薬剤師の転職の不安解消!それぞれの職場を徹底比較してみた!

転職しようかなぁ…

薬剤師の仕事に誇りを持っているけど違う職場に転職したい・・。そう思っている方も少なからずいるでしょう。人間関係・給与面・業務のマンネリ化・雰囲気など、色々悩みは尽きないものです。

しかし、転職先でまた同じ悩みで後悔したくない・・転職しない方がいいかな、このまま我慢すればいいのではないだろうかと考えてしまうでしょう。

それも一つの選択でしょうが、メンタル面に支障が出てきたら、他の職場に転職するのも自分を守る大切な事です。

他の薬剤師の職場ってどういう所なんだろう?という悩みを解消するために、職場別での詳しい業務内容等を比較してご紹介していきます。少しでも不安をなくして転職しましょう!

薬剤師の職場別業務内容

他の職場の薬剤師の仕事ってどんな感じなんだろう?

転職するにあたって、職場ごとの業務内容って気になりますよね。ここでは、それぞれの仕事内容を詳しくご紹介していきます。

調剤薬局薬剤師

調剤薬局は、医療機関の医師の処方箋にそって調剤を行う薬局の事です。

仕事内容

調剤薬局の具体的な業務を紹介します。

  • 調剤業務…病院からの処方箋をもとに薬の調剤を行う。
  • 服薬指導…患者に薬を受け渡す際に、薬の効能や服用方法について説明する。
  • 健康相談…調剤薬局に訪れる患者さんから、どの薬を購入すればいいかなどの悩み相談に対応する。
  • 薬歴管理…患者の服用履歴を管理し、適切な服薬管理指導を行う。
  • 在宅医療業務…患者さんの自宅に訪問し、処方箋を元に薬の提供・服薬指導を行う。

この他にも、OCT医薬品(一般医薬品)の販売や管理も行います。健康食品・雑貨を扱う薬局がほとんどです。軽度の身体の悩みや不安に対応する「健康サポート薬局」も求められています。

ドラックストア薬剤師

全国チェーン展開や一般スーパーマーケットなど、たくさんの店舗があるドラックストアは、薬剤師の求人数も多く比較的勤務しやすい職場となっています。

また、昇給やキャリアップにより高年収になりやすいことから、人気が高い傾向がありますOTC医薬品(一般用医薬品)の販売だけではなく、調剤併設店も増えており幅広い薬剤知識とスキルが求められる職場です。

仕事内容

ドラックストアと一言でいっても、職場が「調剤無しOTC店舗」か「調剤併設型店舗」によって業務が異なってきます。ここではOTC店舗に関する業務を紹介します。

  • OTC医薬品の販売業務…顧客の症状や希望に応じて、適切な医薬品を提案し販売する。
  • 健康相談…顧客の健康管理に関する悩みに応じて、適切なサプリメントや健康食品を提案し販売する。
  • レジ打ち・商品管理業務…商品の品出しや陳列、在庫管理、販売促進のためのPOP作成や売り場の工夫を行う。

病院薬剤師

最も臨床に近いところで、薬剤師としての経験やスキルを発揮できるのが病院です。薬物治療に携わりつつ、医師や看護師とチーム医療の一員となって患者の治療に貢献することができます。

仕事内容

病院薬剤師の仕事は、働いている病院によって大きく異なりますが、主な業務をご紹介していきます。調剤業務を含め複数業務を担当することもあれば、高度な知識が求められる専門的な業務を担当する場合もあります。

  • 調剤業務…院内処方箋に従って調剤を行う。
  • 製剤業務…市販薬で効果が得られなかった患者さんの薬を院内で調整。注射剤・点眼剤などは無菌製剤室で調整する。
  • 医薬品管理業務…病院内医薬品の在庫状況や試用期限を把握し、発注を行う。
  • がん化学療法…抗がん剤治療計画書のチェック、処方提案、抗がん剤調整、治療薬の説明、副作用の経過モニタリング。
  • 病棟業務…入院患者への服薬指導、病棟薬剤管理。
  • DI(医薬品情報業)業務…安全に使用するために、様々な医薬品の情報を集めて分析し医薬品の評価を行ったり、薬の量や副作用の情報を患者さん・医師・看護師に分かりやすく伝える。
  • 外来業務…外来患者さんに、現在の薬の状況や副作用などの指導を行う。
  • 救急救命業務…救急救命センターの病院がある場合は、昼夜関係なく薬剤師も救急救命業務を行う。入院患者さんも同様。

企業製薬薬剤師

小さなミスも許されず責任が重い割には、日々の業務にやりがいが感じられない…調剤以外に何か挑戦してみたい!そんな方は、企業会社の製薬薬剤師はいかがでしょうか?

