【内科の看護師のやりがいって?】現役の看護師に聞いてみた!

内科の看護師のやりがいって、なにがあるんでしょうか。
- 近くの内科のクリニックに転職したいんだけど…
- どんなやりがいがあるか、聞いてみたい!
- やりがいもいいけど、苦労するポイントも大切だよね
内科の看護師は、精神的にも肉体的にもハードなお仕事です。
勤務地によっては夜勤やシフト制が導入されており、ライフスタイルを変える必要があるかもしれません。
就職・転職した後に「こんなはずじゃなかった…」となってしまうのは絶対に避けたいですよね。
そこで現役の内科の看護師さん3名に話を伺ってきました。
大変なお仕事なんだろうけど、どんなやりがいをもって業務に当たっているのか?それと苦労するポイントも聞いてみました!
この記事を読めば内科の看護師のリアルな声を知ることができますよ。
それでは見てみましょう!
そもそも内科とは


内科とは、主に薬物投与や生活指導、リハビリテーションなど、手術以外の方法で患者さんを治療する診療科のことです。
神経、血液、感染症、呼吸器系、消化器系など内臓全般が診察の対象になります。
そして内科は医療の入り口として重要な役割を果たしています。「不調があったらまずは内科へ」と案内されるほど暮らしに密着している診療科と言えます。
内科を象徴する業務は「診断」です。症状や顔色を観察し、必要であれば血液検査やレントゲン撮影をして病気の原因を特定します。
内科はさらに細かい専門分野に分かれており、診断結果をもとに専門内科に案内されることもあります。
例えば、
- 胃や腸を診る、消化器内科
- 脳や神経系を診る、神経内科
- 喉や肺を診る、呼吸器内科
- 心臓や血管を診る、循環器内科
- 感染症に対処する感染症内科
などがあります。大病院になると、さらに細分化していることも珍しくありません。
一番身近な医療の入り口、それが内科なのです。
内科の看護師の仕事内容とは


内科の場合の看護師は、医師のサポートが主な業務内容となります。
医師は看護師より少数であることが一般的なため、医療行為以外の事務作業なども任されるでしょう。
そして内科で働く看護師は、病院やクリニック以外にも介護施設や保育所などさまざまな場所で活躍できます。
そのためひとくくりに仕事内容を紹介することはできません。なので、ここでは一例として内科専門クリニックの業務内容を紹介します。
クリニックは入院施設を持たないか、もしくは19床以下と定められている小さな医療機関のことを指します。
そのため比較的コンパクトに運営されている傾向にあります。
わかりやすい特徴として、患者さんとの距離が近い点が挙げられます。
問診や採血を担当するなど、場合によっては医師以上に接する時間が多いこともあるでしょう。
医療的な業務
- 問診、血圧や体温測定などのバイタルサインの確認
- 外来患者の介助
- 採血や注射などの対応
- 生活習慣の聞き取り、指導
- 医師の診察補助、カルテ記入
- 検査内容の説明
事務的な業務
- 開院前準備、清掃
- 外来受付、電話対応、予約受付
- 医薬品の整理整頓、補充
このように、内科の看護師は業務内容が多岐に渡るでしょう。
内科の看護師のやりがいやメリット4選


看護師が内科で働くことのやりがいやメリットについて紹介します。
3人の看護師さんが話をしてくれた中でも、特に印象深かったトピックを挙げました。
「ありがとう」の言葉をもらえる
看護師は患者さんと接する機会が多いので、感謝の言葉をたくさんいただきます。
なぜなら患者さんにとって看護師は一番身近な存在だから。医者には緊張してしまうけれども、看護師には心を開く患者さんはたくさんいます。
たとえば、入院中の患者さんには看護師が医療行為から生活の補助まで幅広くサポートします。
すると医師と接するよりはるかに多くの時間を一緒に過ごすので、親しくなりやすいのです。
病気に対する不安の相談や、家族の話、たわいのない雑談など患者さんとコミュニケーションを取る機会は多いでしょう。
そして自分が担当した患者さんが回復して退院するときや、通院が終わるときの「ありがとう」の一言にジーンとやりがいを感じる看護師は多くいます。
患者さんからの感謝の言葉は、看護師にとって大きなやりがいとなっているのです。


人のために役立っているとはっきり見える
看護師の仕事は、直接的に人の役に立っていると日々実感できることも特徴のひとつです。
通院時にはできなかったことがリハビリを通してできるようになっていったり、生きる希望を見出して懸命に立ち直ろうとする患者さんはたくさんいます。
そんな患者さんたちを心身共に支えられることは、看護師ならではのやりがいと言えるでしょう。
特に、治療やケアを通して患者さんが元気を取り戻し回復していく姿を見ることは、何よりも励みになります。
自分の仕事が、誰かの人生に良い影響を与えているとはっきりと目に見える。それが、看護師の仕事の魅力です。


