研修医で診療科が決まらない方に必見!1人で考え込まず相談しよう!
研修医で診療科が決まらないと悩んでいる方は、自分の考えを客観視し、まとまったら信頼できる信頼できる相談相手に話しましょう。
希望している診療科はあるが自信が持てず決められないなど、あなたが悩んでいる内容を客観視すると、次へ進む道が見えてきます。さらに相談をすると、得られたアドバイスにより、自分の考えや希望がよりまとまりやすくなりますよ。
診療科選びのコツから、おすすめの相談先や相談方法まで紹介します。あなたの進みたい道に自信を持って踏み込めるきっかけにしてください。
診療科選びに悩んでしまう理由

研修医が、自分の進むべき診療科をなかなか決められずにいるのには、様々な理由があります。紹介しますので、あなたに当てはまるものを見つけて、悩んでいる理由を客観視してください。
- 各診療科の細かな情報まで想像できないから
- 興味のある診療科が、本当に合っているかが不安だから
- 周囲からのプレッシャーにより、自分の本心が分からなくなっているから
- 結婚や出産などのライフイベントとの両立に不安を感じるから
- 選択肢が多すぎて迷ってしまうから
 
お世話になった精神科医の影響で、精神科を目指したいが自信がない。
あなたは2つ目の理由に当てはまりますね。悩んでいる理由を客観視すると、次への第一歩につながります。
多くの研修医は、診療科選びに悩んでおります。先輩医師の通り道でもありました。
診療科が決まらないと悩んでいるのは、決して悪いことではありません。あなたが自分自身のキャリアとしっかり向き合っている証拠です。
診療科を選ぶ際のポイント

診療科選びに失敗しないためのポイントは3つあります。進路選択をする際の判断材料としてください。
希望している診療科はあるが、自信がなく決まらないと考えている研修医の方も、もう一度検討してみましょう。
興味から選ぶ
過去の経験から興味を惹かれ、診療科を決めている医師はたくさんいます。
 
憧れていた主治医のように、精神科医になって辛い思いをしている人達を救いたい。
お世話になった医師の影響で、診療科に興味を持つケースはありますよね。他にも
- 漫画やドラマの影響で救急医に憧れを持った
- 脳に興味があり、脳神経外科に進みたい
など、様々なきっかけがあります。
ワークライフバランスで選ぶ
仕事を大切にしながらも、プライベートを充実させるためには、ワークライフバランスを考えなければなりません。ワークライフバランスとは、仕事と仕事以外の時間がほどよく調和されている状態を言います。
診療科のタイプごとに、ワークライフバランスの傾向を表にまとめましたので、見てください。
| 診療科のタイプ | 診療科 | ワークライフバランスの傾向 | 
| QOL※の高さ | 眼科、皮膚科、精神科、放射線科、麻酔科 | 手術など緊急の呼び出しが少ない/オンオフの切り替えがしやすい/当直が少ない | 
| ワークライフバランスが多様 | 内科、小児科、産婦人科 | 病院の規模や患者の疾患によって多忙度が異なる | 
| 多忙な傾向 | 外科、救急科 | 緊急手術や急患対応が多い/体力的負担が大きい/勤務時間外の拘束も発生しやすい | 
※自分の人生に、いかに充実感・満足感を持っているかという認識。
あなたの希望する診療科の特徴をある程度把握できたでしょうか。
 
精神科は緊急性もなく、肉体労働も少ないことが分かった。
仕事とプライベートが両立できるようにするためにも、慎重に診療科を選んでください。
表はあくまでも一般的な傾向であり、同じ診療科でも病院の規模や地域、役割によっては労働時間が異なります。
- 例えば、総合病院では多忙だが、クリニックでは落ち着いているなど。
希望する病院へ、個別に情報収集を行うと確実です。
将来性を考えて選ぶ
希望する診療科の現状だけでなく、将来性を理解しておくと、壁にぶつかる可能性も軽減します。
QOLの高さにより人気のある皮膚科・眼科・精神科についての将来性をまとめました。皮膚科を希望している方は必見です。
| 診療科 | 人気の理由 | 将来における注意点 | 
| 皮膚科 | 専門性が高く開業しやすい | 競争率が高く、希望する病院へ入りにくい | 
| 眼科 | 治療効果が分かりやすい/高齢化により需要が増加 | 繊細な技術が必要になる/最新の医療機器について、継続的な勉強が必要 | 
| 精神科 | 対話での診察が中心/ストレス社会により需要が増加 | 患者と深く付き合うので、精神的負担が大きい/治療効果が分かりにくい | 
 
精神科は肉体的負担は少ないけれど、精神的負担が大きそう。
現実を知り、ショックを覚えた研修医は多いのではないでしょうか。ですが後悔しないためにも、医療ニーズの変化や医療機器の進化による影響について、しっかり理解しましょう。
転科を考えるのも1つの手

