看護師のブランク復帰は何年までできる?注意点と復職のコツは?
看護師経験者でも一度離職してしまうと復職へのハードルは高いと感じる人は多いのではないでしょうか。
看護師は一生ものの資格の為10年、20年のブランクを経て復職する方もいますが自分にそれができるのか。
復職に向けた注意点やコツをまとめましたのでご自身のライフスタイルと照らし合わせて復職を検討しましょう!
復職に向けての不安
看護師がブランクを経て復帰する際に不安を感じやすい点はどこでしょうか。
多くの方が抱える不安を見てみましょう。
みんな同じ不安を抱えながら復職活動に取り組んでいることが分かります。
知識・技術面の不安
医療技術は日々進化しているため働いていた頃と処置方法が違ったりデジタル化されていたり機械の扱いにも慣れる必要があります。
復職後に未経験の部署に配属となる事も珍しくなく、部署によって休日の取りやすさも異なってきます。
避けたい部署や希望する部署がある場合は事前に復職先に伝えましょう。
緊急対応が不安
復帰明けに緊急対応が的確にできるのか不安を感じると思います。
一定の覚悟は必要ですが復帰前に実技研修を受けるなどして対応を復習し、不安払しょくに努めましょう。
体力面の不安
まだ若いうちは多少の踏ん張りが利いていたかもしれませんが体力はみな衰えていくものです。
年齢を重ねている場合は重労働、夜勤などに対応できるだけの体力があるのか不安になります。
復職後の肉体的な負担はどの程度か慎重に確認しましょう。
人間関係の不安
どの職種においても人間関係が原因で離職するという話はありますが、コミュニケーションが円滑でないと深刻な影響を与えかねない看護師の仕事。
年齢層が離れていたり、ブランクを経ても馴染めるのかや職場独自の暗黙のルールなどがある場合もあり不安要素は多いです。
事前に職場の雰囲気や人員体制についての情報を得ましょう。
育児・家事と両立できるか不安
結婚や出産を経て復帰となると家庭での負担も大きく、両立できるのかと不安になるものです。
休みがとりやすいか?定時帰宅できるか?有給は取りやすいか?育児や介護に理解があるか?事前に確認しましょう。
ブランク20年以上でも復職できる?
潜在看護師の需要は高くブランクがあっても日勤のみの働き方ができるなど受け入れ態勢が整った施設も多く存在します。
20年経っていると現在の医療の勉強をし直したり医療現場の電子化にも注意が必要ですが謙虚に学ぶ姿勢があれば復職は十分に可能です。
ブランクを埋める勉強法
復帰を考えるなら周到に準備を整えて挑みましょう。
スムーズに復帰する為には自信をつける事も効果的です。
自分の中の不安を減らし、その様子がうかがえれば復職先にもアピールできます。
確認しておくと良いのは以下の4点です。
- 基礎看護技術
- 配属先に多い疾患・治療
- よく用いられる薬の効果と副作用
- 検査データの見方
資格取得
看護師に役立つ資格を身に付ければ復職後も必ず役に立ちます。
復職先にもアピールポイントとして伝えられるので検討してみましょう。
セミナー受講
日々進歩する医療。セミナーを利用して最新医療を学びましょう。
有料のものもありますが、国や自治体が行う無料のものもある為、自治体のホームページから探す事ができます。
各都道府県のナースセンターや各病院でも復職サポートの為の実技研修などが開催されていますので積極的に活用しましょう。
通信講座受講
復職意向が固まってきたら通信講座でコツコツ勉強する方法もあります。
インターネットから受講を申し込み、オンライン動画や教材で学ぶ事ができるので自分のペースで勉強したい方向きです。
独学で勉強
専門書やインターネットやアプリ、YouTubeなどでも勉強できます。
プロが監修したものであるかの見極めが必要ですが独学でもスキルや知識を習得できます。
経験者の声を知る
勉強とは異なりますが経験者に相談できるとつまづきやすいポイントや具体的なアドバイスをもらえることがあり、話を聞いて損は無いでしょう。
復職に向けた注意点
いったんは様々な理由から離職していますので、その要因をクリアして働き続ける事ができるのか。
自分自身の置かれている環境をしっかり見つめ、検討する事が重要です。
家族の理解を得られているか
看護師の仕事は重労働です。家族の理解無しに復職はあり得ません。
家族の協力を仰ぐ場面も出てくる為、勤務形態や勤務時間帯についてよく相談しましょう。
フルタイム勤務のみでなく、派遣やパート勤務なども含めて検討しましょう。
復職先の理解を得られるか
ブランクがある事は必ず伝えましょう。
離職理由や現状を理解してもらい、働き方に配慮してもらえるか。勤務時間など相談できるか。働く側からの見極めも大切です。
