約6割の医師が辞めたいと思っている!?辞めたい理由と医師の現状
実は、医師の約6割が、「医師を辞めたい」と考えているそうです。
今の時代は、昔と違い、一つの職場で長く働くことが減りました。
「キャリアアップのため」
「病院・クリニックの風土に合わないから」
そういったケースで転職をする人が増えています。
ではせっかく苦労して就職した病院・クリニックですが、辞めたいと思う理由は本当にそれだけなのでしょうか。
そこで僕は、医師の離職率や勤務形態の実態を調べてみました。
医師を辞めたい理由
勤務医労働実務調査によると、約6割の医師が「医師を辞めたいと思ったことがある」と回答しています。
引用:勤務医労働実務調査(全国医師ユニオン)
ではなぜ「辞めたい」と思うのか。
その理由をご紹介します。
残業時間
一つ目の理由は、「残業時間」です。
医師の仕事に残業は付き物です。
勤務時間はバラバラ。
日勤のときもあれば夜勤のときもあります。
夜中の呼び出しだって珍しくありません。
下記は医師の残業時間とその割合です。
残業時間 | 割合(%) |
週40時間未満 | 13.7 |
週40~50時間 | 22.3 |
週50~60時間 | 26.3 |
週60~70時間 | 18.9 |
週70~80時間 | 10.4 |
週80~90時間 | 5.0 |
週90~100時間 | 2.3 |
週100時間以上 | 1.2 |
厚生労働省の「医師の働き方改革について 2021」によると、月の残業時間が80時間以上を超える医師は、全体の40%程度とされています。
医師のなかには週100時間以上の超過労働をしている医師もいるようです。
前回の平成28年度調査から週70時間以上の残業をしている医師は減ってきているものの、減り方は微々たるもの。
働き方改革が行われている現代でも、実状は厳しいようです。
精神面
二つ目の理由は、「精神・メンタル面」です。
医師が関わるのは、患者一人だけではありません。
患者と、その家族はもちろん、看護師などのスタッフなど…
実に多くの人と関わる仕事です。
そのため、患者関係者や職場の人間関係がうまくいかなくて嫌になる人もいるようです。
命を預かるプレッシャーは想像を絶するものだと思います。
そんな負担から医師を辞める人も少なくありません。
休みが取りにくい
3つ目は、「休日面」です。
残業時間が多く、週末出勤するのも当たり前な医師という職業。
拘束時間が長く、「休みたいときに休めない」と自由に有給休暇を使えないということもあるそうです。
ましてや「長期で休んで旅行」なんてなおさらできません。
そのため、自由に休みを取得できないのも不満の一つとなっています。
医師の転職率
厚生労働省が発表した職業紹介事業 運営状況 (令和3年度)によると、紹介会社を通じて医師が病院を転職するケースは、増加傾向にあります。
・令和2年度→140,595件
・令和3年度→171,194件
医師・歯科医師・薬剤師統計の概況によると令和2年度における全国の医師数は339,623 人。
要するに、令和2年度時点で医師全体数約34万人に対し、年間約14万件のケースで転職が行われているということになります。
今の時代、転職は珍しいことではないでしょう。
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まとめ
昨今では、一つの病院に長く勤めるのではなく、不満やスキルアップのために医師の多くが転職しています。
しかし、医師の仕事は激務です。
日々の仕事をこなしながら転職活動を行うのは難しいでしょう。
そのため、転職するならエージェント型の転職サイトをおすすめします。
自分の希望に合った働き先を紹介してもらえるので、職場探しに時間を割くこともありません。
無理なく働く未来のためにも、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。