仕事内容

  • 研究開発職…新薬開発を行う研究部門。修士以上の課程修了者が条件。
  • 治験コーディネーター:CRC(Clinical trial coordinator)…新薬開発後の調査などで、被験者への同意を得る十分な説明・服薬管理指導・スケジュール管理・データの取りまとめを行う。
  • 医薬情報担当:MR(Medical Representative)…自社で開発した医薬品の安全性や有効性を医師や病院薬剤師に対してPRするのが主な仕事。また、現場から医薬品の意見を収集する。製薬会社の営業職。
  • 品質管理・品質保証…医薬品の原料・製造工程・最終品質の管理。不良品を出さないように品質確認試験やデータ解析を行う。
  • 管理薬剤師…薬品の品質・情報管理、在庫管理、薬剤における行政への対応が主な仕事。製薬会社によっては、新薬開発に関する販売戦略やマーケティングまで担当することもある。

薬剤師といっても職場によって業務内容が様々でしたね。

メリット・デメリット

どの仕事においても、メリットだけではないことはお分かりでしょう。デメリットがあってこそ、成長する機会があるというものです。

調剤薬剤師

メリット

  • 残業が少ない
  • 生活の変化にも対応しやすい
  • やりがいを感じる

調剤薬局では一般的に平日9〜18時前後の勤務時間が多く、夜間勤務はほとんどありません。土日祝休みの門前薬局であれば、完全週休二日制も可能です。

しかし、近隣の病院に合わせて開局しているのがほとんどなので、扱う薬の種類や忙しさ、残業時間などはかわってくるでしょう。

例えば、個人経営の門前薬局の場合は、処方される薬は限られます。診察が長引いてしまうと残業がでてきてしまうでしょう。

引っ越しや転勤があっても、薬剤師の仕事は全国展開していますし地方でしたら、深刻な薬剤師不足の地域もあるので比較的転職には困らないでしょう。

患者さんとのコミュニケーションを重ねる事で、元気になってくる姿を間近で見ると、かなりやりがいを感じる事ができるのではないでしょうか。

デメリット

  • 職場が狭い
  • スキルアップが難しい
  • 休みが取りづらい

良くも悪くも職場が狭いです。スタッフ同士の距離が近いので密にコミュニケーションが取れますが、一旦こじれてしまうと顔を合わせたくなくても空間が狭い分、居心地の悪さは半端ないでしょう。

専門的な診療科の処方箋ですと、知識が偏ってしまいマンネリ化し、スキルアップが難しいでしょう。少人数の職場ですと、シフト調整の余裕がないので休みが取りにくい事もあるようです。

ドラッグストア

メリット

  • 給与が高い・色々な知識が身につく
  • お客様とコミュニケーションが取りやすい
  • 業務の幅が広い店舗運営にも関われる

ドラッグストアでは、調剤薬局よりも給与が高い傾向があるそうです。OTC医薬品やサプリメント、健康食品など様々な商品を取り扱っているため、医薬品以外の商品知識も必要になります。

薬の飲み合わせや、希望に応じての対処が求められます。処方箋がない難しさはありますが、OCT医薬品の専門家としてキャリアアップできます。

また、接客やレジ打ち、商品補充の販売業務や、POP作成、売り場づくりの販促業務も大切な仕事内容です。店舗マネジメントのノウハウも習得できるのが特徴です。

経験を積めば副店長・店長にレベルアップもでき、管理職まで昇りつめれば年収アップで嬉しさ倍増できます。

ドラックストアでは100店舗以上全国チェーン展開している大企業が多いため、残業などの就業規定や産休・育休などの福利厚生も整っています。

さらに、専門知識を高める研修や、売り場スタッフとしてのコミュニケーション力・接客のスキルアップを目的としての研修などもあり、レベル1だったのが、いつの間にかレベル100になっていることでしょう。

