研修医は副業できない?副業を始めるときの注意点とできる副業

近年、世界情勢の混乱や物価高の影響で生活費の支出が多くなっていますよね。

もう少し自由に使えるお金が欲しい!

どんな職業に就いていても、誰もが1度は思ったことがあるのではないでしょうか。

年収が高い医師の方でさえ副業の興味を持っている方が多いです。

医師のたまごである研修医の方たちは、医師程年収も高くなく研修医ならではの出費もあります。

そんな研修医の方が副業するため注意することと、できる副業をまとめました。

この記事でわかること
・研修医の年収と出費
・研修医副業を始めるにあたっての注意すること
・研修医ができる副業

研修医の年収と出費

研修医の平均年収

研修医の研修期間は、臨床研修と呼ばれる初期研修と専攻医と呼ばれる後期研修の2つに分かれます。

初期研修の期間は2年で、病院の様々な業務の基礎を学ぶ期間になっています。

初期研修を終えると多くの研修医は後期研修に進みます。

後期研修の期間は3年で、自分で診療科を選び専門的なプログラムを学ぶ期間です。

初期研修
(臨床研修)
後期研修
(専攻医)
期間2年3年
平均年収307万~502万円650万~850万円
参考:厚生労働省|臨床病院における研修医の処遇(平成23年度採用予定の臨床研修医の推計年収) から作成

研修を行う地域や病院、勤続年数によって年収は変わってきます。

後期研修から年収は結構あがりますが、初期研修の年収は思っているより少なく感じますね。

研修医ならではの出費

研修医ならではの主な出費は3つあります。

1.奨学金の返済

人にもよりますが、奨学金制度を利用して大学に通っていたのであれば、奨学金の返済が出費の1つです。

2.医学書の購入

初期研修の2年間は、様々な診療科を回り研修を行います。

行く先々の診療科の医学書を毎回購入していると思った以上の出費になります。

3.交際費

コロナ禍が明けてきた近年では飲み会も行われていくことでしょう。

回る診療科ごとで歓迎会が開かれるケースもあり、積み重なれば地味に出費が重なっていきます。

研修医が副業するときの注意点

研修医の副業は原則禁止と医師法で定まっています。

しかし、副業の全てを禁止されているわけではありません。

研修医が副業をする際に注意しないといけない点があります。

  • 初期・後期研修医のどちらか
  • 勤務する病院の規則

1つずつ見ていきましょう。

初期・後期研修医のどちらか

初期研修医のアルバイトは原則禁止となっています。

ここでのアルバイトは、勤務先以外の病院へ非常勤などで勤務しに行くことを指します。

臨床研修を受けている医師は、臨床研修に専念し、その資質の向上を図るように努めなければならない。

引用:医師法第16条の5

医師法で定められている通り研修中は研修に専念しなければなりません。

これを受けて、厚生労働省の医師臨床研修に関するQ&A(研修医編)に「研修期間中の診療のアルバイトは禁止」と記載されています。

診療のアルバイトとの記載なので、診療に関係ないアルバイトについては明言されていません。

不透明なところもあり、研修に専念できなくなる可能性があるため基本的には禁止という風潮があります。

後期研修医になれば、本業に支障がでない程度の勤務先以外の病院でのアルバイトが解禁されます。

勤務する病院の規則

後期研修医であっても、病院の就業規則でアルバイトが禁止されていたら、アルバイトはできません。

勤務する病院が公立病院や国立病院機構の場合もアルバイトはできません。

なぜなら、公立病院や国立病院機構に勤務する医師はみなし公務員になるからです。

みなし公務員って?

みなし公務員とは、公務員ではなく民間企業で公的な業務を仕事としている方のことを指します。

例えば、郵便局員や公共交通機関の職員などもみなし公務員になります。

できる副業

結局副業できるの?

勤務する病院が公立病院や国立病院機構であれば副業はできません。

それ以外の病院であっても、副業禁止が就業規則に明記されている場合も副業はできません。

みなし公務員でなく、病院に副業OKの確認ができたら初めて副業ができます。

診療のアルバイトが禁止されている初期研修医でもできる副業はあります。

診療のアルバイト以外の副業

1.不動産投資や株の配当金収入

初期費用がかかるデメリットはありますが、不労所得になるため、研修や本業への支障がでにくいメリットがあります。

2.ポイ活

医師向けのポイ活サイトも多数あるので、コツをつかむと月1~2万円は安定して稼げます。

3.ブログやYouTube、アフィリエイトサイトの運営

収益化できるまでに時間がかかったり、動画編集などコンテンツ作成の知識が必要になってきます。

しかし、不労所得になる可能性があります。

まとめ

研修医で副業を始める際に注意すべき点は3つです。

・公立病院や国立病院機構での勤務ではないか
・就業規則で副業禁止ではないか
・研修や本業に支障はでないか

3点をクリアできたら、初期研修医の場合は診療に関係のない副業を探しましょう。

今回は診療に関係のない副業を3つ紹介しました。

・不動産投資や株の配当金収入
・ポイ活
・ブログやYouTube、アフィリエイトサイトの運営

後期研修医の場合は、診療の有無に関わらず副業やアルバイトをできます。

診療に関係のあるアルバイトを探すならこちらのサイトもおススメです。→民間医局

少しでも経済的に余裕ができたら、趣味に使えたりできますね。

注意点を踏まえて副業を始めるのもありかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)