薬剤師のブランク解消に役立つおススメの勉強方法をご紹介!
薬剤師は、患者さん一人一人に合ったお薬を提案し、健康を支える大切な役割をしています。
そのために、医師としっかり相談をしながら薬を決める事がとても重要です。
医療現場にかかせない薬剤師ですが、結婚や子育て・介護などの理由で現場から離れ、再び数年後に薬剤師として復帰をしようと考えている人も多いのではないでしょうか？
しかし、一度現場から離れてしまうと
- 「昔の知識のままで、最新の薬についていけるかなぁ」
- 「現場に迷惑をかけてしまうのではないか心配」
その不安になる気持ちとてもわかります。
こうした不安を乗り越えるためには、勉強を通じて最新のスキルを身につける必要があります。
そこで今回は、現場復帰するにはなぜ勉強が必要なのかという事と勉強方法をお伝えします。
なぜ現場復帰するのに勉強が必要なのか？
「現場に戻りたいけれど、ブランクがあるから不安」そう感じる方は多いのではないでしょうか?
医療の現場は常に変化し、新しい薬や法律、技術が導入されるため、以前の知識だけでは対応が難しいこともあります。
現場復帰をスムーズにするために、どのような学びが必要なのか、一緒に見ていきましょう。
1.新しい医薬品の登場
医薬品の世界は日々進化しており、新薬やジェネリック医薬品が次々と開発されています。
薬の副作用・適応症などを理解していないと、患者さんへの適切な説明・処方ができなくなってしまいます。
たとえば、患者さんが処方された新しい薬について質問した時に、薬剤師が正確な知識をもっていないと、患者さんに不安を与えてしまいますよね。
常に最新の情報を把握することは、患者さんの信頼を得るのに大切なことです。
しかも、新しい薬は今まで処方されていた薬と異なる作用を持つこともあるので、気を付けなければいけません。
2.法規制の変更
医薬品の取り扱いや調剤に関する法律や規制は、定期的に見直されます。
新しい規制に対応していないと、業務のトラブルやリスクを招いてしまうかもしれません。
新たに決められた規則を把握していない場合、違反行為となる恐れもあります。
自身のキャリアを守るだけではなく、患者さんに安心感を提供するためにも重要です。
3.現場業務のIT化
調剤薬局や病院では、電子カルテや調剤システムなどのIT技術を活用した業務が進化しています。
最新のシステムを操作するスキルが求められるため、学ぶ事がとても重要なのです。
パソコンやタブレットを使った患者情報管理などの、今までの手作業業務とは異なる事が増えています。
そのために、最新の機器やシステムの操作方法を覚える必要があるのです。
4.患者の悩みや医療傾向の変化
近頃は、在宅医療やセルフメディケーションの推進が進んでいるので、薬剤師はこれらに対応するカウンセリング能力やコミュニケーションスキルも重要視されています。
例えば、在宅医療の高齢者の方に、薬の使い方や管理方法を丁寧に説明しなくてはいけません。
5.自己のスキル確認と自信の回復
ブランクがあると「知識が古いのではないだろうか」「現場についていけるだろうか」という不安がでてくるでしょう。
勉強を通じて最新の知識を持つことで、自信も高まり業務に取り組む事ができますよね。
勉強し直すことで、昔覚えた知識が鮮明によみがえり、「まだまだ自分はやれる」という自信を取り戻せるでしょう。
ブランク薬剤師におすすめの勉強方法
ブランクがあると、「知識が古くなっていないか」「自信がない」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、最新の知識を身につけ、自信を取り戻せる無理なく学べる勉強方法をお伝えしていきます。
.日経DI（ドラッグインフォメーション）
薬局薬剤師向け情報誌。クイズなども掲載されているので、息抜きしながら勉強できますね。
全国の保険薬局に無料送付しています。医療機関にもあるみたいです。
専門誌としてスキルアップ＆マネジメントを深い所まで発信していますよ。
新薬や、薬に関する情報の薬剤師としての仕事に役立つ情報がわかりやすく掲載されています。
専門知識のあるプロのオンラインセミナーも開催しています。
情報誌を読んでみましたが、イラストも描かれていて楽しめながら読めました。
日経DIの詳しい内容はこちら
2.新版『薬の相互作用としくみ第2版』
薬剤師さんに絶対持っていて損はないと言いたい本です。
基礎はもちろんの事、相互作用や実践までが書かれている凝縮された実践書です。
表紙にも【基礎から学べる決定版！】と書いてあります。
これを読めばブランクがあっても「あ、そうそう、この薬の作用そうだった、思い出してきた。」と、感じるのではないでしょうか。
2つ以上の薬を同時に飲み合わせた時に、薬の作用が強くでたり、逆に弱くなったりと、場合によっては副作用が出たりします。
この本には色々な症状の仕組みが詳しく書かれています。
新版『薬の相互作用としくみ第2版』の詳しい内容はこちら
3.MPラーニング
忙しい薬剤師が場所や時間を問わずに勉強できるe-ランニング（Web研修システム）です。
薬剤の最新情報・患者対応スキル・調剤や服薬指導の実践的知識など、日々の業務に役立つ内容が学べます。
800以上の薬に関する内容が用意されているそうです。
常に、最新の知識をもって業務に取り組めるというわけですね。
1つの内容が30分で構成されているので、隙間時間にも受講できる手軽さも魅力ですね。
MPラーニングの詳しい内容はこちら
まとめ
薬剤師は患者さんの健康と命を守る、やりがいのある仕事です。
ブランクがあっても、勉強を通じて知識とスキルを磨けば、安心して現場復帰できるでしょう。
最初は少しずつでも良いでしょう。30分からでも勉強はじめてみませんか？
一つ一つ勉強を積み重ねる事で、必ず成果が見えてきますよ。
続けることが大切ですね。
そうすれば、自信を取り戻して、患者さんに信頼される薬剤師に復帰できるでしょう。
今日から少しずつでも、新しい一歩を踏み出してみましょう。
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