看護師一年目に立ちはだかる壁とは!?その乗り越え方を紹介します
「こんなはずじゃなかった・・」
「仕事、きつくて辛いな・・」
「この仕事は自分には合わないかもしれない」
そう思うことありませんか。
看護師になるという夢がせっかく叶ったのに、現場の厳しさに、自信を失ってしまう方は少なくありません。
日本看護協会の調査によると、一年目の看護師の70%が強いストレスを感じています。
2023年では、実際に仕事を辞めてしまう人が一年間に8.8%にのぼりました。
新卒の看護師にとって、入職後半年から一年が最もつらい時期だと言われています。
この記事では、看護師一年目に立ちはだかる壁とその乗り越え方をご紹介します。
看護師一年目がつらい理由

4月から社会人になり、学生時代とは生活や環境が違う日々の中、慣れない仕事を覚えていく一年目。
その中で、看護師がつらいと感じる場面はいくつも存在します。
その一部をみてみましょう。
理想と現実の間にギャップを感じてしまう
実際に働き始めると、記録作業は多いし、突発的なトラブルの対処に追われて時間はなくなるし、仕事は山積みで時間はいくらあっても足りません。
「患者一人一人に時間をかけてケアをしたいのに・・」と、作業に追われて、看護師としてやりたかった事ができない。
そんな理想と現実にギャップを感じてしまいます。
仕事に自信を持てない
看護師一年目で失敗しない人はいません。
その失敗を学びとして成長していきます。
しかし、先輩から注意をうけたり、患者に迷惑をかけてしまうと、自分を責め、落ち込んでしまう方も多いのではないでしょうか。
また、「同じ時期から仕事を始めたはずの同期はもう仕事を任されている・・」とつい、他の人と比べてしまい、自信喪失。
そんな状況から仕事に自信を持てない方という方は多くみられます。
新しく覚えることが多い
学校で学んだ知識だけでは、現場は通用しません。
病院ごとマニュアルや採用している薬剤、輸液、栄養剤の種類は異なります。
部署ごとの細かいローカルルールにも対応していく必要があり、一年目は覚えることだらけです。
慣れない仕事の疲れや残業も多い中、勉強の時間をとろうと思ってもとれないと悩まれている方は多くみられます。
人間関係に悩みがある
一年目は先輩や上司から常に指導を受ける立場。
その指導方法が厳しい場合、怒られていると感じてしまうこともあると思います。
気軽に質問や相談ができずに、分からないまま業務を行ってしまう。
それが失敗の要因にもなります。
一緒に働く人達と上手く関係性を築けずに、孤独で辛い思いしている方もでは多いのではないでしょうか。
体力的に厳しい
看護師の仕事はとてもハードです。
トイレに行く時間もないくらい、業務に追われていることもあります。
また、患者の命を預かっていることからの精神的な重圧も常にかかっています。
特に一年目は夜勤が始まり、慣れない生活リズムから体調を崩しやすくなります。
このように、看護師一年目は様々な困難が襲い掛かってくることが分かります。
では、辛い時期はどのよう乗り越えれば良いのでしょうか。
看護師一年目の乗り越え方

看護師になった方の多くがつらい一年目を過ごします。
そんな一年目を乗り越える5つの方法を紹介します
悩みを分かち合える同期や同級生と定期的に話をする
悩みや嫌なことを一人でため込まないことが大事です。
あなたの状況が分かってくれる同じ看護師の仲間と話す機会をもちましょう。
みんなで辛さも悩みも共有し、つらい時期を乗り越えれば、絆がより深まります。
そして、数年後には、笑って一年目の出来事を話していることでしょう。
プライベートで楽しめることを見つける
「あっ、あの事伝え忘れたかも!?」
「明日の仕事内容を整理しておかなきゃ」
と、ついつい休みの日も仕事のことを考えてしまう・・。
思い当たる方も多いのではないでしょうか。
そんな状況じゃ、体も心も休めませんね。
プライベートは仕事と関係のない楽しみを見つけられるといいでしょう。
推し活、ドラマ鑑賞、ライブにでかける・・など、なんでもOK。
自分の時間を楽しみましょう。
一年目はできないことが多いと割り切る
看護師のような専門職は知識と経験の積み重ねが仕事のスキルを上げていきます。
そのため、どうしても一年目は、できることが限られてしまいます。
教えられたことをしっかりと受け止めて、仕事と誠実に向き合うことは大切ですが、先輩と比べたり、できないことを嘆いたりすることはナンセンス。
がんばり過ぎずに、割り切ることも大切です。
コツコツと勉強をして知識を蓄える
知識を増やすことは自分の糧になります。
そして、できることが多くなると、仕事は楽しくなります。
忙しい中、勉強の時間を作ることは容易ではありませんが、すきま時間を有効に使うなど工夫してみましょう。
一度の勉強時間は短くても大丈夫。
塵も積もれば山となる!継続が大切です。
ただ、無理は禁物。ほどほどに取り組んでいきましょう。
体調管理を徹底する
体が疲れていると、判断が鈍ったり、前向きに考えられなくなったり、仕事にも精神面にも支障がでます。
自分の体調は自分でしか管理できません。
睡眠や休息はしっかりとりましょう。
転職について
辛い日々が続くと、「もうやめたい・・」そう思うこともあるかもしれません。
精神的、体力的に追い詰められてしまって、体に影響がでるようなら要注意です。
また、セクハラ、パワハラや教育体制が全く整っていない、経営状況が厳しいなど施設側に問題があって、改善の余地がない場合は、無理して続ける必要はありません。
しかし、一年目の退職はデメリットもあります。
現状を改善する方法がないかを模索し、やめるべきかどうか、もう一度振り返ってみましょう。
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看護師という仕事の魅力

皆さんはどうして看護師を目指されましたか?
「人を助けたい」
「医療的なスキルを身につけたい」
「手に職をつけたい」
理由は様々だと思いますが、看護師という仕事はやはり魅力的です。
人が元気になっていく姿を見届けたり、人から感謝の気持ちを受け取ったりする中で、多くの看護師が仕事に対して誇りをもち、やりがいを感じています。
また、収入面は安定しているし、転職や再就職がしやすく、パート求人も多くみられます。
雇用側は看護師集めに力を注いでおり、寮制度や託児サービスを充実させている施設もあります。
看護師の需要は今後もますます増えていくことが予想されます。
そのため、ライフステージが変わっても自分に合った働き方を選びやすいことが魅力です。
まとめ

一年目の看護師の多くが辛い思いをされます。
しかし、辛さの反面、看護師という仕事には魅力が多いことも事実です。
やりがいを感じるようになるまで時間はかかりますが、続けることで、確実に経験やスキルが身についていきます。
力を入れ過ぎず、周りの人に頼りながら壁を乗り越えていきましょう。
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