希望した診療科が合わなかった場合は転科もできますが、注意しなければならない点がいくつかあります。
 
今は精神科を希望しているけれど、働き始めて合わないと感じたらどうしよう。
いざ働き始めたときに、思っていたのとは違うとなってしまったときのことを考えると不安になりますよね。しかし、転科について知っておくと選択肢も増えるので不安も和らぎます。
転科をする際のメリット・注意点を解説しますので見ていきましょう。
転科のメリット
転科をしたときのメリットを紹介します。
- 自分に合った分野が見つかり、やりがいを持って続けられる
- キャリアのミスマッチによる燃え尽きを防げる
 
精神科以外にも、もう1つ希望する診療科を考えておいた方が良いのかな。
転科となる場合を考えて、診療科は1つに絞らず第二希望など、複数考えておくと安全です。
転科の注意点
続いて、転科をする際の注意点を見ていきましょう。
- 経験がすべてリセットされる
- 再度研修医として、1からやり直しになる
- 専門医資格の取得が大幅に遅れる
- 受け入れ先の病院がすぐに見つかるとは限らない
- 年齢や経験年数が壁になる可能性も
転科は簡単なことではありません。安易な決断はせず、再度徹底的に自己分析を行う必要があります。専門家に相談するのも1つの選択肢です。
相談するなら【民間医局の転職エージェント】がおすすめ
迷ったときの頼れる相談先

診療科選びに迷った際には、あなたが信頼できる方に相談してみましょう。1人で悩めば悩むほど、なかなか答えが出せません。
相談をすると、客観的な視点やアドバイスによって思考も整理でき、新たな気づきが発見されます。
相談する際のポイントを見てみましょう。
- 悩みや考えを事前に整理する
- 質問したいことをリスト化する
- 相談相手に感謝の気持ちをしっかり伝える
主な相談先を紹介しますので、参考にしてください。
信頼できる先輩医師
相談相手として、自分達より少し前を歩んでいる先輩医師がおすすめです。最も身近な存在なので、話しやすさも大きいかと思います。
先輩医師達の実際に体験した声には、インターネットなどからは収集できないような貴重な情報がたくさんありますよ。
 
大好きな先輩が精神科に進んだから、相談してみようかな。
あなたにとって見本となり、親身になって話を聞いてくれる先輩を探してみてください。
キャリアエージェント
専門的なアドバイスが欲しい場合は、研修医に向けた無料相談も実施されている医師専門のキャリアエージェントがおすすめです。
ただし注意点もありますので、しっかり目を通してください。
メリット
キャリアエージェントに相談する際のメリットを紹介します。
- 各診療科の採用情報に詳しい
- 非公開求人も紹介してもらえる
- 客観的なアドバイスを得られる
- 履歴書の添削・面接対策などのサポートもしてもらえる
客観的なアドバイスにより、あなたが予想していなかった診療科に出会い、選択肢が広がる可能性もありますよ。
注意点
キャリアエージェントを活用するうえでの注意点を見てみましょう。
- 特定の病院や診療科を強く勧められる可能性がある
- 相談員と相性が合わない場合がある
- 相談員による意見に流されないようにする
相談員のアドバイスが少しでも自分に合わないと感じたら、しっかり断りましょう。最終的な判断は、エージェントではなくあなた自身で行ってください。
まとめ

研修医の中で、自分が進むべき診療科が決まらないと悩んでいる方は、身近な先輩医師やエージェントに相談しましょう。
まずは、あなた自身の悩みを客観視し、診療科を決める際のポイントを理解すると、あなたの考えや希望が見えてきますよ。整理できた内容を、相談の際に話してみてください。
1.診療科選びに悩んでしまう理由
- 各診療科の細かな情報まで想像できないから
- 興味のある診療科が、本当に合っているかが不安だから
- 周囲からのプレッシャーにより、自分の本心が分からなくなっているから
- 結婚や出産などのライフイベントとの両立に不安を感じるから
- 選択肢が多すぎて迷ってしまうから
診療科を選ぶ際のポイント
- 興味から選ぶ
- ワークライフバランスで選ぶ
- 将来性を考えて選ぶ
転科をする際の注意点
- 経験がすべてリセットされる
- 再度研修医としてやり直しになる
- 専門医資格の取得が大幅に遅れる
- 受け入れ先の病院がすぐに見つかるとは限らない
- 年齢や経験年数が壁になる可能性も
迷ったときの頼れる相談先
- 信頼できる先輩医師
- 医師専門のキャリアエージェント
希望をしている診療科があったとしても、なかなか決断できない場合もありますよね。1人で悩まず、相談先でしっかり話して自信をつけてください。

