本当に転職しない方がいい?薬剤師の転職事情について調べてみた!

「このままこの現場で働き続けようか?」「業務に追いつかなくてつらい。」そんな悩みを持つ人は多いと思います。

将来のキャリアについて考えてしまうのは、とても自然なことです。

しかし、転職した後のことを考えずに即決でやめる決断をするのも、時としてリスクが生じます。

そこで今回は、「薬剤師の転職」についてまとめてみました。

もし退職したいという人は、今は少しとどまって一緒に考えてみませんか?

転職を考えるに至る主な理由

薬剤師の退職理由としてよくある意見が、年収が低い・キャリアアップの時間がとれない・長時間の労働・残業がきつい、などです。

現場が人手不足の場合、仕事で不明な点を先輩に聞くことができなかったりするなどの理由も見受けられました。

それでは業務に支障をきたす恐れがありますよね。

加えて、人が辞めてしまうと、長時間労働になる恐れがあり、職場の労働環境がどんどん閉鎖的になる恐れがあります。

転職しない方がいい人は?主な特徴

環境を変えたい場合、転職するという決断は大事だと思いますが、必ずしも転職することが最良の選択ではない場合も存在します。

ここでは、以下の考えの人は、今一度立ち止まって考えることをおすすめします。

転職理由が曖昧である

自分のキャリアビジョンが明確でない場合、軸がぶれてしまって、どんどん思い描くコースから外れていく恐れがあります。

「思ったより給料が低いから」「今の職場よりも、もっといいところがあるのでは」というような明確ではない理由では、転職しない方がいいでしょう。

こういった漠然とした気持ちで転職したとしても、次の職場でも同じことを思いがちです。

転職活動は体力や時間の浪費につながってしまうので、ちゃんとしたスキルアップの道筋などのビジョンを立てたり、よく業界の情報を調べてから行うようにしましょう。

今の職場の環境や現状の給料に満足している人

今の職場の給料に満足している人は、次の職場に行ったとしても、今以上に満足のいく給料をもらえるところがあるとは限りません。

今よりも給料が高い職場につけたとしても、想像以上に勤務が忙しかったり、未経験の仕事を任されて自分で勉強もしなければいけなくなって疲労してしまうケースもあります。

安定した環境で働けるに越したことはないので、こういった理由の場合は転職するべきではありません。 

転職を繰り返す人

転職回数が多い薬剤師は、ネガティブな印象を持たれ、書類審査や面接につながりにくいです。

企業側は、自分のところで少しでも長期的に働いてくれる人が欲しいはずです。

もしかしたら、その人を採用してもすぐに辞めるのではないかと思われたり、本人の仕事の態度に問題があるのでは?という疑いをもたれる可能性もあります。

本当にその転職が自分にとって必要なものなのかを見極めてから転職活動に移行するようにしましょう。

転職するとどうなる?市場の現状を見てみよう

厚生労働省がまとめた令和6年2月分の『一般職業紹介状況』によりますと、薬剤師の有効求人倍率は2.34倍です。

これは、求職者1人あたりに、2〜3社が採用を希望している状況となっています。

この状況は、転職市場において薬剤師がまだまだ需要がある存在だと裏付ける数値になっています。

このように、薬剤師がまだまだ市場で需要がある背景として、いくつか理由がありますので紹介します。

1.超高齢化社会への突入

2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、日本社会が「超高齢化社会」に突入すると言われています。

これにより、医療や介護の需要は今以上に伸び、医療・介護のニーズが増え、より一層薬剤師の働きへの注目が増えます。

また、技術の進歩で新薬の開発、及び治療技術の高度化が進み、より専門的な技能を持つ薬剤師が重要な役割を担う存在になります。

2.医薬分業

以前は、外来患者は診察を受けた医療機関で薬をもらう「院内処方」が主流でした。

今は医師が診断・処方を行い、薬は薬局で受け取ることが可能になった「医薬分業」が推進される形となりました。

医薬分業のメリットとして、診察・処方を行う医師と、薬の調剤を行う薬剤師のダブルチェックが可能となったことが大きいです。

これにより、医師と薬剤師が、薬の効果や副作用の確認、飲み合わせの確認が可能となりました。

高齢者は、複数の薬を服用する人も多く、薬をたくさん飲むということは、それだけ体に負担がかかります。

残薬の管理や、服薬指導ができる薬の知識を備えた薬剤師がいれば、これほど心強いことはないでしょう。

3.在宅医療の普及

在宅医療に関する国民のニーズも高まっています。

厚生労働省による「在宅医療の最近の動向」調査では、60%以上の国民が、自宅療養を希望しています。

また、薬剤師が患者の家まで赴き、残薬管理や服薬指導を行うケースも増えてきています。

住み慣れた環境で過ごせるのは、とても魅力的ですよね。

今後は、家族が離れて暮らしている方や、身寄りのないお年寄りなども増えてくると予想されます。

ますます、薬剤師の訪問サービスも必須になってくる時代になってくるでしょう。

これから薬剤師はどうなるんだろう?

