ハローワークで薬剤師の転職を上手に進める:可能性を広げるために
転職を考えたときに、一番初めに思いつくのがネットでの求人情報の検索。その次に思い浮かぶのがハローワークでしょう。
現在、転職サイトでの求人情報の検索が主流になっています。好条件の求人情報や、その求人を出している会社の雰囲気などもわかるので非常に便利です。
ネット上で「薬剤師 転職 ハローワーク」と検索すると、求人情報やブログが出てきます。ブログの中には転職サイトを使用することを勧める記事が多いです。
しかし、転職サイトだけで十分でしょうか?この記事では多くの方が見落としがちな、ハローワークの上手な使い方についてご紹介します。
ハローワークのメリットとは?
ハローワークと聞くと「存在は知っているけど、具体的にはよくわからない」「転職サイトと何が違うの?」という意見が浮かぶでしょう。
まずはハローワークがどんな場所か、そして利用するメリットについてご紹介します。
多岐にわたる求人情報
ハローワークは多くの業種の求人情報を取り扱っています。
そのため求人情報を探す中で、薬剤師以外の考えていなかった選択肢が見つかる場合もあります。
雇用保険の手続きがスムーズ
転職活動について回る問題が、失業保険や雇用保険に関する問題です。
ハローワークを利用して転職すると、ハローワークで担当の方に相談したうえで申請まで行うことができます。
薬剤師の業務は多忙で、手続きについて調べる時間が十分に取れないこともあります。
そんな時にハローワークを利用していれば担当者の方のサポートを受けることができます。
地域密着型の求人情報
ハローワークはその地域の求人情報を提供しており、もしも働きたい地域が決まっているのである場合に非常に有益です。
また、その地域の特性に合った求人情報を確認することもできます。
働く地域は変えたくないけど、新しい人間関係の構築を目指したいということであればぴったりといえるでしょう。
労働相談ができる
薬剤師は人手不足の影響で、残業や休日出勤が珍しくありませんよね。
そんな中で不安や悩みについて調べることは難しいでしょう。ハローワークは労働に関する相談も受けつけています。
あなたが抱く不安や悩みを多くの人が経験していることです。ハローワークなら経験豊富な担当者にすぐに相談することができます。
ハローワークのデメリットとは?
便利なハローワークではありますが、もちろんデメリットも存在します。
活用する際にはメリットだけでなく、しっかりとデメリットも把握しておくことが重要です。
営業時間の制約
ハローワークは営業時間が限られており、平日の昼間にしか利用できません。
企業や病院で働いている方は、平日の昼間に時間を作ることが難しく、不便に感じるかもしれません。
サービスの質のばらつき
ハローワークはすべて自分で確認するwebサイトと違い、職員の方が対応してくれます。
すぐに相談できるメリットもありますが、どうしても地域や職員の方によりサービスの情報や質にばらつきは出てしまいます。
そのため、希望条件に合った求人を見つけることが難しい場合もあります。
情報アップデートの遅れ
アップデートの遅れは最も大きなデメリットの一つとも言えます。ハローワークに掲載されている求人情報は更新が遅れることがあります。
また、転職サイトと比較すると薬剤師の求人はやや少ない印象を受けます。そのため、最新の求人情報を手に入れるために転職サイトも併用することをお勧めします。
転職サイトは数多くありますので、自分にあったサイトはどこなのわからない方のために、ランキング形式で特徴を掲載した記事をご紹介します。
特におすすめの転職サイトは下記となります。
こちらのサイトは担当者が一人一人丁寧に希望条件の聞き取りを行い、ぴったりの求人情報を紹介してくれます。
上手な転職を実現するために
ハローワークを使った転職を成功させるには、前述の特徴を理解したうえで、上手に利用することが大切です。具体的なステップをご紹介します。
1.情報収集と相談
ハローワークでは多くの情報を取り扱っていますが、自分に必要な情報とそうでないものを取捨選択し、必要な情報だけを集めましょう。
求人情報だけでなく、転職相談などのサービスも活用して自分の転職計画について相談し、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
2.自分に合った求人の捜索
掲載されている情報は数多くありますが、まずは自己分析や希望条件の整理を行い、自身のスキルや希望にマッチする求人を選択しましょう。
希望条件ごとに絞り込むこともできるので、
「ドラッグストアで働いているけど、今度は企業で医療情報担当者として働きたい」
「病院で働いて患者さんの近くにいたい」
などの自分にあった条件の仕事を探すことが重要です。
3.面接対策
面接は転職活動の中でも重要なステップです。書類がいまいちでも面接の印象が良ければ採用されることもありますし、その逆もあります。
ハローワークでは面接対策のセミナーや個別相談を受けることもできます。
自己PRや志望動機など、面接で求められるポイントをしっかりと意識して準備をしましょう。
キャリアパスの構築
ハローワークを利用するだけで転職がうまくいくわけではありません。
職員の方はもちろんサポートしてくれますが、やはり最も重要なのは自分がどのようなキャリアを目指しているのかを明確にすることです。
そのための手順をご紹介します。
1.自己評価と目標設定
キャリアパス構築の第一歩は明確な目標の設定です。
自己分析により確認した自分のスキルや興味をもとに、将来のキャリア目標をはっきりと決めておきましょう。
薬剤師としての経験があれば、ドラッグストアだけでなく、病院や製薬会社、研究機関や大学など豊富な選択肢が考えられます。
自分が将来何をしたいのかをはっきりと意識することで、必要な行動は自然とわかります。
2.求人情報の精査
自分の希望条件とマッチしたからと言っていきなりそこに決めるのは非常に危険です。
後々に後悔しないためにも、自分の希望通りの求人情報を見つけたとしても、ほかの求人情報も確認して内容を精査することが重要です。
例えば、「開発の仕事に就きたかったのに品質管理として働くことになってしまった」なんて話は珍しい話ではありません。
薬剤師の資格を持ち、実務経験のある人材は重宝されます。
それと同時に常にそのような人材は不足しているため、企業側としても就いてほしい業務が決まっていることも多々あります。
3.相談とアドバイスの受け取り
せっかくハローワークを利用しているのですから、サービスを活用しない手はありません。
不安な点や気になった点はどんどん相談していきましょう。
分からないまま一人で考えるより、専門家のアドバイスを受け取ることが、キャリアの構築への近道となります。
まとめ
いかがだったでしょうか?ハローワークは誰でも利用できる施設だからこそ、そのメリットを最大限利用することが重要です。
ハローワークにもメリットとデメリットがありますので転職サイトと併用して、上手に活用することでメリットを最大限生かしましょう。
転職活動は大変なものだからこそ、使えるものはすべて使って、自分のキャリアの一助とすることが重要です。