助産師は大変なことばかりで悪戦苦闘!そしていつでも疲労困憊
命が生まれる瞬間に立ち会えると言うことはとても嬉しいことです。
僕には妻と息子が1人います。
息子が生まれた瞬間の産声は今でもしっかりと覚えています。
ありがとう。よく頑張ったね。
と、自然に妻に言ってしまいました。
そして処置中の主治医と助産師の方にも、「ありがとうございます!」と言って、お礼を言いました。
みんなに感謝をされる助産師さんは、とてもやりがいがある一方で、業務内容はとても大変なことばかりです。
この記事では、助産師の業務内容・やりがい・魅力、助産師の仕事がどれだけ大変なのかを解説します。
助産師とは?
助産師の特徴
助産師は江戸時代には産婆と言われていて、昔話などで聞いたことがある方もいると思います。
婆と付いていますが、必ずしもお婆さんと決まっているわけではなく、出産経験者や、器用な老婆が勤めていたので産婆と呼ばれるようになりました。
助産師は、妊娠中の食事や健康の注意点・安全に出産できるための介助・出産後の母子の健康の管理と指導が主な仕事で、授乳介助や乳房マッサージも行います。
正常分娩であれば医師の指示がなくても、自身の判断で助産介助ができます。
現在の日本では、法律で定められている為、助産師は女性しかなれません。
また男性が助産師だと抵抗がある妊婦も多いようです。
勤務先
助産師が活躍する場所の中で最も多いのは病院です。
理由としては、助産師は逆子や多胎妊娠などによる帝王切開はできないからです。
その他に診療所・助産所があります。
画像引用:平成29年看護関係統計資料集 日本看護協会出版会
資格
助産師として働くためには、国家資格である看護師資格と助産師資格が必要です。
助産師試験の受験願書は10月中旬頃から配布されます。
試験の日程は、年1回、2月中旬に実施され、3月下旬に合格発表です。
試験日 | 年1回2月中旬 |
受験料 | 5,400円 |
合格発表 | 3月中旬 |
合格率 | 95%以上 |
助産師の業務内容
出産前
食事や運動など妊婦の体調に関する指導をします。体重の変化には気をつけなければなりません。
不安や悩みの相談に乗る事も大事な仕事です。女性ホルモンが変化しやすいので、イライラしたり、うつ病になりやすくなります。
陣痛が来たときの対応方法や、心構えも教えます。特に父親にはしっかり指導しないと後で苦労します。
出産時
母子ともに、健康で安全に出産する為に分娩介助を行います。
正常分娩では助産師が中心で行いますが、異常分娩の場合は医師の補助を行います。
ずっと付きっきりではないので、お産が始まるまでは定期的に確認しにきます。
生まれた直後に、へその緒を切る・身長・体重の測定・手形と足形を取ったりもします。
出産後
入院中の母子の体調管理を行います。
おむつ替えや沐浴の方法・授乳や乳房のケアの方法などを指導します。
出産後の母体・新生児はとてもデリケートなので、しっかり観察しなければなりません。
産後はガルガル期と言われるほどイライラする人や、産後うつになる場合もあるので悩みや相談を聴くのも大切な仕事です。
助産師ができないこと
帝王切開や会陰切開などの医療行為や、多胎妊娠や逆子妊娠などのハイリスク妊娠はできません。
やりがい
出産に立ち会える
助産師の業務内容の中でも分娩解除は命に関わる特別な業務です。
陣痛に耐える妊婦さんを励まし、呼吸を促し、いきみ逃がしをしてケアします。
産まれた後は、素早く処置をしてお母さんに赤ちゃんの顔を見せた時はみんなが自然と笑顔になります。
妊娠初期からずっとサポートをしてきた妊婦さんと笑い合えて、喜び合える事にやりがいを感じる人も多いでしょう。
出産後のお母さんと達成感を分かち合えた時
助産師は産婦人科医よりも妊婦さんに関わる時間が長いです。
産前から産後まで一緒に頑張ってきた妊婦さんとはとても深い信頼関係を築く必要があります。
そのため出産という大仕事を終えた時は、他の職業では味わえない達成感を分かち合えるでしょう。
妊婦やそのご家族から感謝されたとき
出産時に助産師ができるのはあくまで助産行為ですが、産婦人科医よりも深く関わる助産師はとても大きな存在でしょう。
また正常分娩の場合は助産師が赤ちゃんを取り上げるケースもあります。
信頼している助産師に正常分娩をしてもらえる事はとても心強いでしょう。
誰でも「ありがとう」と感謝されると嬉しくなりますが、精一杯介助した分、喜んでもらえると嬉しいものです。
魅力
生命の誕生に立ち会える
助産師の1番の魅力は、生命の誕生に立ち会えることです。
出産に立ち会えるだけではなく、介助ができる職業は他にはありません。
赤ちゃんが何時間もかけて頑張って生まれてくる瞬間はとても感動的です。
そして赤ちゃんに出会えた時は、最高の喜びです。
年収が高い
年収が高いことも助産師の魅力です。
助産師の年収は看護職の中でも比較的高めで、理由については専門性の高さ・看護師資格と助産師資格が必要だということです。
また、看護師にはできない助産行為も行えるため、助産師の収入が高くなる理由の1つです。
開業権を持っている
助産師は開業権を持っているので、独立して自分で助産院を経営をすることで収入を上げることができます。
ただし、助産師は医療行為は行えないため、万が一のことを考えて提携病院を確保する必要があります。
大変なこと
中絶・流産・死産に立ち会うこともある
妊娠や出産など嬉しい事もありますが、逆につらい事もあります。
ずっとサポートをしてきた助産師も悲しいですが、それ以上に妊婦さんやご家族をには、つらい状況です。
悲しむだけではなく、できるだけ妊婦さんやご家族の心の傷を癒やせるように支えることも大切な仕事です。
責任が重い
助産師は母子の身体を必ず守らなければなりません。
知識や技状況に応じて状況に応じて臨機応変な対応が求められます。
絶対にミスは許されないプレッシャーを感じて辞めたいと思ってしまうこともあります。
体力勝負
出産はいつ始まるか分からないので長時間の勤務や昼夜逆転することもあります。
不規則な生活リズムに身体が付いていかないつらいと感じてしまう人も多いです。
助産師の仕事は、命と向き合うこと、そして体力勝負であることです。
人間関係
助産師は妊婦さんやそのご家族、職場の医療関係者と深く関わらなければなりません。
激務な上に、妊婦さんからの相談内容や、医師との意見が食い違っているのに従わなければならないなどの状況でストレスが溜まることもあります。
ストレスが溜まると怒りっぽくなり、言葉遣いや態度で人間関係がうまくいかなくなる助産師もいます。
まとめ
助産師の仕事はとても大変だという事が分かったと思います。
誰もが一度は関わった事がある助産師ですが、今もどこかで新しい生命の為に頑張っています。
そんな素敵な彼女たちに改めて感謝したいです。
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