助産師と看護師は何が違うの?仕事内容・給料・やりがいは?
助産師になりたいけど具体的にどうしたらいい?
給料や労働時間も気になるところ・・・
普段から、病院や診療所で、お世話になっている看護師さん。
出産の際には助産師さんにもお世話になることも多いかとおもいます。
この記事では、助産師さんと看護師さんの役割とは、またそれぞれの違いについて、調べていきたいとおもいます。
まず、助産師さんのお話しをする前に看護師さんについておさらいをしたいとおもいます。
看護師について
看護師とはどんな職業か。
仕事内容、年収、悩みなど紹介します。
- 看護師になるにはどうしたらいいか
- 仕事内容は
- 年収はいくらか
- 特徴、悩み、やりがい
看護師になるにはどうしたらいいか
高校卒業後、看護大学、看護短期大学、看護専門学校で4年あるいは3年の専門教育を修めたのち、国家試験に受かる必要があります。
また、中学卒業後に5年一貫看護師養成科校に通ったのち、国家試験を受ける方法もあります。
仕事内容は
病気やけがの治療を受ける人、介護を必要とする人、心や体の健康上のケアを必要とする人をサポートします。
採血や注射、点滴等、医師の指示を受け、看護師が行うこともあります
常に変化する患者の状態を把握し、医師の判断を助けます。
年収はいくらか
看護師は全職種の平均と比べると、比較的高い年収です。
その理由は、夜勤や残業手当が多いためです。
今、看護師は人手不足の傾向にあります。夜勤や残業手当が多いのもその要因の一つと言えます。
厚生労働省の統計情報推移は次の通りです。
看護師の平均月収で換算してみました。
画像引用:厚生労働省【看護師の年齢階級別平均賃金(役職者含む)(月収換算)】
特徴、悩み、やりがい
働き方の特徴としては、医療や介護の現場では、24時間365日通したケアの勤務体制がとられています。
夜間の対応体制は、働く場の特徴によって様々であり、夜間の緊急時に応ずる待機態勢をとります。
また電話対応のみのもの、夜間対応を要しないものがあります。
看護師の悩みも職場環境、給与、人間関係、一部では激務だと言われております。
しかし、それ以上に患者さんの変化、出来る事の喜び、患者さんの笑顔や感謝の言葉にやりがいを感じているようです。
次に助産師さんについて調べてみました。
助産師について
助産師とはどんな職業か。
仕事内容、年収、悩みなど紹介します。
- 助産師になるにはどうしたらいいか。
- 仕事内容は
- 年収はいくらか
- 特徴、悩み、やりがい
助産師になるにはどうしたらいいか
助産師になるには、助産師免許と、看護師免許の国家資格が必要になります。
そのため、助産師国家試験と看護師国家試験の両方を取得しなければなりません。
助産師になる為の主なルートは2つです。
1つ目は看護大学で看護師過程と助産師過程を修了し、看護師国家試験と助産師国家試験、両方の国家試験を取得するルートです。
2つ目は看護大学・短大・専門学校で看護師過程を修了し、看護師国家試験を合格し、国家資格を取得します。
卒業後に短大、専門学校、大学院などで助産師過程を修了して、助産師国家試験を受験するルートです。
注意点としては、助産師国家試験に合格しても、看護師国家試験が不合格になった場合、助産師資格をとることはできません。
仕事内容は
助産師はお産の支援の他、生活全般において妊婦と赤ちゃんの保健指導を担います。
しかし産婦人科医のように、麻酔や手術などの医療行為はできません。
母子ともに健康に出産を終え、その後も健やかに育てられるようサポートする役割も担います。
年収はいくらか
給料については、看護師よりも勤続年数が短い助産師のほうが高い傾向にあります。
これは助産師は2つの国家資格を持つ職種であり、助産師手当、分娩介助手当など充実しているからともいえます。
また、看護師資格に加えて専門性が求められる点が、看護師との年収の差に関係しているといえるでしょう。
特徴、悩み、やりがい
助産師は命の誕生に立ち会える素晴らしい仕事です。しかし、必ずしも幸せな出産ばかりとは限りません。
流産、死産など辛い出産に、立ちあわなければならないこともあります。
さまざまな事情を抱えて出産する人も要るため、幸せな出産ばかりを思い描いていると、ギャップに悩むこともあるようです。
こういったネガティブな部分もありますが、出産に立ち会い、赤ちゃんを取り上げることは他ではできない貴重な体験です。
人生の貴重な瞬間を、出産という形で立ち会うことのできる助産師の仕事にやりがいを感じる事でしょう。
助産師も看護師も、とてもやりがいのある
すばらしい仕事だとわかったけど
自分にはどっちが向いてるかな・・
ここまでは助産師と看護師の違い、役割など説明してきました。
では、こちらでは実際、仕事をするにあたって自分にはどちらが向いているのか分析してみましょう。
結局どちらが向いているかな?
助産師と看護師は同じ看護資格を持ちますが仕事内容に違いがあります。
助産師になるか看護師になるか、迷っている場合はキャリアを積むのも一つの手です。
それは看護師資格があれば、最短で助産師資格も取得できるからです。
助産師のケア対象は、妊婦や新生児と限定的ですが、看護師は療養が必要な全ての人にケアサポートします。
その為、助産師は専門性の高いスペシャリスト、看護師は幅広い知識を持ったゼネラリストともいえます。
医療分野で出産に携わった仕事がしたいのであれば助産師、幅広いケアのサポートに携わりたいのであれば看護師が向いているとおもいます。
また、医療業界以外の福祉業界等、幅広い業界でキャリアを積みたいと考えているなら看護師が向いていると思います。
もちろん助産師も看護師資格を持っているため、福祉業界でキャリアを積むことは可能でしょう。
しかし、助産師は出産に関する看護を専門とするため福祉業界で求められる看護とは少しズレがあるかもしれません。
まとめ
助産師と看護師、同じ看護資格を持ちながらもそれぞれ違った特徴、やりがいのあるすばらしい職業だとおわかり頂けたとおもいます。
幅広くキャリアを積みたいと考えるなら看護師を、専門性の高いスペシャリストとして命の誕生に携わりたいと考えるなら助産師を目指してみてもいいのではないのでしょうか。
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