薬剤師の定年後はどのように働ける?定年後の働き方を知ろう!

薬剤師として長く働いてきてもう定年間近。

定年後の生活について考えることも増えてきたそこのあなた。

薬剤師の定年後のライフプランはどのようなものがあるのか興味がありませんか?

今回は、薬剤師の定年後の働き方などについてまとめました。

そもそも定年とは何歳のことなのでしょうか。

厚生労働省は「定年とは、労働者が一定の年齢に達したことを退職の理由とする制度」と定めています。

つまり定年の年齢が国から決められているわけではありません。

ただし、事業主が労働者の定年を決める場合、定年年齢は60歳を下回ることはできないとされています。

このことから「60歳が定年」というイメージが一般的なのだと思います。

現在、事業主には65歳までの「高年齢者雇用確保措置」が義務付けられています。

定年を65歳未満に定めている事業主は、定年の引上げ、継続雇用制度の導入、及び定年の定めの廃止のいずれかの措置を講じる必要があります。

・・・簡単に言うと、事業主が定年を決められるということです。

ですから、会社ごとに定年が異なるわけです。

就職時にきちんと確認しておく必要がありますね。

今の職場の定年が何歳か知らないという方は就業規則を確認しておくことをおすすめします。

薬剤師の定年はおおむね60~65歳といわれています。

では、薬剤師は何歳まで働いている方が多いのでしょうか?

厚生労働省より薬剤師全体に対する、年齢ごとの割合が公開されています。

年齢割合(%)
29歳以下12.4
30~39歳25.4
40~49歳22.6
50~59歳20.0
60~69歳13.8
70歳以上5.9
参考:厚生労働省 令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況より作成

上記の表から60歳以上で働いている方は薬剤師全体の14%ほど、70歳以上でも6%ほどいらっしゃることが分かります。

この表からは定年後も働いている薬剤師がいらっしゃることが分かります。

働く意思があれば定年後も働くことができるのが薬剤師の強みです。

この強みを活かさないわけにはいかないですよね!

定年後の働き方を考えるうえで重要なのは、定年後どのように過ごしたいかということです。

「今までのように毎日しっかり働きたい!」

「ゆっくり家で過ごす時間や趣味の時間も楽しみたい」

など人によってさまざまだと思います。それぞれにあった働き方を探しましょう。

再雇用

まず、今いる職場に再雇用してもらう方法があります。

この場合、今の会社をいったん退職し、再度同じ会社と期限を決めて契約を結びなおします。

雇用形態としては正社員よりも契約社員、パート、アルバイトが多いです。

再雇用の場合、今までの環境と変わらないため定年後もストレスが少なく働くことができるのがメリットです。

転職

別の職場にパートや契約社員として就職する方法もあります。

転職する場合はその企業が60代以上も応募しているか、調剤業務経験が必要かなどを確認しておく必要があります。

また50代までの転職に比べると求人数はとても少なくなります。

難しい転職活動になりますが、「今の会社で働き続けるのはちょっとなぁ…」と悩んでいる方はよりよい待遇で働くために転職サイトなどを利用して探してみましょう。

全く別の職種に転職する

薬剤師免許を持っているからといって、絶対に薬剤師として働かないといけないわけではありません。

「自分でお店をやってみたかった」「〇〇で働いてみたかった」などの夢がある方は全く別業種に転職することもいいかもしれません。

60歳だからとあきらめる必要はありません。やりたいことが見つかっている人は挑戦してみるのもいいでしょう。

◆すべてに共通すること◆

どの働き方をするにしても定年前の待遇より年収などは下がる可能性が高いということは知っておきましょう。

これまでと同じような働き方や年収は期待できないですが、今の自分にあった働き方や生活ができる職場を探しましょう。

また60代に入ると体調が気になる方もいらっしゃると思います。

病院に通う日は休めるか、働く時間の調整できるかを確認しておくことも大切です。

調剤薬局

調剤の経験があれば一番働きやすい職場です。

調剤監査投薬はもちろん、患者さんからの電話の対応や在庫管理などたくさんの業務があり、多くの調剤薬局で人手を必要としています。

60代以上の方も多く活躍されている職場でもあります。

ドラッグストア

こちらも調剤の経験があれば有利な転職先です。

ドラッグストアでは調剤薬局よりも市販薬なども扱う機会が多いため、処方箋医薬品以外の知識も必要になってきます。市販薬のことは任せて!という方はぜひ求人情報を探してみましょう。

また、福利厚生面でのメリットはドラッグストア内の商品を社割で購入できることです。

会社によって異なるところなので、応募時に福利厚生について確認をしておきましょう。

物流センター

調剤経験がなくても就職できる職場として物流センターがあります。

医薬品の検品作業や物流の管理などを行う職場です。物流センターには薬剤師を置く必要があるため一定数応募があります。

物流センターは残業が少なく土日休みのところがほとんどなのでプライベートを優先させたい方におすすめです。

求人数はほかの職種に比べると少ないと思いますが探してみるのもいいかもしれません。

そう言われても、自分で求人情報を探すのはなかなか難しいと思います。

そんな時は転職サイトに登録して求人情報を提供してもらいましょう。

◆転職時の注意点◆

病院や企業への再就職は難しいと考えられます。

転職サイトを見てもらえればわかるのですが、かなり求人数は少ないです。

病院や企業でのご経験がない場合は検討する職種から外すことをおすすめします。

・薬剤師の定年は会社や病院によって変わる

・60代以上の薬剤師はたくさん活躍している

・再就職や転職する場合、年収などの待遇が下がる可能性が高い

・調剤経験の有無で就職先を探す

薬剤師の定年についてまとめましたが、いかがだったでしょうか?

求人は少ないかもしれませんが、必ずあなたを必要としている職場があります。

これを読んでいるあなたがよい職場と巡り合えることを願っております!

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