デメリット

  • 休みが取りづらく時間が不規則になる
  • 接客スキルが求められる
  • 薬剤師以外の作業もある

年中無休や遅くまで営業している店舗もあるため、勤務時間が不規則になる可能性もあります。職場によっては、希望の休みが取りづらい所もあるかもしれません。

お客様から薬の事で相談をされるため、アドバイスをしつつお店の売り上げも考えないといけないので、接客スキルも重要になってきます。

商品管理・品出し・レジ打ちもあるため、薬剤師業務に集中できませんが、業務に飽きたなという時は気分転換に違う仕事をしてみるのもいいのではないでしょうか。

病院薬剤師

メリット

  • 臨床の現場で仕事ができる
  • チーム医療の一員になれる・薬学の最新知識を学べる

入院患者との関わりもあるため、自分の出した薬の効果や治療の経過を確認できるので、手ごたえを感じられるでしょう。そして、チーム医療の一員として円滑に進めていくための薬剤師の知識も活かせます。

医療の最新知識を得ながら患者のケアに貢献したい薬剤師にとっては、【薬学のプロ】として、とてもやりがいのある魅力的な職場ではないでしょうか。

デメリット

  • 夜勤・当直勤務がある
  • 給与が低い
  • 求人が少ない

入院施設がある所では、夜勤・当直勤務は避けられないでしょう。勤務時間も長いし夜間勤務は一人体制も多いので、他の職場よりも体力的・精神的負担が大きいです。

負担が大きい分、給与も高いよねと思いますが、そうでもないようです。病院薬剤師は新卒に人気があり人材確保に悩まない為、人件費を下げやすい傾向があるようです。

その分、医師・看護師不足の所は高い賃金を用意しなくてはいけない内部事情があるようです。求人は、新卒採用がほとんどです。

そのため、中途採用は欠員が出た時しか募集しないし、経験者が条件必須なので難しいでしょう。常に求人チェックは必要ですね。

製薬薬剤師

メリット

  • 年収が高い
  • 福利厚生充実
  • スキルアップが可能

どの職場よりも年収が高いのが特徴です。製薬会社では、住宅手当や有給休暇、産休・育休・研修制度の福利厚生が充実しています。製薬会社の薬剤師は調剤業務は基本的にないようです。

その代わりに、学会や論文に関わることが多いので、英会話力や幅広い医薬品に関する知識を磨くことができます。

MR(医薬情報担当)となれば、営業スキルやコミュニケーション能力スキルもアップできます。マンネリ化してしまいがちな薬局業務では経験できない日常を送れるでしょう。

デメリット

  • 転勤・出張がある
  • 医師によっては高圧な態度を取ってきて疲れる

特にMRは、全国転勤の可能性があります。企業によって異なりますが、転勤が度々ある企業もあるようです。家庭状況によっては、単身赴任をするしかない事もあります。

既婚者の方は、寂しいけど一人の時間が増えてラッキーと思って気持ちを切り替えましょう。さらに、MRは医師によっては圧が強めな態度を取ってくる事もあります。

自分の意見を言えず相手の気持ち優先で行動し、肩身の狭い思いをしなければいけないので、ストレスが溜まりやすいでしょう。修行をしていきたい方には最適な職場でしょう。

向いている職場とは?

職場別の業務内容とメリット・デメリットをご紹介していきましたが、自分にはどの職場が向いているのか悩んでいる方もいるでしょう。ここからは、職場別に向いている方をご紹介していきましょう。

調剤薬局薬剤師に向いている人

調剤薬局で働く薬剤師には、協調性があり几帳面で、丁寧な話し方ができる人が向いています。


限られた狭い調剤室で複数の同僚と一緒に仕事をするので、良い人間関係を築いていける協調性と、長時間集中して正確な調剤ができる几帳面さが求められます。

同じ作業が苦痛ではなく、集中してコツコツ作業できる方には最適な職場ではないでしょうか。

また、患者さんと近く関わることが出来るため、薬の質問に答えたり、飲み方の指導をしたりと自身で身につけた知識を発揮できるので、奉仕するやりがいを感じられるでしょう。

ビジネスマナースキルも大切です!

ドラックストア薬剤師に向いている人

ドラックストアで働く薬剤師には、コミュニケーションスキルが高く、様々な業務に柔軟に対応できる人が向いています。


「レジは薬剤師の仕事ではない」と思う方は考えたほうがよいでしょう。顧客が安心して商品を購入できるよう、ドラッグストアに限らず豊富な知識や高いコミュニケーションスキルは重要になります。

色々な職種の仕事ができて毎日楽しい!商品補充、誰よりも完璧!薬剤師以外のスタッフとの関わりもあるので楽しい!と柔軟な考えを持てる方には最高の職場でしょう。

コミュニケーションスキルかなり必要です!