新しい治療法や技術を学べるので、成長を実感しやすい
看護師は、進化し続ける医療の最前線で、新しい治療法や技術を学ぶ機会に恵まれています。
日々の業務の中で看護技術や知識を磨き、いつもの業務に落とし込むことで、自身の成長を感じることができます。
先輩看護師や医師からの指導はもちろん、研修制度を活用するなどして、やる気次第で専門性を深めることも可能です。
看護師とは患者さんへより良いケアを提供しようと自己研鑽を求められるお仕事です。成長を実感したい方にとって、やりがいに溢れていると言えるでしょう。


常に需要がある
看護師とはいつの時代も常に需要のあるお仕事です。
クリニックや病院、介護施設はもちろん、一般企業の医務室や健康管理室、保健所や助産師など、さまざまな働き口があります。
内科の看護師は普段の業務で基礎的な医療スキルを身につけられるので、今後どのようなキャリアを積むか、いくつもの選択肢があります。
需要の多さから自分の興味のある分野に進みやすいことや、ライフスタイルに合わせた勤務地を選べることは看護師ならではのメリットと言えるでしょう。
また、幅広い疾患に対応しながら専門性を深めていき、転職市場における自身の価値を高めることもできます。
そうして豊富な経験を積んだ看護師は高く評価されるでしょう。


内科の看護師の大変だと感じること3選


次に看護師が大変だと感じることを紹介します。話を聞いた3人の看護師が「これが大変だった!」「ここに気を遣った」と挙げられたトピックです。
精神的ストレスが大きい
3人の看護師さんが、みんな揃って精神的ストレスが大きいと答えました。
- 患者さんの命と健康を預かる、責任の重さ
- 患者さんやその家族、医療チームとの関係構築にストレスが伴う
- 普段からタスクが渋滞しがちで、頭を使う
- 責任が重たいわりに、広範囲かつ煩雑な業務内容
- 課外研修や看護研究があって家に帰れない
などが共通事項として挙げられました。
また1人の看護師さんは、患者さんの死の瞬間に立ち会ったとき、看護師を辞めようか考えたほどだったそうです。
死の瞬間に立ち会うことは、経験豊富な看護師であっても大きな精神的ストレスになってしまいます。
一生懸命やってきたことが無駄だったのではないかと悩むことも少なくありません。
患者さんと真剣に接し、コミュニケーションを密にとる看護師だからこそ、気持ちが追いつかない状況にも陥りやすいのです。
看護師はゆっくりと時間をかけて「死」に対して向き合う必要があり、それもまた精神的なストレスになってしまうようです。


感染症にかかる可能性がある
内科の看護師は、業務の性質上、新型コロナや肝炎ウィルスなど感染症などにかかりやすい仕事です。
内科とは多様な疾患を抱えた患者さんを診断して治療方針を決める、いわば医療の入り口。
はやりの感染症など、社会動向がすぐに反映される診療科とも言われます。
さまざまな患者さんの検査やケアを行うので、飛沫を吸い込んだり体液に接触してしまうなど、感染リスクが高いと言えます。
もちろん施設ごとに感染症対策は行われていますが、完全には防ぎきれないのが現状です。
罹患してしまうと同僚や家族、さらには施設全体にも感染を拡大させてしまう危険性があります。
感染症の原因となる細菌やウィルスに晒される機会が多いことは、内科の看護師を続ける以上避けられないでしょう。


看護師も、病院やクリニックの看板を背負っている
患者さんを診察するのは医師ですが、看護師もまた医療機関で働く一員として、その看板を背負っているという自覚を持たなければなりません。
患者さんは身体に不調をきたした中で来院しているので、いつもより肉体的・精神的な余裕がありません。
そのため看護師の言葉尻や受付、電話対応、問診の態度など敏感に反応します。
事実、Googleマップのクチコミ欄には、医師ではなく看護師の態度の悪さが書かれていることも。
話を聴いた1人の看護師さんは「最後の一言でクリニックのイメージが変わるので、責任の重たい仕事」と真剣に話してくれました。
1人の従業員ではなく、チームとして看板を背負っている意識を持つことも看護師には求められます。


まとめ


この記事では内科の看護師のやりがいやメリットを中心に紹介しました
看護師はやりがいを感じられる仕事ではありますが、精神的・肉体的にも負担が大きいのもまた事実です。
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