向けなどの化粧品開発も増えており、薬事法に詳しいだけでなく、医薬品成分や生薬成分などの知識も求められます。

食品メーカーの仕事は、「販売する食品が本当に安全かどうか」をチェックする品質管理や成分分析・調査を行います。

また、新商品の開発や人間の味覚について独自の研究を行う場合もあり、食品メーカー薬剤師ならではの経験ができます。

給与相場のまとめ

製薬会社によって異なりますが、年収は500~800万円となります

外資系製薬会社では年収が高くなる傾向があり、MRでは年収1,000万円を超えることもあります。

薬剤師の資格で、最も高収入が狙えます。

医薬品卸売会社の年収は400~600万円と、比較的低めに設定されています。

薬の調剤や投薬、薬事法に関する業務などを行っていないので、経験が少ない薬剤師でも医薬品を管理する事ができるからです。

しかし、管理薬剤師の役職がつくと、年収700万も期待できます。

研究科機関の年収は400~700万円となっています。

民間企業の場合は、企業業績の良し悪しで給与も変わってきます。

一方、公的機関の場合、初任給は低水準で始まりますが、安定した給与で勤続年数によってゆっくりと上がっていきます。

化粧品メーカーの規模や業務内容によって大きく異なりますが、年収は350~700万円です。また、役職や地位が上がれば700万円以上も期待できます。

食品メーカーの規模や業務内容によって大きく異なりますが年収は450~650万円です。

調剤薬局で働く薬剤師の年収とほぼ変わりませんが、大手食品メーカーであれば企業年金や休暇制度など福利厚生が充実しています。

各企業の特徴

製薬会社では、住宅手当や有給休暇、産休・育休、研修制度など福利厚生や職場環境が整っている場合が多いです。

製薬会社では学会に出席する機会が多く、最先端の知識を得ることで薬剤師としてのスキルアップがさらに目指せます。

MR(医薬情報担当)となれば、営業スキルやコミュニケーション能力のブラッシュアップも可能です。

残業が少なく定時で退勤でき、土日祝もしっかりと休むことができるので、仕事とプライベートの両立が可能ですね。

調剤業務や服薬指導はないため、薬剤師としてのスキルアップは望めません。

しかし、医療従事者や薬剤師などへ商品説明や新薬の情報提供やりがいを感じている薬剤師が多くいます。

研究機関のほとんどは地方公務員として採用されるため、雇用と給与は安定しており、残業もほとんどなく休みもしっかり取れます。

また、その研究領域において自分の専門性を高めたり、研究成果が公衆衛生に活かされたりするため、やりがいにつながります。

化粧品メーカーによって異なりますが、住宅手当や資格手当など様々な手当が充実しています。

「新たな化粧品を作り出す」という仕事の魅力や、産休・育休制度、復職支援制度など女性が働きやすい環境が整っていることも特徴です。

食品メーカーは、新商品を企画・開発するという仕事の魅力や産休・育休などの福利厚生が充実しているという点から女性薬剤師に人気の職場となっています。

新商品開発では、自分が携わった商品が販売されたら、達成感がありますね。

企業薬剤師に向いている人

企業で働く薬剤師は、「今までの薬剤師としての知識や経験を活かして調剤以外の仕事に挑戦したい」という上昇志向が強い人に向いています。

これまでの薬剤師として経験を活かしつつ、調剤以外の営業やコミュニケーションなどのスキルを習得することができます。

将来薬局や病院以外でのキャリアを考えている人にはおすすめの職場です。

これから薬剤師が転職を成功させるポイント

薬剤師として仕事を続けている方は、予測以上に長期化した新型コロナウィルスのパンデミックを乗り切って、通常業務に戻っている頃でしょうか。

世界的に大きな影響を及ぼしましたが、医療業界、特に薬剤師の皆さんは、新薬のワクチンや日々開発販売される処方の対応に、大変な労力を注がれたかと思います。

「子供の保育園や学校が休校になり、仕事との両立が難しくなった」など、家庭や職場環境の変化による急な離職も出ていましたね。

未だ薬剤師の人手不足があり、これを補うため好条件で出している企業もあるようです。

状況が落ち着いてきたとはいえ、今後どのようなことが起こって仕事への影響も及ぼすことになるのか、行き先不透明ですよね。

これからの時代を生き抜くために、自分の希望条件で転職を成功させるためにはどうすれば良いのでしょうか。

この章では、これからの薬剤師が転職を成功させるポイントを3つ紹介します。

1.薬剤師としてのスキルを高める
2.オンラインやリモート対応などITリテラシーを高めておく
3.薬剤師転職サイトを活用する

1.薬剤師としてのスキルを高める

コロナ禍で経営状況が厳しくなり、今そのたて直しをしている職場では、まさに「即戦力」のある薬剤師を求めています。

他の薬剤師と差をつけ、より好条件で転職するには、スキルや知識を磨くことが大切です。

「幅広い診療科に対応できる調剤知識」、「スムーズな薬剤服用歴管理スキル」など。高いスキルがあると、内定率も高くなります。

2.オンラインやリモート対応などITリテラシーを高めておく

コロナ禍後も企業の採用活動の選考方法に、オンライン会社説明会やウェブ面接を導入する企業があります。

求職者双方にとって便利なツールであるため、採用・転職活動におけるIT導入化は進んでいくと予想されます。

コロナ禍がきっかけとなり、薬剤師の転職活動や働き方にも大きな変化をもたらしています。最低限「ビデオ通話」は使えるようITリテラシーを身につけましょう。

3.薬剤師転職サイトを活用する

先が見えない不安な時代だからこそ、薬剤師転職サイトの利用を強くおすすめする理由を3つ紹介します。

1.希望条件に合った新着求人が出ると、いち早く紹介してくれるので転職のチャンスを逃すことがない!
2.採用担当者に好印象を与えるような履歴書の書き方や面接のアドバイスをしてくれる
3.給与・待遇面が良くなるよう、交渉を代行してくれる

コロナ禍も落ち着いたこの時期に転職を考えているのであれば、すぐにでも転職サイトに登録しましょう。うまく活用をして、理想の転職を成功へと導きましょう。

まとめ

大手求人サイトと比較した結果、なぜ薬剤師が転職をする際は「薬剤師転職サイトを使うべきか?」をまとめてみました。

◆「薬剤師の求人」の選択肢が限られてくる
◆担当者が薬剤師業界に詳しくない場合が多い
◆大手求人サイトだけではない!ハローワークもおすすめしない!

◆転職にかかる時間と労力が減らせる
◆質の高い非公開求人を紹介してもらえる
◆年収や勤務条件などの交渉を代行してくれる
◆履歴書や面接の対策をしてもらえる
◆職場の内情や雰囲気を知ることができる

気になった薬剤師転職サイトを見極めて、ぜひ2~3社に登録しましょう。

これからの時代をよりよく生きる、薬剤師としての経験を活かした理想の転職ができることを祈っています。

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