薬剤師のパートは実際厳しい?収入や産休育休・ブランクについて解説
パート薬剤師として就職して生活していけるかどうか、不安に思っていませんか?
正社員とパートのどちらが自分に合っているのか、パートになったら産休や育休が取れなくなるんじゃないか、プライベートをどれくらい優先できるのか、給料は実際どれくらいなのか。
後で後悔しないように、就職する前にきちんと調べておきたいですよね。
この記事では、パート薬剤師の働き方について気になるトピックを解説しています。
ぜひ最後までお読みください。
Contents
パート薬剤師の収入は?
パート薬剤師の時給は2000~2923円、全国平均は2250円です。(2024年11月時点、バイトル 薬剤師のアルバイトの時給・給料より)
アルバイト・パートの平均時給は1272円(2024年10月時点、マイナビキャリアリサーチLab 2024年4月度 アルバイト・パート平均時給レポートより)です。
それと比べると、パート薬剤師の時給はかなり高いです。
ですが、扶養内でパートで働く場合、「年収の壁」に気を付ける必要があります。
いわゆる106万、130万の壁というものです。
106万の壁とは、条件を満たすと、扶養から外れて厚生年金や健康保険を支払わなければならないことを指します。
その条件とは、51人以上の企業で働いている、週の労働時間が20時間以上、年収が106万円(月収8万8千円)以上などです。
年収がおよそ125万円になれば手取りの収入がもとに戻ります。
130万の壁には、企業の規模は関係ありません。
年収が130万を超えると、扶養から外れて、国民年金や国民健康保険を支払わなければなりません。
正社員と比べたメリット・デメリットは?
薬剤師は、正社員とパートで仕事内容は大きく変わることはありません。ですが、待遇の違いはかなりあるようです。
パートのメリット
- 残業が少なく休みやすい。そのため、持病があっても体調を考慮したり、子育てや介護、プライベートと両立したりしやすい
- 異動がない
- ノルマがない
- 職場が合わなかったときに退職しやすい
パートのデメリット
- 昇給やボーナスがない
- シフトに思い通り入れなければ、希望する額を稼げないかも?
収入を上げるにはどうする? 正社員と同じくらい稼ぐには?
薬剤師の正社員と同じくらい(平均月42万円)稼ぐには、
時給2500円 × 1日8時間勤務 × 週5日
が必要になります。平均時給に比べて300円高いですね。
パート薬剤師が収入を上げるためには、以下の方法があります。
- フルタイムで働く
- 薬剤師の収入が高い地域で働く
- 夜や土日に働く
薬剤師の収入は都市部に行けば高くなるとは限りません。
パート薬剤師の平均時給が高いのは、上から三重県(2923円)、新潟県(2625円)、岩手県(2600円)です。(2024年11月時点、バイトル 薬剤師のアルバイトの時給・給料より)
夜や土日に働きたいなら、ドラッグストアに就職するのがおすすめです。土日に営業しているのはもちろん、24時間営業のところもあります。
一方で、調剤薬局は土日や遅い時間には営業していないところが多いです。
パートでも産休育休は取れるの?
産休は、雇用契約期間内ならだれでも取ることができます。
育休は、以下の条件を満たせばだれでも取ることができます。
- 今の職場で1年以上働いている
- 子供が1歳6か月(または2歳)になるまでに雇用契約が終了しない
勘違いしがちですが、パートになったら産休育休が取れなくなることはありません。
また、条件を満たせば、育児休業給付、育児休業期間中の社会保険料の免除、出産手当金などの経済的な支援を受けることができます。
ブランクがあっても復帰できる?
薬剤師として再就職するなら、ブランクは2年以内が理想です。
なぜなら、調剤報酬や薬価などの医療制度が2年ごとに見直されるからです。
今までにも、新型コロナウイルスの流行に対応するために、医療体制の見直しが行われたりしてきました。
ですが、2年以上のブランクがあれば再就職は絶対に無理というわけではありません。
就職面接の際に、今も薬剤師の勉強を続けているということを伝えられれば問題ありません。
また、ドラッグストアならブランクOKの求人が多いです。
自分にはパート薬剤師があっているかどうか、だんだんわかってきましたか?
薬剤師の求人・転職サイトお仕事ラボでは、正社員、派遣、パートのどれでも、薬剤師の職場を探すことができます。
就職のときには社内見学がおすすめ
就職の際には、社内見学がおすすめです。
ここまでパート薬剤師の働き方についてご紹介してきましたが、もちろんすべての職場がご紹介した通りだとは限りません。
例えば、人手不足で忙しい職場では、産休育休の取得をためらってしまうかもしれません。
逆に、出産や子育ての経験者が多い職場では、産休育休に理解があり、仕事に復帰してからも何かと配慮してもらえる可能性もあります。
その職場でどんな人が働いているのかや実際の雰囲気は、その場に行ってみないと分かりません。
薬剤師が転職する主な理由の一つに、人間関係があります。薬剤師は特に人間関係が密になりやすい職種なので、人間関係の影響を受けやすいです。
社内見学ですべてが分かるわけではありませんが、職場の雰囲気や働いている人たちを実際に見るのは就職において大事だと言えます。
まとめ
記事のまとめです。
- パート薬剤師の時給は2200円
- プライベートと両立しやすいが、希望通りのシフトに入れないかもしれない
- パートでも産休育休は取れる
- ブランクは2年以内が理想、ブランクが長ければ勉強必須
- 就職の前に社内見学をした方がいい
パート薬剤師にはメリットもデメリットもありました。この記事が、自分の生活スタイルに合った働き方は何なのか、考えるヒントになれば幸いです。
薬剤師として転職したいと思ったら、まずはこちらの薬剤師の転職サイトおすすめランキング3選!成功のポイントも!で転職サイトの情報を見てみましょう。