やっぱり調剤薬局の薬剤師が安定路線?気になる年収事情と魅力
医薬品の幅広い知識を活かして、病気の治療などに必要な薬剤を取り扱う薬剤師。いわゆる薬の専門家です。
薬剤師になるには、主に高校卒業後、6年制の薬系大学を卒業し、薬剤師国家試験に合格して、初めて薬剤師免許を取得することができます。
薬剤師のお仕事内容は多種多様ですが、その中でも薬局で働く薬剤師の割合は、業態別薬剤師数を見ると50%を越えています。
薬剤師を職業として目指している人たちにとっては、お給料事情が一番気になるところだと思います。
今回は薬剤師の就業先として人気のある、調剤薬局薬剤師を中心に、薬剤師全般の年収を紹介していきます。
薬剤師の年収
薬剤師は、働く場所によって仕事内容や年収が変わってきます。厚生労働省の職業情報提供サイト「joatag」によると、薬剤師の平均年収はおよそ577万9000円です。
その中でも薬局で働く人の割合は一番多く、調剤薬局薬剤師の平均年収はおよそ400~600万円です。
その他、勤務場所別の平均年収は、ドラッグストアではおよそ450~600万円で、調剤薬局薬剤師よりも高い傾向があります。病院勤務では、平均年収はおよそ400~550万円で、調剤薬局薬剤師やドラッグストア勤務に比べると、若干少ない傾向がみられます。
薬剤師の地域別年収
薬剤師は、勤務地によって年収額に差が出てきます。一般的に東京などの都市部のほうが年収が高いと思われがちですが、薬剤師に関しては地方のほうが年収の相場は高くなっています。これは、人口に対する薬剤師の需要と供給のバランスが影響しています。
調剤薬局薬剤師の仕事内容
1.薬の調剤
病院等で、医師の診断後に処方される処方箋に基づいて、薬の調剤をおこないます。
2.服薬指導
患者さまに対し、処方された薬の説明をします。症状や薬に関する疑問や悩みを聞き出して、症状を改善できるようにアドバイスします。
服薬指導は、患者さまに対し直接話をする対面の場なので、薬剤師の仕事の中でも重要な役割を果たしています。
3.薬歴管理
服薬指導を通して、患者さまの服薬状況や既往歴等を薬歴として管理します。薬剤服用歴管理簿において、薬歴を分かりやすく記入しておきます。
4.在宅業務
自宅療養をされる患者さまに対し、自宅を訪問して、服薬指導や薬の管理指導を行う仕事です。
超高齢化が進む世の中で、調剤薬局薬剤師の貢献度は高くなってきています。
調剤薬局勤務の魅力
調剤薬局薬剤師は、仕事内容からも患者さまとコミュニケーションを取る機会が多く、薬歴指導や相談などを通じて感謝されたりすることもあり、仕事に対しやりがいを感じる場面が多いです。
毎日多くの処方箋に触れるので、薬剤師としての知識も必然的に深まります。また、調剤薬局は営業時間が定時で決まっているため、他の医療職よりも残業が比較的少ないというメリットもあります。
年収アップ方法
1.業種・職種を変える
薬剤師の職種の中で、比較的高収入に位置するのが、ドラッグストア勤務や製薬企業での勤務です。逆に低めの収入に位置するのが病院勤務となります。
2.地方の薬局で働く
地方では、都市部に比べて薬剤師の数が足りていないため、需要が多い分、収入も高くなる傾向があります。
3.管理薬剤師になる
管理薬剤師になると、年収が一般薬剤師に比べておよそ200万円近く高い水準となります。薬局や病院で職員の管理的立場になり、指導、監督を中心に調剤業務に従事します。
つまり、薬剤師の管理職です。責任は重くなりますが、それに見合うだけのやりがいや年収を得ることができます。
4.資格取得(認定薬剤師、専門薬剤師)
特定の分野で最新の医療や薬学の知識が有り、実力が認められたことの証明となる認定薬剤師や専門薬剤師の資格を取得することで、業務範囲が広がったり、資格手当等が支給されることで年収アップに繋がっていきます。
まとめ
今回は、薬剤師の年収について、業態別にご紹介しました。また、調剤薬局勤務を選択する薬剤師が多いことから、調剤薬局薬剤師の仕事内容や魅力についてもご紹介いたしました。
これから薬剤師として働きたいと考えている方々の、参考にしていただければと思います。
現在、薬剤師としてドラッグストアや病院で働いている方で、今後、調剤薬局薬剤師への転職を考えているという方は、まずは薬剤師専門の転職サイトを活用してみましょう。
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