病院薬剤師に向いている人

病院で働く薬剤師は、医療スタッフの一員として、専門家的思考の人に向いています。高度な知識を持った上司や先輩、他職種の医師や看護師との距離も近いため、たくさんの刺激を受けて成長していけるでしょう。

病院は、他の職場に比べて取り扱う薬の種類が多く、様々な患者の症例に合わせて調剤や製薬をしなければなりません。病院業務では入院患者さんの毎日の変化をチェックし手助けをしていきます。

副作用で苦しんでいる患者さんの薬のコントロールがうまくいき、穏やかに過ごしている様子をみると、大きな喜びとやりがいを感じられるでしょう。

医師によっては感情的な態度をとられる事もあるでしょうし、緊急事態にも落ち着いて対処できる、アンドロイドマインドをもつ事も大切です。

そして、プライベートと両立するのは難しいです。患者さん優先で一人でも薬の不安を和らげたいという志でないと難しいのではないでしょうか。

向上心ある方にピッタリです!

製薬会社薬剤師に向いている人

人々の健康や命に関わる製薬を扱うので、非常に高い責任感が求められます。

新薬の開発・製造・販売において法令を守れること。社会に影響を与える姿勢が重要です。医療従事者や患者の信頼を守る責任があります。

開発職では、データ管理や解析が行われ、研究職では新薬の成分や合成の分析などの正確さが求められる細かな作業をこなします。

何件かのプロジェクトや細かい作業を同時進行することが多いため、集中力を切らすことなく作業に取り組むことができる人に向いているでしょう。

プロジェクトの管理や書類作成もあるため、几帳面な人が大いに活躍できるのではないでしょうか。

薬剤師の上を目指したい方!

気になる給与面

それぞれの職場の業務内容も気になるけど、転職する理由の一つとして給与面も気になりますよね。わかりやすく比較表にして、内容をご紹介していきます。

転職先年収働きやすさキャリアアップ向いている人
調剤薬局450~600万円安定志向
ドラッグストア 450~700万接客が好き
病院350~550万円◎(専門資格)勉強好き
製薬会社500~10000万研究・営業志向

調剤薬局

給与はエリアによって異なります。一般薬剤師450~600万円程度で、薬剤師不足の地方などでは給与が高くなる傾向にあり、中には一般薬剤師でも年収700万円を超えるような求人もあります。

ドラッグストア

給与はエリアによって異なり500万円が相場ですが、店長クラスになると700万円、管理職になると年収1,000万円も夢ではありません。

役職によって違いはありますが、都心部より地方のドラッグストアの方が給与が高いようです。人混みに疲れてしまったよという方はいかがでしょうか?

病院

病院薬剤師の給与は、エリアやスキル・経験によって異ります。病院薬剤師の年収は約560万円。他の職場と比較すると、給与相場は低くなっています。

業務の忙しさや難しさの割に給与が低いというデメリットがあります。国公立病院と民間病院で比較していくと。国公立病院は給与やボーナスが、経営状況に影響されず安定しています。

民間病院は病院ごとに大きな差があるようです。小さい病院では、患者数が少ないため薬剤師の収益も少なくなるため給与も低くなるようです。

製薬会社

製薬会社によって異なりますが、年収は720万円が相場となります。研究職は700~900万円。MRは500~1000万円。管理薬剤師は600~900万円と職種によって様々です。他の職場と違い製薬会社で働くと、収入が確実に上がりますね!

   

職場別の転職で求められるスキルと注意点

今までの職場から別の職場への転職って、厳しいのかなぁと悩みますよね。これまで培ってきたスキルを活かし、新しい環境に適応するためのスキルや注意点をご紹介していきます。

調剤薬局・ドラッグストアから病院への転職

求められるスキル

  • 高い専門的知識…色々な治療法・疾患に対応するため、幅広い薬学的知識が必要です。注射薬や抗がん剤などの、病院でしか扱わない薬剤に関する知識も求められます。
  • 臨機応変な対応力…入院患者さんの急変・救急対応などの、予期していない状況でも冷静に対応していかなければなりません。
  • チーム医療の適応力…その他の医療従事者との連携は、患者さんの治療として基本的なことです。コミュニケーションがとても大切になります。 

注意点

給与面では調剤薬局などと比較すると低い傾向にある場合があるので、事前に確認した方がいいでしょう。勤務時間も、病院では当直・夜勤があるので生活リズムが変化してしまう可能性もあります。

