非常勤医師の気になる年収は?常勤より稼げる?どんな人におすすめ?
非常勤で働くことを検討している医師が一番気になることは、年収ではないでしょうか?
常勤と非常勤ではどちらが稼げるか気になりますよね。
年収は非常勤のほうが高いです!
しかも、非常勤医師は常勤医師よりも時間に余裕ができます。
年収が高く時間にも余裕ができるなら、非常勤のほうがいいと思いがちですが、もちろんメリットだけでなく、デメリットもあります。
この記事では以下の点についてご紹介します。
- 非常勤医師の働き方
- 収入はどれくらいか
- メリット、デメリット
詳しく見ていきましょう。
非常勤医師とは?
非常勤医師は、特定の医療機関などに属さずに非常勤やスポットのみで働く医師のことで、フリーランス医師と呼ぶこともあります。
あの有名なテレビドラマ、「ドクターX」の大門未知子がまさにそれです。
フリーランス医師と聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのはこの方ではないでしょうか。
このドラマが始まってから、フリーランス医師が増えました。ドラマの影響ってすごいですね!
非常勤医師には3つの働き方があります。
- 定期非常勤で働く
- スポットで働く
- 定期非常勤+スポットで働く
また、常勤医師が非常勤医師として別の病院で働くケースも存在します。
図表1● 勤務形態の割合
引用:非常勤&スポット勤務選びの基礎知識 リクルートドクターズキャリア
このグラフから、半数以上の医師が非常勤として勤務していることが分かります。
年収はどれくらい?
一番気になるところは年収ではないでしょうか?
勤務医と非常勤医師の年収を比較すると、非常勤のほうが高いことが分かりました。
常勤の医師の平均年収は1378.3万円となっています。
参考:厚生労働省 「賃金構造基本統計調査」より
非常勤医師の時給は1万円程度、日給は8万円前後です。
週5日、1日8時間勤務した場合、単純計算で1,920万円です。
※非常勤は同じ職場で週5日勤務することはないので、複数の病院で掛け持ち勤務した場合です。
非常勤医師のメリット
非常勤医師として働くメリットをまとめました。
- ライフスタイルに合わせて働ける
- スキルアップができる
- 収入がアップする
違いを詳しく説明します。
ライフスタイルに合わせて働ける
非常勤医師は、育児や介護などでフルタイム勤務が難しい人におすすめです。
例えば、育児をしながら勤務したい人は、週に3回や、子供を保育園に預けている間の午前中のみ、のように勤務することができます。
そのため、家庭の事情で医師という職業をあきらめずに、ライフスタイルに合った働き方を選ぶことが可能となります。
仕事と育児を両立でき、女性にもおすすめ!
仕事とプライベートの時間を分けやすくなるので、趣味や家族、友人との時間を確保することもできますね。
プライベートが充実すると、仕事へのモチベーションが上がり好影響を与えることにつながります。
収入がアップする
先述のとおり、非常勤医師として働くと、収入をアップさせることが可能です。
時給は1万円程度が多いですが、エリアや診療科によっては1.5万円以上する高額案件もあります。
より高収入を狙うなら、緊急度の高いスポット勤務もおすすめです。
給与が高めに設定されているので、高収入が期待できます。
非常勤は、働いた時間だけ給与がもらえるので効率的です。
スキルアップができる
複数の病院で勤務することで、スキルアップすることができます。
- 様々な症例を経験することができる
- 新しい専門分野にチャレンジすることができる
- 人脈を広げることができコミュニケーション能力がアップ
- 開業するためのノウハウを学ぶことができる
経験したことのない治療法を知ることができる場合もあり、医師として成長するチャンスです。
一つの病院だけでは得られない経験ができ、医師としてさらなるパワーアップができますね!
非常勤医師のデメリット
非常勤医師として働くデメリットをまとめました。
- 社会保険は自分で管理
- 福利厚生がない
- 退職金がもらえない
違いを詳しく説明します。
社会保険や確定申告は自分で対応
非常勤のみで働く場合、社会保険や確定申告はすべて自分で対応しなければなりません。
国民健康保険や年金の保険料も支払う必要があります。
常勤医の場合は所属先の組織がすべて対応してくれていましたが、非常勤になると自身で行う必要があり、手間が増えてしまいます。
福利厚生がない
医療機関によって異なりますが、福利厚生などの対象を常勤医師のみとしていることが多いようです。
有休なども取得できない場合があるので、注意が必要です。
給与が上がらない
非常勤医師の給与(時給)は、契約時に決まっています。
高い技術や能力があっても上がることはほとんどありません。
収入を増やしたい場合、勤務時間を増やすか、病院を掛け持ちすることになります。
非常勤医師は、雇用が保証されている訳ではないので、契約が突然終了してしまうリスクも存在します。
また、非常勤は退職金が支払われません。
働き方によって生涯年収に差が出てきますので、どのように働くかを慎重に考えましょう。
求人は転職エージェントを利用するとよい
非常勤医師の求人は、医師向け専門サイトで探すことをおすすめします。
専任の担当者が希望にあった勤務先を紹介してくれます。
また、条件交渉や役立つ情報提供など幅広いサポートが受けられます。
自分ではなかなか言いづらい給料や待遇について、間に入って調整してくれるので、初めての転職でも安心です。
中でも民間医局は、スポット・定期非常勤の両方の求人を扱っており、年間約71,000件以上の求人が成約しています。
忙しい医師の方がスムーズに転職活動を進めることができる体制がバッチリです!
まとめ
非常勤という働き方は、どんな人に向いているのでしょうか?
- ライフスタイルに合わせて働きたい人
- 収入を増やしたい人
- 複数の病院で勤務し、経験を積みたい人
- 社会保険や確定申告の手続きが苦にならない人
非常勤医師として働く理由は人それぞれです。
メリットは多くありますが、契約が突然終了することもある働き方ですので注意が必要です。
常勤医師から非常勤医師への転身を考えている人は、医師としての自分の未来を考えながら、最適な働き方を選択しましょう。
非常勤という選択肢が増えると、ライフステージに合わせた働き方もできますね。
転職活動は、医師向けの転職サイトを活用すると安心です。
参考にしてみてくださいね。