復職先の情報収集をしよう
希望条件に照らし合わせて求人情報と向き合う事も大切です。
求人情報以外にも実際に見学できる場合は職場の雰囲気や勤務形態を綿密にリサーチしましょう。
慣れるまでには時間がかかる
仕事の進め方は徐々に思い出すしかありませんが、相談できる相手を作っておくと心強いです。
復職しやすい条件
比較的復職しやすい条件の職場であれば復職の不安を和らげることができます。
ブランク可の職場
ブランク可と記載があればブランクを理解し、働きやすい職場の可能性が高いです。
十分な教育体制も期待できるので有力な候補の一つです。
パートや時短勤務可能な職場
いきなりフルタイムに復帰するのはハードルが高いと感じる方は多いので徐々に仕事に慣れる為にもパートや時短勤務が可能な求人もおすすめです。
託児所や支援のある職場
子育て中の復帰であれば託児所付きの病院・施設がおすすめです。
休憩中に子どもの顔を見に行けたり、通勤も一緒の為負担が少なくおすすめです。
託児所と提携している場合もあるので問い合わせてみましょう。
ブランクがあっても復職しやすい勤務先
厚生労働省によると看護師の有効求人倍率は2倍以上で推移しており、データからは売り手市場という事が分かります。
ブランクから来る不安に押しつぶされて復帰を諦めたり、復帰の失敗を防ぐために負担が少なく忙しすぎない職場を選びましょう。
クリニックや診療所
クリニックや診療所は夜勤が無い事が多く、家事との両立もしやすい傾向にあります。
大規模病院より重労働が少ない職場がほとんどですが勤務人数の少なさから季節性の流行病などで多忙になる場合があります。
小さなコミュニティーになるので事前に口コミなどで職場の雰囲気もリサーチしましょう。
健診・検診センター
健診センターは健康診断や人間ドックを行うので業務がルーティン化しており復帰しやすく、日勤のみ、土日休みの職場が多く、家事・育児との両立もしやすいです。
キャリアアップには不向きの為、自分のキャリアプランを踏まえて検討しましょう。
透析室や透析クリニック
透析室での看護はルーティンワークが多く原因疾患も限定されるため何から勉強したらよいかが明確です。
専門性の高い知識を身に付ける事ができ、長く患者さんと関わる事も可能で常勤でも日勤のみの所が多いのも特徴です。
介護施設のデイサービス
介護施設は介護士のサポートや利用者の健康管理がメイン業務の為、専門性の高い業務が少ない傾向にあります。
ブランク中の生活で向上した人間力を活かせるという利点もあります。
デイサービスの施設は比較的多いので自宅近くの求人も見つけやすいでしょう。
慢性期病棟・療養型病棟
病院に復帰したい場合、慢性期病棟は比較的病状が安定した患者さんが多く激務になりにくくじっくり技術や知識が取り戻せます。
ただし、24時間体制での見守りの為夜勤回数などはしっかり確認しましょう。
保育園
子どもたちの健康管理がメイン業務で医療行為の機会が少ない職場です。
子ども好きの方にはおすすめですが、看護師が複数名配置される事はほどんどなく、他の看護師に頼るという事ができませんので対応力が必要です。
人気が高いので長期的な就業を視野に入れましょう。
単発・短期雇用
本格復帰する前に単発や短期で復職してみると実際に本格復帰できそうかそうでないか自分の中で明確化する事ができますし様々な職場で仕事が体験できます。
本格的に復職した後で後悔する前にどのような条件で復帰すれば自分の生活とのバランスがとれるのかを慎重に洗い出しましょう。
利用できる復職支援サービス
復職支援サービスは様々ありますが複数利用して復職活動を有利に進めましょう。
転職エージェント
一人で復職先を探すのが心細い方は転職エージェントの利用がおすすめです。
効率よくアドバイスをもらいながら二人三脚で復職活動ができるので復職に失敗する可能性を減らせます。
エージェントが復職先に出入りしている事もあるので復職先の人間関係の不安についても相談してみるといいでしょう。
ハローワーク
国が運営する職業紹介所です。
インターネットでもすぐに求人情報を閲覧できるので覗いてみてもいいでしょう。
ナースセンター
看護職経験のある職員に相談しながらの復職活動が可能です。
復職支援のみでなく、研修や実習、看護師同士の交流会も行っているので積極的に利用しましょう。
まとめ
自分のライフスタイルに合った働き方を追求しながらブランクがあっても復職できるのが看護師の仕事です。
勉強して最新の知識を身に付けたり、復職先について入念にリサーチする必要はありますが、復職を目指してまず一歩踏み出してみてください!
復職に向けてナースグッズを揃えたい方はアンファミエ楽天市場店!