スポーツ看護師ってどんな仕事?取っておきたい資格についても紹介
皆さんはスポーツ看護師をご存知でしょうか。スポーツ看護師とはスポーツをして怪我をした人の看護をしたり、様々なスポーツイベントの救護を行ったりする看護師の事です。
スポーツと看護が好きな方にはまさにやりがいのある仕事と言えるでしょう。将来スポーツ看護師を目指したいという方もいるのではないでしょうか。
これからスポーツ看護師を目指したい方へ向けてスポーツ看護師についての仕事内容や資格の取り方をまとめました。ぜひ参考にしてください。
スポーツ看護師の職場とは
スポーツ看護師としてどのような活躍場所があるのでしょうか。その種類をご紹介します。
スポーツ整形外科で働く
スポーツ整形外科とは、スポーツを行う人の外傷や障害を扱っている整形外科です。一般の整形外科との違いは、スタッフがスポーツに対する理解が深く、スポーツ障害や外傷に対して専門知識と経験で治療に当たるところです。スポーツ整形外科の看護師は患者の情報収集や予約管理、検査補助や医師の診療補助を行います。また医師が診察後に渡すパンフレットなどの作成も行います。
スポーツチームで働く
スポーツ看護師はアスレティックトレーナーとして働く事もできます。アスレティックトレーナーの仕事内容は、スポーツドクターやコーチの協力のもとに選手の健康管理や怪我の予防、怪我をした時の応急処置やリハビリ、そして体力トレーニングやコンディショニングを行います。感染対策や服薬指導、栄養管理も行います.
スポーツイベントで働く
スポーツ大会やスポーツイベントで熱中症や怪我、貧血や酸欠、食当たりの人の看護や救護を行います。また救急車を呼ぶ判断をしたり医療機関への連絡を行う場合が多いです。
学校や地域で働く
学校や地域で実施される運動器健診へ参加し、子供から高齢者の運動機能評価を行ったり、相談に乗ったりします。健康教室で健康指導を行います。
取得すると有利な資格
つぎにスポーツ看護師として取得しておくと有利になる資格を紹介します。
健康スポーツナース
日本健康運動看護学会で、健康スポーツナースの養成講座を20時間受講し、認定試験に合格すれば資格を取得できます。看護師として5年以上の実務経験や運動器領域での経験が必要となる為難易度は決して低くはありません。
日本スポーツ協会「JSPO-AT」
合格率が10%から25%とスポーツトレーナーの中でも比較的難易度が高い資格です。合格認定校に指定された大学や専門学校で学び試験に合格する必要があります。試験内容は理論試験と実技試験の二種類があります。まず理論試験を受けて合格した者が実技試験に進み、合格すれば認定されるといった流れです。
ジャパンアスレチック認定協会「JATAC-ATC」
こちらは民間資格となり、特定の医療関係有資格者やスポーツ科学系の学校を卒業し資格を持つ人が対象となります。資格を取得するには認定された講習会や通信講座で勉強をし必要な単位を取得する必要があります。特定の条件を満たす資格を持っている人は一部の単位を免除される事もあります。試験がない為比較的取得ハードルは低くなります。
運動器看護師「JSMNC」
JSMNCは日本運動器看護学会が2013年に設立した資格となります。取得するには育成講座の受講が必要となり、さらに看護師経験が5年以上であり、※運動器領域での経験が必要となります。
※運動器 骨や筋肉、関節のほか、脊髄や神経などが連携し、体を動かす仕組みのこと
看護師や准看護師の資格があればスポーツ看護師を目指す事が可能です。スポーツ看護師になりたい人はスポーツ領域に特化した整形外科の求人やイベントナースの求人に応募すると良いでしょう。
スポーツイベントの看護師の場合は、迅速な判断と処置が求められる為救急看護の経験があればスキルを生かす事が出来るでしょう。アスリートをサポートする看護師になりたい場合は栄養や運動に関する資格があればさらにスキルを生かす事が出来ます。
実際にはスポーツ看護師の求人は非常に少ない為最低でも2〜3社の看護師転職サイトや専門の派遣サイトへ複数登録し、今すぐ転職するのではなく、仕事を続けながら看護師としての経験を積み、仕事を探すと良い転職先に出会える事でしょう。
スポーツチームの求人はチームのHPの採用欄や競技場のHPに掲載で見つける必要があります。そのため気になるスポーツチームのHP採用欄を細かくチェックしていく事が重要です。こちらは募集人数も非常に少なく、倍率も高いのでこまめに求人をチェックしましょう。
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まとめ
これまでスポーツ看護師の仕事内容と有利な資格についてまとめてみました。スポーツ看護師のやりがいは、怪我の処置だけではなく、機能回復へのリハビリや患者さんの精神的ケアといった高度なスキルが身につく所です。看護師としてスポーツに関わる事が出来るので、スポーツに関わる仕事に就きたい看護師の方にはぜひチャレンジしてみてください。