特に大きな病院では、求人に年齢制限を設けている事もあります。勤務先によって専門性が異なるので、自分にあったスキルや興味のある所を選ぶといいのではないでしょうか。

病院薬剤師からドラッグストアへの転職

求められるスキル

  • OCT医薬品の知識…OCT医薬品(一般医薬品)に関する幅広い知識が必要になります。どちらの薬がいいのだろう?と悩んでいるお客様に、アドバイスできる能力が求められます。
  • コミュニケーション能力・接客スキル…お客様との会話で症状を把握し、的確な商品のおすすめをするコミュニケーション能力や接客スキルがとても重要になります。
  • 幅広い視野…薬に関することだけではなく、化粧品・日用品・健康食品などの商品知識を身につけないといけません。

注意点

調剤業務だけではなく、レジ打ち・POP作成・品出しなど薬剤師以外の業務も担当しますし、病院のように患者さんと密接に関わる機会は少なくなるので、距離感も気をつけなければいけません。

勤務時間も店舗によっては、土日祝日の勤務が発生する事もあります。さらに、売上や客数を意識した店舗運営が求められます。

病院から製薬会社薬剤師への転職

求められるスキル

  • 部署によっての資格…基本、資格はなくても転職可能ですがMR(医薬情報担当者)やCRC(治験コーディネーター)、研究職では資格が必要です。
  • 今までのキャリア…管理職経験者や調剤知識があると転職に有利になります。

注意点

薬剤師の企業の転職って、資格が必要だから無理だろうとあきらめていませんか?原則、薬剤師に必要な資格はないようです。

MR(医薬情報担当者)やCRC(治験コーディネーター)業界団体認定試験、研究開発職では、修士号や博士号が必要なようです。自分のスキルや経験を活かせる職種を選ぶことが大切です。

MRのように、医師などの関わりがある場合はコミュニケーション能力も必須です。

これまでとは違った能力も求められることが多いかもしれませんので、自分が得意な分野を調べていく必要があります。倍率も高いのでそこも注意です。

転職しない方がいい人の特徴

必ずしも転職が成功のカギになるとは限りません。では、転職しない方がいい人の特徴を解説していきます。

  • 何となく転職したい
  • 今の職場に満足している
  • 今後のキャリアプランが決まっていない。
  • 不満があるから
  • 入社したてで何もスキルがない

理由が曖昧な場合は、転職しない方がいいでしょう。「何か嫌だ」のような、意味の分からない何でもイヤイヤ期突入した幼児の真似事はやめましょう。

今の職場に不満がなく満足している場合でしたら、無理に職場を変えても満足して働ける保障がないので現状維持が一番いいでしょう。

薬剤師としてバリバリ活躍したい!だけで、今後のキャリアプランが明確に出ていない場合も考え直したほうがいいです。

今、自分には何が足りていないのか、どんなスキルを身につけていきたいのかがハッキリ決まっていて、今の職場だとスキルアップは難しい状況でしたらいいのではないでしょうか。

ただ不満があるからだけで、転職を考えているならばおススメはできません。全ての不満を解決できるかといったら、それは厳しいのではないでしょうか。

転職先でも何か不満があったら、ずっと同じ事の繰り返しの無限ループ状態になるでしょう。

社会人1年生にもなっていない方も厳しいでしょう。精神崩壊しそうな緊急を要する場合は例外です。違う理由でしたら、基本的な知識を身につけてから考え直した方が自分のためにもなるでしょう。

きちんと転職理由がしっかりあり、昇給・キャリアアップをしたい。今の上司に相談してもいつも解決しない、かなりのブラックな職場で働いているなどでしたら、変化をつけるのも良いでしょう。

転職は必ず良いとは限らない理由は解決できたでしょうか。

一つでもあてはまっているようでしたら、転職は考えた方がよさそうです。

今後の薬剤師の役割とは?

薬剤師になれば、仕事に困ることないから将来安泰!と思いますよね。果たしてそうでしょうか?

時代とともに、「人柄・キャリア・スキル」重視で採用される傾向にあるようです。「薬剤師というだけで、すぐに就職先見つかる」という状況は薄れてきています。

では、今後薬剤師はどんな事をすればいいのでしょうか?

