認定薬剤師の種類人気3選キャリアアップや取得のメリットを考える
認定薬剤師という言葉は聞いたことがありますか?
薬剤師として働いていたら一度は憧れや目指してみたいという希望を持つと思います。
どんな資格なのか?所持していた方がいい?などみなさんの知りたいを噛み砕いてお話したいと思います。
認定薬剤師とは
薬剤師と認定薬剤師の違いはなんでしょうか?
薬剤師は薬学部を卒業し、国家試験に合格すると資格取得ができ働く事ができます。
医薬品の管理や服薬指導、調剤業務などを仕事としています。
認定薬剤師は、日本薬剤師会が認定する資格になります。
専門知識や高いスキルを持つ薬剤師です。
資格を取得するためには、専門分野に特化した講習を決められた期間受講し、単位を取得することが必要です。
仕事内容も臨床的業務や疫病管理、薬物療法など専門的になります。
認定薬剤師の分野と種類
次に認定薬剤師の分野と種類についてお話ししたいと思います。
認定薬剤師の種類
1悪性腫瘍
•がん薬物療法認定薬剤師
•外来がん治療認定薬剤師
•緩和薬物療法認定薬剤師
2核医学
•核医学認定薬剤師
3感染症
•感染制御認定薬剤師
•HIV感染症薬物療法認定薬剤師
•抗菌化学療法認定薬剤師
・外来抗感染症薬認定薬剤師
4腎疾患
•腎臓薬物療法認定薬剤師
5内分泌
•糖尿病薬物療法認定薬剤師
6高齢者
•老年薬学認定薬剤師
7認知症
・認知症研究認定薬剤師
8皮膚科
・日本褥瘡学会認定薬剤師
9精神科
•精神科薬物認定薬剤師
10産科•婦人科
・妊婦•授乳婦薬物療法認定薬剤師
11小児科
•小児薬物療法認定薬剤師
12救急•中毒医療
•救急認定薬剤師
13プライマリ•ケア、在宅医療
•プライマリ•ケア認定薬剤師
•在宅療養認定薬剤師
14臨床病理臨床試験
•日本臨床薬理学会認定薬剤師
15実務実習
•日病薬認定指導薬剤師
16多領域
•研修認定薬剤師
•医療薬学専門薬剤師
•日病薬病院薬学認定薬剤師
17その他
•漢方薬•生薬認定薬剤師
•公認スポーツファーマシスト
認定薬剤師の分野だけでも17と多岐にわたります。
種類となると26種類とさらに増えるため、キャリアアップにも繋がる3選について詳しくお話ししたいと思います
認定薬剤師人気3選
上でも述べたように認定薬剤師の分野は17種類と沢山あります。
資格取得には時間もお金もかかるため、どの分野の認定薬剤師になりたいか考えてから講習を受けると良いでしょう。
ここではよく選ばれる3選についてお話しさせて頂きます。
・がん薬物療法認定薬剤師
がん医療の薬物療法の専門的知識を身につけたことを認定されるものです。
患者さんが最善の薬物治療ができるように医療チームの一員となり、医師や看護師に情報提供や提案もします。
医療現場で活躍することも多いでしょう。
認定試験を受けるには
・日本病院薬剤師会の会員であること。
・薬剤師として3年以上の実務経験(がん薬物療法に3年以上)を持っていること。
と条件もあります。
・感染制御認定薬剤師
近年新型コロナウィルスやインフルエンザなど多くの感染症が流行しています。
感染制御認定薬剤師は感染制御について高い知識や技術を持った薬剤師です。
患者さんが安心・安全に治療を受けられるように感染予防にも努めています。
感染治療について適切な薬物療法を行うことができます。
認定試験を受けるには
・日本病院薬剤師会の会員であること。
・実務経験3年以上、認定講習で20時間・10単位以上履修すること。
が条件になります。
・在宅療養支援認定薬剤師
がん患者や高齢者の中には自分たちが住んでいる場所で医療を受けたい、最期まで自宅で過ごしたいと考える人が増えています。
在宅医療患者を支えている病院や調剤薬局も増えています。
患者さんに寄り添い助けになるのが在宅療養支援薬剤師です。
在宅医療を受けている患者さんに適切な薬物療法をするための専門的な資格になります。
認定試験を受けるには
・薬剤師として3年以上の実務経験を持つこと。
・在宅医療業務の実践について5つ以上の事例報告ができること。
など条件があります。
キャリアアップに繋げるには
認定薬剤師の資格を理解したところで、自身のキャリアアップに繋げていくにはどうしたらいいでしょうか。
メリットも含めて詳しくお話しさせて頂きます。
メリット
•専門的な勉強ができる
認定薬剤師は専門的知識や高いスキルが必要になります。
認定されている種類も多岐にわたるため、自分の興味のある専門分野を深く学ぶ事ができます。
•収入UPが見込める
認定薬剤師の資格を活かして働くと「認定薬剤師手当」が支給されます。
認定手当として「月2万~5万」専門分野手当として「月1万~3万」が相場になります。
•かかりつけ薬剤師を目指すことができる
かかりつけ薬剤師になるための条件に
•薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度等の研修認定(認定薬剤師)を取得している
ということが明記されています。
かかりつけ薬剤師を目指しているなら、認定薬剤師の資格を取得する事は大きなメリットになります。
・転職する際に有利になる
資格は他者と比べた時に有利に働きます。
認定薬剤師の専門性を認められ、より専門性の高い仕事を任される事へ繋がっていきます。
転職する際も有利に働き、専門性の高いポジションの仕事を任されたり、昇給や昇格などキャリアアップにも役立つでしょう。
資格を活かした転職を考えている方はお仕事ラボがオススメです。
過去記事薬剤師の転職サイトおすすめランキング3選!成功のポイントも!でも薬剤師の転職についてお話ししていますのでぜひ読んでみてください。
まとめ
認定薬剤師の資格や種類についてお話ししてきましたがいかがだったでしょうか。
キャリアアップを目指している人や専門性を高めたいと思っている薬剤師の方には興味深い資格なのではないでしょうか。
もちろん取得するには費用もかかります。
しかし資格取得のための費用を負担してくれる企業なども存在します。
今現在資格を持っていなくても、転職後などに取得を考えても良いかもしれませんね。
お読み頂きありがとうございました。