研究医から転職を考えている人必見!どんな道が考えられるの? 

研究医になったものの、今の職場に不安や不満を感じ、転職を考えてる方もいらっしゃると思います。

この記事では、研究医から転職する場合どのような道があるかをご紹介致します。是非参考にしてみてください!

研究医と臨床医との違い

臨床医とは、患者さんと直接接して治療を行う医師の事です。一般的に「お医者さん」は、臨床医を指す事が多いでしょう。

研究医は医科大学で教授、准教授、講師、助教といった研究者をイメージされる方が多いと思います。

皆様もご存知の「IPS細胞研究」でノーベル賞受賞者の山中伸弥京大教授も研究医の1人です。

社会に貢献できる素晴らしい職業ですが、研究医は臨床医に比べ平均年収が低い傾向にあり、アルバイトを行っているケースもあります。

研究医の勤務年数別での平均年収を見てみましょう。

勤務年数別年収
0年395万円
1~4年483万円
5~9年537万円
10~14年689万円
15年以上847万円
参照:厚生労働省賃金構造基本統計調査2020(令和2)年

では、どんな転職先があるかさっそく見ていきましょう。

製薬会社内医師として働く

医師を必要としているのは医療業界や介護業界だけではありません。製薬業界も優秀な医師を必要としています。

近年では、「ワークライフバランスを確保したい」と考える医師が製薬会社へ転職するケースも少なくありません。

製薬会社で働く医師の仕事内容は?

主に新薬の研究・開発、治験における医学的見地からの助言や提案です。また、新薬を売り出す際のプロモーションとしてプレゼンテーションを任されるなんてこともあります。

このような業務に従事する医師は「メディカルドクター」と呼ばれ、海外では医師の働き方として珍しいものではありません。

治験なども医師主導の下で行われるのが常識となっており、新薬の開発に関わる専従医師の人数は日本よりはるかに多い状況です。

近年では国内でも外資系企業に対抗すべく、専属のメディカルドクターを雇い入れる製薬企業が増え、優秀な医師の争奪戦が始まってます。

ズバリ!医療以外の経営や事務的な業務に携わっても抵抗がなければ、メディカルドクターに向いていると言えます。

メディカルドクターは、臨床から離れる仕事になります。臨床でやりたい事があったり、臨床での業務が好きだったりする場合、メディカルドクターに転職すると未練が残ってしまいます。

十分に自己分析して、転職を検討しましょう。

国家公務員医師(厚生労働省医系技官)として働く

医系技官とは、人々の健康を守るため、国家公務員であり医師や歯科医の免許を持つ行政官の事になります。

厚生労働省が採用の窓口で、国家公務員の採用試験が免除されるなど通常の官僚とは違った採用体系となっているのが特徴です。

医系技官の仕事内容は?

医系技官は、厚生労働省をはじめとした官公庁や国際機関など、国内外に問わず、さまざまな部署で活躍できます。

主な仕事は、医療制度に関する政策を立案・改正・維持する事です。現状の課題を分析し、最新の知見や学術論文などの資料を基に政策の草案を考えます。

その考えを国会や他の省庁、医療従事者、患者団体、企業といった関係者に働きかけます。

医療の専門知識はもちろん、下記3点が重要となってきます。

  • 社会の為に貢献したい
  • 皆と協力して業務を遂行したい
  • 様々な問題を粘り強く取り組みたい

特定の人の医療ではなく、社会全体に役立てるお仕事になるので、とてもやりがいのある職業です。採用情報のリンクを貼っておきますので、是非一度確認してみて下さい。

厚生労働省 医系技官採用情報

法医学者(警察関連)として働く

法医学とは、犯罪捜査や裁判の過程で用いられる医学の事です。

例えば、犯罪死の疑いがある遺体を解剖する事により、犯罪に巻き込まれて亡くなったどうか、正しく判定します。

法医学者の仕事内容は?

解剖や薬毒物検査などを行うことで、公正な犯罪捜査や裁判に貢献し、犯罪や事故の再発防止を取り組むのが仕事になります。

一般的な医師は生きている人を診察し病気や怪我を治したりしますが、法医学では「亡くなった方」を相手にして医療技術が使われます。

法医学者になるためには、医師免許を取得した後、死体解剖資格を取得しなければなりません。

向いてる人だけでなく、不向きな人も挙げてみました。

【向いてる人】

・秘密厳守が守れる人

・好奇心旺盛な人

・思いやりのある人

【向かない人】

・ご遺体や臭いに耐性がない人

・不規則な仕事が苦手な人

・バイトをやりたくない人

特殊な業務になりますが、それだけにとても達成感のあるお仕事だと思います。

防衛医官(防衛省)として働く

医官とは医師の資格を有し、陸・海・空自衛隊の幹部自衛官であり、一般的な軍隊の軍医に相当します。幹部(士官)待遇となります。

大半が防衛医科大学校の卒業生で占めますが、実務経験を持つ医師を中途採用する例もあります。

防衛医官の仕事内容は?

自衛隊病院に勤務したり、部隊勤務をして自衛官などの健康診断などにあたったりしますが、災害派遣などに従事する事もあります。

また、陸115か所、海43か所、空28か所の医務室があり、隊員の診療、予防衛生、食品衛生、防疫なども行います。

こちらの職業も一般的な医師とは異なり、医師であると同時に部下の自衛隊員を指揮・統率しなければなりません。

つまり、どんな状況でも精神的・肉体的に負けずに判断し、職務を遂行する事が出来る人が向ている人になります。

まとめ

上記に挙げた転職先は、研究室で黙々と作業する世界とは異なり、どの職業も他部署と連携を取りながら遂行していく為、コミュニケーション能力がとても重要となってきます。

その為、「人とコミュニケーションをとることが苦にならないか」が転職のキーポイントになってくるでしょう。

また、転職エージェントに相談するのも1つの手です。「民間医局」は創業26年の信頼と実績があり、プロのエージェントがしっかり転職サポートします。

将来のキャリア形成の為にも、この記事が少しでもお役に立てられれば幸いです。最後まで記事を読んで頂き、ありがとうございました。

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