  • 専門性を身につける
  • 在宅医療スキル
  • セルフメディケーションの知識

専門性を高めることによって、自信のキャリアアップにつながるでしょう。専門分野の最初のステップ、認定薬剤師という資格があります。この資格は、専門的で高度な知識や技術を習得している薬剤師のことです。

資格を取得するには、ある程度の時間・期間もかかりますし、医療現場での経験も必要になります。しかし、一般薬剤師よりも専門的知識があるので、患者さんの服薬指導やアドバイスに活かせるでしょう。

認定薬剤師といっても一つではありません。多くの種類があります。

種類資格名称
基本研修認定薬剤師
医療薬学専門薬剤師
日病薬病院薬学認定薬剤師
がんがん薬物療法認定薬剤師
外来がん治療認定薬剤師
緩和薬物療法認定薬剤師
感染症抗菌化学療法認定薬剤師
感染症認定薬剤師
HIV感染症薬物療法薬剤師
外来抗感染症認定薬剤師
救急救急認定薬剤師
内分泌糖尿病薬物療法認定薬剤師
腎疾患腎臓病薬物療法認定薬剤師
精神疾患精神薬物療法認定薬剤師
産婦人科疾患妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師
高齢者老年薬学認定薬剤師
小児科疾患小児薬物療法認定薬剤師
救急・中毒医療救急認定薬剤師
実務研修日病薬認定指導薬剤師
プライマリ・ケア、在宅医療プライマリ・ケア認定薬剤師
実務研修日病薬認定指導薬剤師
認定実務実習指導薬剤師
漢方薬・生薬漢方薬・生薬認定薬剤師
その他研修認定薬剤師
日病薬病院薬学認定薬剤師
公認スポーツファーマシスト
災害医療認定薬剤師
医療薬学専門薬剤師
老年薬学認定薬剤師

表を見ると気が遠くなりまね。どの分野に特化していくかよく考えて資格を取得するといいのではないでしょうか。

高齢者社会が進んでいる世の中によって、「通院・入院が難しい」「最期は自宅で迎えたい」などの理由で在宅医療の需要が増えています。

患者さんの自宅に薬を届けるのと同時に、「サプリメントや市販薬は飲んでいないか」「他の病院で薬を処方されていないか」の飲み合わせの確認をします。

余っている薬の量の確認をしながら、用法・用量は守っているか・飲み忘れはないかを医師に情報を共有し、渡す薬の量を減らしたり、飲みやすい薬に変える提案をしていきます。

薬の服用回数・時間・量や副作用・飲み合わせ・保管方法などを、患者さんとご家族にも伝えます。

薬が追加になったり、変更した場合はとても重要な事なので何回も伝える必要があります。説明だけでなく、患者さんの悩みや不安も聞き、アドバイスしていくのも在宅医療の薬剤師の仕事の一つと言えます。

さらに、在宅医療は医師や看護師、病院薬剤師とのチーム医療なのでお互いの情報を共有し円滑なコミュニケーションが大切です。

このように、自分の生活をできれば維持していきたいという高齢の患者さんに対応する在宅医療薬剤師が増えています。在宅医療スキルは今後とても重要になるでしょう。

さらに、軽い症状の体調不良をご自身で手当てをしてもらうセルフメディケーション。どの薬がいいのか?病院に行くべきかなどの不安や悩みを薬剤師が対応します。

アドバイスによって、患者さんの健康に対する意識もでてくるので健康寿命を延長させる目的ができます。このように、様々なスキルアップしていくのが、今後のカギとなるのではないでしょうか。

ご自身のためにどんどんスキルアップをしていきましょう

まとめ

この記事では、薬剤師の皆さんが転職を考える際に役立つよう、色々な情報を調べてみました。

  1. 薬剤師の職場別業務内容
  2. メリット・デメリット
  3. 向いている職場
  4. 給与面
  5. 転職で求められるスキルと注意点
  6. 転職しない方がいい人の特徴
  7. 今後の薬剤師の役割
  8. まとめ

職場別の魅力や注意点、そして転職を成功させるためのヒントが見つかったでしょうか?転職は、現状を変えたい、もっと自分らしく働きたいという気持ちの表れであり、決してネガティブなものではありません。

勇気を出して一歩踏み出すことで、新しい発見や成長が待っています。まずは、ご自身のキャリアプランを改めて見つめ直し、理想の働き方を明確にしてみましょう。

そして、積極的に情報収集を始めていくのもいいのではないでしょうか。行動をしない限りは何も変わりません。そうすれば、今までの薬剤師キャリアが実現することでしょう。心から応援しています。

それでも、迷ってしまった時は、薬剤師の転職サイトおすすめランキング3選!成功のポイントも! – 医療系専門職転職案内もあります。是非ご覧ください。

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