このままでは薬剤師は余る時代に・・・!?

厚生労働省の「第12回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」によると、薬剤師の需給バランスは今後10年間は維持されると予想されます。

しかし、将来的には需要より供給が上回ってしまい、薬剤師が余り始める恐れがあります。

以前は、薬剤師業界は、売り手市場の側面は強かったですが、今後は資格を持っているだけでは採用されない時代が到来してきます。

対物業務から対人業務へ

いままで薬剤師は、処方箋の受け取り・管理や、薬品の在庫管理などをこなす「対物業務」を行っていました。

これからは処方箋の内容を確認し、飲み合わせの薬をチェックしたり、薬の服薬指導などを行うなど、患者を中心とした「対人業務」に移行していきます。

患者さんや、薬局に訪れて薬について尋ねてきた方などと接する機会も増えてくるので、コミュニケーション力を備えた薬剤師の存在が期待されます。

本当に転職するべきだろうか?転職活動を行う前にできること

身につけておいたほうがいいスキル

対人業務に移行する流れなので、「コミュニケーション力」は備えておいた方がいいです。

薬局に行けば、薬の種類の豊富さに戸惑う人も少なくないはずです。

パッケージの裏には成分表が乗っており、見慣れないカタカナばかりで理解するのも難しい、と思う人は結構いるでしょう。

成分の一つ一つを理解している知識があれば自分で探せるけれど、そういうわけには行かない。

そんなときに薬剤師がいれば、いつでも聞くことができます。

患者さんの体質を考えられたり、困っている症状を聞いて、的確に求めている薬を選別できるときっと何度も足を運びたくなります。

薬の成分の組み合わせの知識や市場に出回っている医薬品はどんなものがあるのかを日頃から勉強することが大事になってきます。

かかりつけ薬剤師、在宅医療の経験や知識

「かかりつけ薬剤師」とは、患者さんから指名され、その人の飲む薬の管理などを担当する役目です。

薬剤師よりも、患者さんの身近な存在として支えることができます。

これからは核家族化や高齢化が今以上に進み、近くに頼れる人がいない高齢者が増えると思います。

いつも同じ薬剤師が薬品の指導やマネジメントをしてくれるのはとても心強いと思いますよね。

さらに在宅医療を希望する患者さんが増えれば、培った知識を活かす場面も増えてきますよね。

なので今から勉強をやり始めるのも大きな一歩です。

まとめ

今回は薬剤師の転職事情や薬剤師の市場においての存在感などについて調べてみました。

超高齢化社会に突入していく時代になっていくにつれて、医療系の業界は今よりも人手不足になってきます。

今後一層医療ニーズも深まっていくにつれ、一人でリサーチを進めたり、ほかの企業を探すには難しくなってくると思います。

もしも転職後のミスマッチが起きてしまったら・・・なんて考えたら不安になりますよね。

今の時代、ハローワークに直接行って会社を探すのではなく、転職サイトに登録して企業を探すやり方は当たり前になってきました。

その中でも、「お仕事ラボ」は、丁寧なヒアリングが魅力で、転職後の高い定着率を実現しています。

それは希望条件を細部にわたるまでくみ取るおかげであり、業界の動向を見据えた精度の高い求人を紹介するためです。

このように業界に精通しているコンサルタントと一緒に仕事を探すことができますので、一人では不安でも、心強い味方がいるのは大きいですよね。

また、転職後もコンサルタントから連絡が来るので、悩んでいることや戸惑うことがあったとしても、担当者に話すことができます。

もしも転職で迷っているという人がいたら、ぜひご活用ください!

理想の職場をイチから探し出す-お仕事ラボ

また、医療系の転職サイトは一つだけではなく、ほかにもあります。当サイトでは、おすすめの薬剤師転職サイトを紹介している記事を掲載しています。

転職サイトのおすすめ3選のほかに、転職サイトを利用するうえでのメリットや、各転職サイトの違いなどについても解説しているので、併せてご覧ください。

薬剤師の転職サイトおすすめランキング3選!成功のポイントも!

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